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2018年5月5日(土)

 田野ユタカ LIVE '18
“My Favorite Sho-Wa Songs♪”
LIVEレポート

於:巣鴨「手風琴」


by かおり


    
PROGRAM♪

   一部
  ① 「さようなら」の世界         
作詞:及川恒平 作曲:小室等   ※森山良子
   白い思い出             
作詞作曲:山崎唯           ※G.スサーナ
  加茂の流れに           作詞作曲:南こうせつ         ※かぐや姫
  竹とんぼ             作詞:ヨシモトレイ 作曲:山崎ハコ ※山崎ハコ
  
別れの数え唄            作詞作曲:加藤登紀子       ※加藤登紀子
  ⑥ 手紙               作詞作曲:岡林信康         ※岡林信康
  神田川               作詞:喜多条忠 作曲:南こうせつ ※かぐや姫
  ⑧ あなたの心に            作詞:中山千夏 作曲:都倉俊一  ※中山千夏

   二部
  
SAKURA                   作詞作曲:田野ユタカ
  
Believe in Mine                  作詞作曲:田野ユタカ
   約束                       作詞作曲:田野ユタカ
  
愛しさの果て
【New】             作詞作曲:田野ユタカ
  
神楽岡坂                作詞作曲:田野ユタカ
  
Metro                   作詞作曲:田野ユタカ 
  Kの夏                 
作詞作曲:田野ユタカ 
  ⑧ Real Road                
作詞作曲:田野ユタカ 

   アンコール
  ①
背中合わせ             作詞:田野ユタカ 作曲:佐藤房夫

  ② Love Letter             作詞作曲:田野ユタカ
  ③ ブルース色の雨に濡れてる       作詞作曲:田野ユタカ



   それは、まだ明日まで連休は終わらない・・・♪
  という、ちょっぴり余裕の五月の土曜日でありました。
  そして空は爽やかに晴れ、乾いた空気はとても軽やか、みずみずしい若葉はやわらかな風に揺れて、
  もうこれは田野さんの人間性そのもの・・・!という、穏やかな初夏の日でありました。

   そういえば昨年
8月の西荻ライブでは、
  「仕事との兼ね合いでどうにも次の
LIVEの目処が立てられない・・・」と
  ステージから訥々と、苦しい胸の内を明かしてくださいましたね。

   それから千葉に移られたことや、
  
その慣れない環境でも田野さんらしく元気にやっておられると
  風の便りに聞きながら、待つこと半年以上。

   そして、とある日「-お久しぶりです!マニアックな
LIVEを組んでみましたー」と、
  まるで初夏の風のように淡いグリーンのポストカードが郵便受けに舞い込んだのでありましたー♪

  
 ・・・久しぶりに田野さんに、田野さんの歌に会えたことが嬉しくて、前置きばかり長くなっております。
   でも、きっとみなさん、同様のお気持ちだったのではないでしょうか。
   この日の手風琴の扉を開けましたら、開演を待って賑やかにざわめくたくさんのお客さまで満席状態・・・!

   と・こ・ろ・で、
LIVEでのもう一つのお楽しみ、本日のお召し物でございます。
  トップスは白の
Tシャツ、そしてボトムスはデニム。
  軽やかな淡いグレイの羽織ものに、アクセサリーはペンダントではなくネックレスでしたね。
  いつもはどこかにハードさを感じるのですが、とてもリラックス感のある装い。久しぶりの
LIVE
  懐かしい手風琴さんでたくさんのお客さまに囲まれた、今の田野さんのお気持ちだったりするのかな・・・?

   
さて、一部
 『「さようなら」の世界』
  こちらは一度、田野さんのライブで歌われたのを聴きました。
  それ以来、雨が降ると、田野さんの声で 「雨・・・
」と浮かぶように・・・。
  もう、それだけで幻の世界に入っていきます。
  
いくつか聴かせていただいたカバー曲の中で、一番好きです。
  やはり「流れる水」は田野さんのイメージの一つ。きらきらきらと輝きながら、とどまることを知らず・・・。

  『白い思い出』
  初めて聴く、とってもきれいな曲。
  こちらは、後で客席のお客さまが「やまざき・ただし さん だよ。トッポジージョの声の人。」と
  教えてくださいましたね。おいでになる方も、さすが音楽にお詳しい。

  ・・・トッポジージョ・・・テレビで見た記憶は殆ど無いのですが、
  そういえば幼き頃、このお人形のペンダント持ってました・・・!

  『加茂の流れに』
  「今日はこの曲、絶対歌ってくれるよね・・・!」と熱い期待をされていたファンの方がおられました。
  一度、田野さんがカバーされたのを聴いたら、この曲は田野さんの声でしか聞こえなくなったと・・・わかります~。
  やわらかく、やわらかく、気持ちに寄り添ってくれる、この声の心地よさ・・・。


  『竹とんぼ』
   『別れの数え唄』
   『手紙』
  オープニングで田野さんも 「リハーサルでマスターと笑っちゃったんだよね、全部マイナーな曲で・・・」 
  と言っておられた通り、いかにも「
SHO-WA」な胸にずっしりとくる曲が続きます。

  『神田川』
  さすがにこの曲は耳に馴染んでいますが、この歌の世界観はいまだに理解できず。
  でもでも田野さんの声なら~♪


  そして、ここで田野さんが笑顔で問いました。
  「どうでしょう、みなさん、これだけマイナーな曲を並べられたら、どうだ!参ったか!でしょ・・・?」
  ・・・はい、正直、参りました私は。

  『あなたの心に』
  このかわいらしい曲がラストで、ほっ・・・と。


  二部
  SAKURA
   今年の桜の時期は暖か過ぎて、短かくて、年度末という時期も時期で花を見上げる余裕も無く・・・。
   やっと、桜舞い散る風景を感じることが出来ました。

   
Believe in Mine
   昨年の八ヶ岳
LIVEでの新曲とのこと。また聴かせてくださいねー。

  『約束』
   この曲を聴くと、目の前にはふと、ゆったりとした緑の山々、青い空と白い雲、そして白と黒の牛。
   
LIVEに伺う前は八ヶ岳にはご縁がなかったのに、こんな思い出が出来たのも田野さんのおかげ♪

   
『愛しさの果て』
   こちらは今回の新曲。また演ってくださいねー。


  『神楽岡坂』
   最近、京都が舞台の小説を読んで、「神楽岡」と出てきただけで、あ~あの神楽岡坂の・・

 
 と嬉しくなってしまったくらい京都の街には疎いです。
   でも、ただひたすら田野さんの曲から、
   時を経た街並みをつかず離れず歩く二人の上に、
   時代を超えるようなはるかな風が花を散らしていくのであろうなあ・・・などと夢想するのもまた楽し。

   
Metro
   乗り換え乗り換えしていくと都内のどこにでも連れてってくれるんだな~と、
   一人で出歩き始めた高校生の頃、妙に感心した地下鉄。
   それが田野さんの手にかかるとこんなにもサスペンスフルな舞台になるんだと
   初めて聴いたときのドキドキ感が忘れられません。いつ聴いても、不安感をあおられてぞくぞく♪

   
Kの夏』
   このたったひとつのイニシャルから、この人はどんな人でどんなことを思っていて
   二人の間に何があったの・・・といくらでもストーリーが広がります。
   イニシャルって、誰だかを特定できないだけに、不思議とトキめいてしまうモチーフですね。


  Real Road
   やわらかな緑満ちあふれるこの季節に聴きたい曲です。
   「うつむくときじゃない。窓を開ければ春の風が・・・

   そう、まるで今日のような風。
   毎年毎年、毎日毎日、誰にでもいろんな乗り越えなきゃいけない何かがあるけど、
   この曲はやさしくその先へ先へと、いざなってくれているよう。


  アンコール
  『背中合わせ』
   まずはアンコール曲のおなじみから~♪


  Love Letter
   こちらは客席から大きな声のリクエスト。
   え~、いいなぁいいなぁ・・・とは思うけど、この曲も好きだし♪
   でも、今度のときはあの曲、絶対あの曲、あの曲をお願い~・・・
   大きな声の出せない私はがんばって念を送りますからね~。


  『ブルース色の雨に濡れてる』
   ちっともわからないなりに何度も聴いて、やっと私にも少しずつ味わいが感じられるようになってきました~♪



   こちらの手風琴さんは39年目だそうで、今年改装されるとのお話がありました。
   田野さんも言われていましたが、思い出の残る内装のまま今日の
LIVEが組めたことも、ご縁のひとつなのでしょう。
  そして、この日のお客さまもそれぞれにきっと田野さんとご縁のあった方。
   すべての出会いは偶然でも、なんらかの通じ合うところがあって、
   それが続くって、素敵な運命なのかなと思います。


  田野さんはまた、今後のLIVEが組めない難しいご事情もお話しくださいましたね。
   どうかご心配なく。
ご縁は続きます。そして、いつまでもお待ちしていますね。
   いつかまた、田野さん
LIVEのお知らせが、ふと一陣の風のようにポストに舞い込んでくることを・・・♪

                                     by かおり