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2015年5月2日(土)

 田野ユタカ LIVE '15 初夏
“nude♪”
LIVEレポート

於:西荻窪「奇聞屋」


by Kaori


    
PROGRAM♪

   一部
  ① Metro                 
 作詞作曲:田野ユタカ
  ② no-one in the beach         
作詞作曲:田野ユタカ
  ③ チャイナ・チャイナ・チャイナ          作詞:秦美奈子 作曲:田野ユタカ
  ④ 風になる                 作詞:七井ちひろ 作曲:田野ユタカ
  ⑤ ガラスのマドンナ            作詞作曲:田野ユタカ
  ⑥ 神楽岡坂                 作詞:作曲:田野ユタカ
  ⑦ 分水嶺 【New】             作詞作曲:田野ユタカ
  ⑧ ブルース色の雨に濡れてる     作詞作曲:田野ユタカ

   二部
  ① あなたの心に
             作詞:中山千夏 作曲:都倉俊一  ※中山千夏さんカバー
  ② 終曲~フィナーレ~
             作詞作曲:田野ユタカ
  ③ 約束                   作詞作曲:田野ユタカ
  ④ 星のゴンドラ              作詞作曲:田野ユタカ
  ⑤ nude
                    作詞作曲:田野ユタカ
  ⑥ 夜叉Ⅳ                   
作詞作曲:田野ユタカ
  ⑦ 確かな痕跡                
作詞作曲:田野ユタカ
  ⑧ Real Road                 
作詞作曲:田野ユタカ

   アンコール
  ①
芝居仕掛                作詞作曲:田野ユタカ

  ② Fan                     作詞作曲:田野ユタカ
  ③ Stand by me              Benjamin Earl Kingさん哀悼、Vo.Jose有海
  ④ 鏡の中の東京タワー
          作詞作曲:田野ユタカ


  いかにも初夏らしく晴れた連休の土曜日、お茶をした喫茶室を出て、奇聞屋さんに向かう。

 『田野さんライブって、こんなに明るいうちから始まったっけ?』と、友人。
 そう、前回、一月のときはこの時間、もう暗かった。
 季節の移り変わりをも感じさせてくれる、田野さんライブ♪

 お店の階段を降りて、有海さん深野さんにご挨拶。
  さて、田野さんは・・・
わあ、本日のお召し物は淡いブルーのボタニカル柄(?)のシャツ。
  なんて初夏らしい♪そして相変わらずシャープな身体にお似合いのデニム。

  首元には今日も、きれいめ且つワイルドなシルバーのネックレス。クールですの・・・。
  有海さんはシックなブラウン系の大人柄のシャツ。お二人並ぶと色合いも良く、あら素敵♪

   客席には、おお八ヶ岳でお会いした愛知県のMさん。
   わたしと友人のことを覚えていて
くださって光栄です。
   ええ~こんな大きなお子さんが?と驚かされた立派な社会人の息子さんも、みえて。

 さて、照明も暗くなり、待望の第一部

 <1. Metro >

  久しぶりのライブの生音。新年度に入ってからいろんなことが続き、
みっちみちできっちきちだった私の頭。
  それが驚くような感覚でするするとほどけ、田野さんの声と有海さんのギターが駆け抜けて行きました。

 <2. no-one in the beach >
  二曲目、さらに気持ちもほぐされて、 お二人の歌う声に きらきら光る波の中で転がされているよう。
  この曲は、田野さんが社会人になって間もないこの時期に、疲れてごろごろしていたけれど、
  家で寝ていたらもったいない!と海まで車を飛ばしたときのテンションとか。

  そうですよね、この新緑の季節、降り注ぐ陽光に私でさえ、戸外へ誘われますもの♪

   さてここで、田野さんがご自分の前のマイクを手に
   『なんか今日は、音が違うでしょ?これ、どう?なんか良くない?』 と笑顔。
   え、えーと、マイクも黒くてバンダナの色と合っていて、よく映えます。・・・じゃないですよね。
   『また後で、このことお話ししますね。』 はい、是非に。
   でも、その後いろいろとお話も広がって、お客さまも増えて、お話してくださいませんでした。
   そこでレポーター取材(笑)
   実は有海さんが最近ご購入された指向性と音抜けに優れたマイクをお借りしていたとのことでした。
   言われてみれば・・・???

 <3. チャイナチャイナチャイナ >

  アンコールで歌うときと何か違う?なんだか軽やか。

  今の気持ちのせいかな。重く垂れこめていた雲がどんどん払われるようです。

 <4. 風になる >

  詩を朗読してもらっているように思う曲。一枚一枚ページが繰られて
  絵が浮かんで。曲の終わりと共に、穏やかな気持ちで本の扉を閉じます。

 <5. ガラスのマドンナ >
  春の陽光が一転。ひんやりした幻の世界。この中を手探りで彷徨うのも好き。

 <6. 神楽岡坂 >
 京都には不案内なので、かえって想像が膨らみます。メロディラインがかわいらしい。
 次のアルバムにも入る予定の『京都の曲』、にリクエストです♪


 <7. 分水嶺 >
  新曲です。初めて聞いた言葉です。お恥ずかし。

  田野さんの曲は水に関係した言葉が多いでしょうか。
  『水』って、田野さんのイメージの一つかもしれません。清冽でとどまることを知らなくて・・・。

 <8. ブルース色の雨に濡れてる >
  イメージがつかみにくい曲の一つ(^^;)

  でも、人生いろいろあるとき、『生きるの下手だね』のフレーズに救われています。

    ああ、もう第二部。

 <1.
 『あなたの心に』 > ※中山千夏さんのカバー
  このカバー曲コーナーで、初めて、聞覚えのある曲でした。
  田野さんの歌には、心に鋭く切り込まれることが多いのに、
  こんなかわいらしい曲を歌われては、笑顔にならざるを得ません。


 <2. 終曲フィナーレ‐>
  
これはたぶん初めて聴いた曲。
  『相手を思いやる繊細な気持ちをいつまでも持ち続けている人』というイメージ。

 <3. 約束 >
  八ヶ岳ライブ、今まで6月も7月も9月もありました。
  そしていつ行っても悠然と構えた八ヶ岳は、心落ち着く眺めでした。
  田野さんの姿と重なります。


 <4. 星のゴンドラ >
  空を見上げるたびに、浮かぶこの曲。そして、この女性の力強さに少しでも近づきたいと。

 <5. nude
  今回のライブのコンセプト曲。
  田野さんの、ささやくような歌い方に、
ご自身の心の内をつま弾いている・・・
  そのメロディを、聞いてはいけないのに聞いてしまったような感覚。
  自分の心の置き所が見つからない、そんなもどかしさ。 好き、です。

 <6. 夜叉Ⅳ >
  夜叉…っていう言葉が浮かぶほどの状況に置かれた事もないし、
  そこまでの感情を持った事もないなぁ。
  こんな詞が出てくるなんて、田野さんは一体どんな経験を…と心配になる。

 <7. 確かな痕跡 >
  ストレートな歌詞に心が翻弄される心地よさ。
  ちょっと待って・・・と
言いたくなるくらい心が揺さぶられる。
  これも田野さんライブの醍醐味♪


 <8. Real Road
  初夏にふさわしく、四月から新しい生活でちょっと疲れてきたけど、
  でもやっぱり自分の選んだ道だから、改めて頑張ってみようと、後押ししてくれる。

  そうだよね、がんばれ自分!

   さて、アンコール。

 <1. 芝居仕掛 >
  ひとしきり、お馴染み『アンコール!アルコール!』の嵐に応えて、
曲も賑やかに。
  気持ちがあたたまって、少し落ち着いたところにまた熱くなって、この緩急が心地いい。

 <2. Fan >

  元気をくれる・・・がんばれるよね!いつだってリスタートはできる!

 <3. Stand by me >
  有海さんへ客席からのリクエスト。そこですぐ歌えてしまうという、カッコよさ♪
  田野さんが『たまたま持っていた』ブルースハープを合わせて。


 <4. 鏡の中の東京タワー >
  最後はまたも客席リクエスト。 あ~いいないいな・・・なんて言いません、私も好きだから♪
  でも、 大きな声を出せない私はライブアンケートにリクエスト、声を大にして書きましょう。
  でなきゃ、また念を送ります♪



   新年度が始まって、ちょっと新しいことに挑戦。
   そうしたら思いのほか困難が多くて、頭の中に綿が詰まったようになっていました。

   今回、このライブで一曲目の『Metro』。
   音が流れると、詰まっていたものがさーっと流されるという初めての感覚を味わいました。
   疲れてたけど、きちきちだったけど、私にはまだこの世界があった。なんて心地いいんだろうって♪


  田野さんもよく『音楽があったから』『音楽と共に歩いてこられたから』と言われますよね。
  これもそうなのかもしれない、と今更ながらに思いました。


   次は8月ですね。今回のステージ上の椅子にもクッションが置いてあって、腰も心配。
   でも、『こういうのは大丈夫だよ』って、身体をひねったり飛び跳ねたりしてくださいましたね。

   見ていて、きゃ~やめて~!でしたけど・・・。もう、お大事にしてください。

  そしてまた、ライブに集う方々の抱えてしまったいろいろを、音楽で流し去ってくださいね。
  そして、この田野さんライブの空気が、遠くお越しになれないファンの方々のもとへも少しでも届きますように♪

                                    Kaori