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2012年1月8日(日)

“Blue Time Scene”~夜から朝への不思議な場面~
LIVEレポート

於:西荻窪「奇聞屋」


by sanu


   
 PROGRAM♪

   一部
  ① BLUE TIME SCEAN     (詞曲:田野ユタカ)
  ② 綺麗事のマジシャン   (詞曲:田野ユタカ)
  ③ 僕が君に想う事     (詞曲:田野ユタカ)
  ④ だけど瞳は空を見ている (詞曲:田野ユタカ)
  ⑤ 飛行灯         (詞曲:田野ユタカ)
  ⑥ 冬が好き        (詞曲:田野ユタカ)
  ⑦ 十二単         (詞:柳川真寿美 曲:田野ユタカ)
  ⑧
初詣          (詞曲:田野ユタカ)

   二部
  ① あのころの恋 ~New~ (詞曲:田野ユタカ)
  ② 栂ノ尾小径       (詞曲:田野ユタカ)
  ③ 鏡の中の東京タワー   (詞曲:田野ユタカ)
  ④ ダークサイド      (詞曲:田野ユタカ)
  ⑤ nude          (詞曲:田野ユタカ)
  ⑥ オブラート       (詞曲:田野ユタカ)
  ⑦ ジェッダの風      (詞曲:田野ユタカ)
  ⑧ 主のない部屋      (詞曲:田野ユタカ)

   Enc.
  ① 芝居仕掛        (詞曲:田野ユタカ)
  ② 背中合わせ       (詞:田野ユタカ 曲:佐藤房夫)
  ③ CANVAS TOP       (詞曲:田野ユタカ)


  生涯忘れることのできない2011年が終わり、新たな年。
  そのライブ初めは奇聞屋さんでした。
  今日はレポート提出というバトンを頂いているのでちょっと緊張してお店の扉を開けました。
  いつも通りひとりひとりお客様に声をかける田野さんが迎え入れてくれ、
  私はこの奇聞屋さんの扉を何回開けただろうか?などと思いながら友の待つ席に着きました。


    今日のお客様は多彩な方々ですね。田野さんのお付き合いの広さが見えます。
    まあなんと!クリスマスライブではじめて出会ったりん&ともさんもお隣に。
    「曲順はめちゃくちゃでーす」と前置きがありました。
    いえいえ途中でも2~3
回言われてましたね。それでもよろしいではありませんか。
    私は存分に楽しませていただきました。

    一部は私好みのしっとりとした曲が多かったです。


  【Blue Time Scene】このライブのタイトル曲ではじまりはじまり。
   めがねの田野さんも板につき、相変わらずの細見の体で
   アップテンポのスタート曲をさらっと歌い上げました。

  【綺麗事のマジシャン】消費税3%の頃シングルCDになった曲ですと紹介。
   何年前だろうと思いつつ、でも全然色あせてない曲です。
  【僕が君に想う事】君の未来にぼくはいないだろう・・って。
   若かりし頃そんな恋があったのでしょうか?実に切なく、語るように歌われました。

  【だけど瞳は空を見ている】紛れもなく昭和の匂いのする曲。
   青い三角定規、私は知ってますよ。
  【飛行灯】成田の夜が目に浮かびます。ただ君を大事にしてたおそらく恋人よりも・・

   有海さんのコーラスが切ない曲になお一層の哀愁感を添えます。
  【冬が好き】この曲理由なく大好きです。
  【十二単】は、いつ聴いても何度聴いても圧巻!

   そして最後は【初詣】曲名見てしっとりした曲と思いきや裏切られました。
   ややコミカルな感じ。田野さんってこんなおませな少年だったのかぁ。
   今はおちゃめな50代なのに(失礼!)。

    途中のハプニング。【冬が好き】の始まり、パチン!と。
    まあ何でしょうかと思いきや電池切れ。えっ、ギターって電池入ってるの??
    マイクの電池?そう思ったのは私だけでしょうか?


  二部は新曲【あのころの恋】からはじまりました。
  曲名変えたんですと前置きがありました。そんなこと言われたら・・
  前はどんな曲名だったのかしらと気になりながら聞き入り、
  うーん切ない田野さんの世界だ。

  古きお仲間さんの作った曲、何歳の頃の曲って言ってましたっけ?
  リストにない京都の曲を披露してくれました。
  今聞いても全然違和感のない曲・・・すてきな曲でした。
  そのお仲間さんが息子さんと共に客席に。
  少し田野さんの音楽の歴史がみえてきた様な気がしてきました。
  そして【栂ノ尾小径】へ。
  田野さんライブには京都の曲がいつも1曲入っていたような。

   【鏡の中の東京タワー】田野さんにとって旬の曲でしょうか。
   ここ何回か伺っているライブでもれなく聴かせていただいております。
   やっぱり昭和生まれは東京タワーですよね。
   【ダークサイド】八ヶ岳で聴かせていただいた曲ですね。
   都会で聴くと趣がちょっと違う感じです。
   【nude
】この曲も切なく歌い上げられた曲です。
   アンケートの気に入った曲に必ず1
票投じます。
   【オブラート】激しい色合いの曲。紅色かな。
   【ジェッタの風】有海さんのギターではじまるこのイントロは
   私が聴いた田野さんの曲のなかでピカ一です。
   何とも言えない他国の匂い乾いた匂いを感じながら聞き入りました。

   最後はけだるいムードの【主のない部屋】でアルバムと同じように終わりました。


  アンコール・アンコールの掛け声の後は【芝居仕掛】
  おなじみの皆さんはこの曲が披露されるのが当然のことのように盛り上がり、
  次は【背中合せ】そして最後は立ち上がって【CANVAS TOP】。

  田野さんが立って歌っている姿、私初めて見たかも。
  盛り上がりが頂点になったところで終了となりました。

    田野さん、有海さん、おふたりと同じ年代の私は、同じ時代に音楽を聴き、
    同じ時代に子どもとかかわり・・だからかもしれませんが、
    田野さんの曲にはなぜか懐かしさを感じます。
    そして、田野さんの曲はドラマを見ているような感覚で耳に届きます。
    歌詞を追っていると、いろいろなシーンが目に浮かびます。
    この曲の主人公はこんな女性、この曲の場面はこんな場所。
    もちろん、田野さんが思い描いたものとはかけ離れているのでしょうがが、
    いろんな広がりを感じながら聴くのもまた楽しいです。

   有海さんのギターのイントロ・間奏はずっしりとした存在感あります。
  【十二単】や【ジェッタの風】。肉厚の手がつま弾く弦の調べは音ではなく詩ですね。
   繊細かつ魂が入っているような力強さが体の芯に響きます。


   田野さんに出会ってまる2年が過ぎました。
   田野さんの歌は繊細で実に切なく・・でもそっと手をさしのべると、
   ぎゅっと握り返してくれるような・・そんな趣の曲が多いです。
   そんなやさしさが現実に疲れきった気持ちをリセットしてくれるような気がします。
   そして明日からは現実に戻って頑張ろうって。


  2足のわらじをはいてきた田野さん。今年はお仕事を少し調整して音楽をなさるとのこと
  オオカミ少年になってしまうと言っていた2枚目のアルバムもお披露目近い様ですね。
  この曲とこの曲がアルバムに入りますとおもむろに呟いていましたね。
  聞き逃しませんでしたよ。楽しみに待ってますからね。
  そしてまたライブにきて心地よい時を過ごさせていただきますね。
  次は5月ですよね。承知しました!


                                  by sanu