profile Gallery Song List Link BBS Diary Q&A Home


2017年1月8日(日)

“SAKURA”
LIVEレポート

於:西荻窪「奇聞屋」


by かおり


   
 PROGRAM♪

一部 

1.Tokyo City Lights       作詞作曲 田野ユタカ

2.Blue Time Scene      作詞作曲 田野ユタカ

3.冬が好き            作詞作曲 田野ユタカ

4.京都・神楽岡坂         作詞作曲 田野ユタカ

5.SAKURA             作詞作曲 田野ユタカ

6.十二単            作詞 柳川真寿美 作曲 田野ユタカ

7.初詣                  作詞作曲 田野ユタカ

8.僕が君に想う事        作詞作曲 田野ユタカ

二部 

1.加茂の流れに          作詞作曲 南こうせつ  ※かぐや姫カバー

2.栂ノ尾小径                 作詞作曲 田野ユタカ

3.遠花火              作詞 深野義和 作曲 田野ユタカ

4.星のゴンドラ          作詞作曲 田野ユタカ

5.飛行灯               作詞作曲 田野ユタカ

6.真冬の逍遥New       作詞作曲 田野ユタカ

7.だけど瞳は空を見ている     作詞作曲 田野ユタカ

8.主のない部屋          作詞作曲 田野ユタカ

 

Enc. 

1.Fan                作詞作曲 田野ユタカ

2.芝居仕掛                  作詞作曲 田野ユタカ

3.SAKURA             作詞 作曲 田野ユタカ



  田野ユタカ LIVE17 冬  “SAKURA♪”   2017.01.08西荻窪“奇聞屋”

  穏やかな晴天が続いた2017年の始まりも松が明け、
  箱根では大雪になったという冷たい冷たい雨の日曜日。
  奇聞屋さんの扉を開けると、寒さのしみ込んだ身体が ふわっと ほどけるような暖かさ。
  そして一月の寒空の下でも甘い甘い薫りを振りまきながらきらきらと咲く蝋梅の花のように、
  出張で飛び回る激務の疲れなど微塵も見せずに出迎えてくれた田野さんの晴れやかな笑顔。


  田野ユタカ LIVE17 冬  “SAKURA♪” の 始まりです。

  ・・・と、その前に、本日のお召し物は、いつもとちょっとだけ趣きが違うでしょうか、
  ワインカラーのグラデーションカーデに白いTシャツ…ずっと目を引かれていました。
  有海さんのシックでありながら軽やかなグレイのジャケット姿と相まって、
  程よい大人のリラックス感…なーんて、ファッション誌なら書くのかな(*´艸`*)


  
【一部】

  
Tokyo City Lights
  いつもはこの曲を聴くと、真冬の切れるような空気を思うのに、
  この夜は春の近さを感じさせる穏やかな気配を思う。

  なんだか、ほわほわと暖かい・・・なんだろう、この雰囲気。
  『夢は終わりだけれど 会えてよかったよ君に』なんだか、今夜はこの言葉が優しく引っかかる。


  
Blue Time Scene
  『夜明け間近の空の色』きれいですよね、冬は特に。
  朝4時頃のきらっきらな星空から、藍色から、明るくなっていく移り変わり・・・その空が冬の早起きの楽しみ。

  あったかいライブハウスで、軽快なリズムに乗りながらキンキンの朝の空気を思う、幸せ。


  
<冬が好き>
  冬の素敵なところを教えてくれる優しいメロディでありながら、
  丁寧に歌詞を聴いていると毎回違う箇所に感じ入ってしまう。

  だから冬が好き。(ほんとは春が好き)


  
<京都・神楽岡坂>
  京都って綺麗な名前が多いのですね。
  行ったことがない(または既に記憶にない)場所でも、
  季節ごとに展開される錦の絵巻が浮かんできます。


  
SAKURA
  本日のライブコンセプト曲。
  『春にライブをしないので散ってから歌うよりは、という感じで歌ってみました』とのこと。

  哀し気なリフレインに、桜の香りを乗せた花びら混じりの、春先の風が吹いてくるようでした。
  咲く前も、散ってからも歌ってくださいね。

  ここで、今レコーディング中の3rd.アルバムについて
  『何の曲が入るかは、ここでは言えないけど』と有海さんとこそこそと・・・。
  う~ん、楽しみですね~みなさん、それぞれに曲を予想されてると思います。
  その予想、当たっても外れても、きっと嬉しい♪


  
<十二単>
  <京都・神楽岡坂><SAKURA><十二単>と、
  曲ごとに頭の中に広がる情景にくらくらしてしまいます。
  楽しいですねえ、この目くるめく「くらくら」が、田野さんライブの醍醐味。
  でもその情景を追いかけていると一曲一曲あっという間に終わってしまいました。


  
<初詣>
  <僕が君に想う事>

  賑やかな曲から、気持ちが切り替わって・・・。
  つらい生き方を選んだように見える主人公だけど、そのことを決心した瞬間からの彼は、
  きっと幸せだったのかもしれない・・・。
  心地のよいメロディを聴きながら、この彼の気持ちに寄せる思いは尽きない。



  【二部】

  <※内緒(^m^) ( 加茂の流れに ) >

  実はこの日の開演前に、一緒に来た友人がライブメニューを眺めながら
  『かぐや姫で、田野さんに歌ってもらいたい曲があるの・・・加茂の流れにって曲なの』と、ぽつり。
  なので、この『内緒(^m^)』のイントロが始まったとき、あ、聞いたことある・・・え?
  ええ~? と顔を見合わせてしまいました。
  素晴らしいですね、お二人の気持ちが重なった瞬間に立ち会ってしまったみたい
(^^)。
  この曲を歌うこうせつさんも田野さんも、とても丁寧にとてもきれいな発声で歌われているのが好きです。
  素敵な『内緒(^m^)』でした。

  <栂ノ尾小径>

  この歌詞を書いている、弱冠二十歳の田野青年の姿が思い浮かびます♪

  <遠花火>
  この歌詞を書いている、ほろ酔い気分の深野御大の姿が思い浮かびます♪
  『深野さん、これ誰か上手い人に歌わせたいですねえ』って田野さん言われていましたが、
  その前に深野さんご自身の、鼻歌でもいいから聴いてみたいですねえ。ねえ、深野さん♪

  さて、ここで有海さん、再登場。


  <星のゴンドラ>
  主人公はきっと気丈な女性・・・
  だけど有海さんのギターの音色は、傷つき砕けた彼女の心が星屑になって銀河に散っていくよう。

  <飛行灯>

  切なくて冷たくて清らかで今の季節に一番しめつけられます。
  恋人よりも大事にされていた彼女と、その彼、
  それは決して本人たち以外にはわからない、わかってもらえないストーリーなのかも。


  <真冬の逍遥>

  これは15年くらい温めていた曲なのだとか。昔の引き出しが急に育って、ご自身でも新鮮な感覚だったと。
  お二人のささやくようなサビのフレーズが、心地のよい不安感(?)。
  夢の中で、目の前にあるのに掴めない何か・・・みたいな。
  また聴かせてくださいねー。

  ところで、HPSong Listでこの新曲のタイトルを見たとき、「えっ・・・逍遥って人名じゃなかったの

  意味のある言葉だったの
と恥ずかしながら、慌てて意味を調べた私でありました。


  <だけど瞳は空を見ている>
  青春思い出歌謡。
  青春ドラマもその路線の音楽も避けて通ってきてしまったので、ちょっと新鮮。

  さて、ここで3rd.アルバムのお話。
  一曲だけは、どこぞで題名が明らかになってしまったようですが、そこは聞いてないふりで・・・。

  5
月のライブは、アルバム発売記念ライブですね(^^


  <主のない部屋>
  お願いだから後生だから、
  何人(なんびと)たりとも絶対に邪魔しないでね最後まで静かに聴かせてねっ
の曲。
  『もう夜はおしまい』何度聴いても素敵なフレーズ。
  ライブが終わるのは残念だけど、満足のため息と共に帰路につける田野さんの魔法の言葉です。



  【アンコール】

  <Fan

  自分に気合を入れるために必要な曲となりました。
  そして大切な人たちを見守り、支えていけるように。


  <芝居仕掛>

  <SAKURA

 
 賑やかな曲から、今日のライブコンセプト曲を再度ご披露。大盤振る舞いですね♪


  アンコールのときには本日の会場での、八ヶ岳ライブ常連さんの方々の再会をご紹介。
  この方々が揃っておいでだと八ヶ岳ライブにお邪魔したみたい。とても楽しそうに笑いさざめいてらして。
  この夜に感じていた穏やかな暖かさは、きっとこの楽しい雰囲気が伝わってきていたのかもしれません。
  (私もめずらしく初対面の方に話しかけてしまいました。お話ししてくださった斜め向かいの方、ありがとう♪)
  そして『会えてよかったよ君に』、この言葉が優しく引っかかっていたのも、きっと。


  次はアルバム発表ライブなのですね。
  田野さんへのいろいろな思いの込められた笑顔が、たっくさん遠く近くに咲くのでしょう。
  そしてステージには、田野さんの大輪の笑顔が咲いている・・・きっと、いつもみたいに涼しげに(^^)

  田野さんがお忙しく無理をされている身の上だけに心配も尽きませんが、このレポートを書きつつ
  (またも書いている本人が一番楽しいという、読んでいただいた方には申し訳ない仕上がりですが)、
  きっとみなさまと同じように、ワクワクが尽きません。

  これから本当の真冬を迎えて、待望の桜を迎えて、
  不安と期待の新年度も迎えて・・・そうしたら・・・そうしたら



                            
by かおり