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03・3・30 田野ユタカ ライブ in 吉祥寺
Be-Point レポート
by mikiho
一部 二部
1.朝の光に漂いながら 1.ブルース色の雨に濡れてる
詞・曲:田野ユタカ 詞・曲:田野ユタカ
2.高速旅行(ハイウエイトリップ) 2.LADY LADY
詞・曲:田野ユタカ 詞・曲:田野ユタカ
3.栂の尾小径 3.オブラート
詞・曲:田野ユタカ 詞・曲:田野ユタカ
4.Shiny Blue 4.飛行灯
詞:仲田修子 曲:田野ユタカ 詞・曲:田野ユタカ
5.瞳を閉じて過去を撃て
5.迷宮の時空
詞:柳川真寿美 曲:田野ユタカ 詞・曲:田野ユタカ
6.十二単 6.綺麗事のマジシャン
詞:柳川真寿美 曲:田野ユタカ 詞・曲:田野ユタカ
7.この雨が上がれば
7.終曲(フィナーレ)
詞・曲:田野ユタカ 詞・曲:田野ユタカ
Enc.背中合わせ
詞:田野ユタカ 曲:佐藤房夫
Enc.CANVAS TOP
詞・曲:田野ユタカ
「みきほちゃん、ライブ・レポート頼むよ」・・・ ライブ開始直前にわたしのテーブルに現れた田野さんの この悪夢(笑)のひとことさえなかったら、わたしはお酒に演奏に、 すっかり酔いつぶれていたことでしょう。 新曲『朝の光に漂いながら』ではじまった第一部は、『高速旅行(ハイウェイトリップ)』 『栂の尾小径』と続き、パートナーのJose有海さんが登場してからの田野さんは、 大きな翼をもらった鳥みたいになり、ぐんぐん高度をあげていきました。 『瞳を閉じて過去を撃て』の演奏はまさに圧巻。 無口でニヒルな大学教授風(?)に少し髪を伸ばしたJoseさんが、 白と黒の太いストライプのジャケットに身をつつんで弾くギターは、 わたしの聴きたかった「Joseさんのギター」でした。かっこよかったー。 「なんともぜいたくな夜よのぉ♪」とひとりつぶやいていました。 第一部と第二部の間には、『TEAM SUGAWARA』のみなさんがステージに招かれ、 パリ・ダカールラリーへの挑戦を長年続けていらっしゃる菅原義正さん、 菅原照仁さん、近藤聡子さんのお三方が、田野さんによって紹介されました。 菅原義正さんは、ラリーを「自分への挑戦」と語り、 「それは田野さんも同じだと思うけれど、大変エネルギーのいることだ」 と付け加えたあとで、「これは夢というか、自分の生き方です」 とさわやかに語っておられました。 近藤聡子さんは、 「一人前の運転が出来るようになりたい。砂丘をちゃんと越えられるように」 と、謙虚ながらも次の目標を見定めて努力していることを、静かに語ってくれました。 菅原義正さんのご子息でもある菅原照仁さんは 「自分のなかで満足感を得たい。親父を見てると一生満足しないとは思うけど。」 と秘めた闘志を語ってくれました。 『TEAM SUGAWARA』のみなさんと田野さん。立つステージは違っても、 この道と決めた道を、同じように進んでいるひとたちを応援したい…という 田野さんの熱いメッセージがここにもありました。 そんな感動的なステージでも気取らずに、ペットボトルのオレンジ色のふたを キコキコ回しては、ホットの「おーい、お茶」をラッパ飲みして、のどを潤す田野さん。 第二部では学生の頃に作ったという『飛行灯』という曲を、 大事に大事に歌ってくれました。 この夜二曲目の新曲『迷宮の時空』を披露して、 アンコールまでずっと笑顔の田野ワールドは、 力強いメッセージをわたしのなかに残して、幕を閉じました。 会って話したいなあと思っていたのに、会って顔を見ただけで、 もうそれだけで満足してしまう。そんな人っています。 田野ユタカさんは、まさしくそんな人。今回も、ライブと聴いてでかけるまでは、 あれもこれも話したいなぁと、そんな気持ちでいたはずなのに、 ライブがはじまって田野さんの演奏を聴いているうちに、 もうすっかり満足してしまっていました。それは田野さんが、いつも「そこ」にいて、 力強いメッセージを発信し続けてくれているからなのだと思います。 迷うこと、自信のないこと、そんな色々を田野さんは歌のなかで抱きかかえてくれる。 そして「色々あるけどさあ、元気出そうやあ」って笑ってくれる。 今回もまた、そんな田野さんがステージにあがり、歌ってくれた春の宵でした。 (山田未来穂) |