誰が予想したでしょうかこんな不自由な世の中を。

　そんな中、幸いにもコロナがちょっと落ちついた12月。
　田野さんが2年2か月ぶりにライブを再開してくれました。
　もうお会いすることはないだろと漠然と思っていた私ですが、
　お変わりない田野さんに再会できました。

　手風琴に伺うのは2回目。巣鴨駅からのうろ覚えの道を向かいギリギリで到着。
　ドアを開けると、「わ～田野さんお久しぶり！」。
　曲メニューをいただき奥の席に座らせていただきました。

　先日、YouTubeにアップされました今が旬の「冬が好き」でスタート。
　星空が綺麗だとか・・てところが好き。
　その後お馴染みの曲が続き、そして名曲「十二単」。
　田野さんは何歳の時からこの曲を歌っているのだろうといつも思います。
　続いて八ヶ岳の曲「約束」。また八ヶ岳でもライブ再開ありですか？
　一部最後は新曲「むすんでひらいて」。
　幼い頃歌った童謡しか浮かばないけど・・田野さん流はどんなん？
　自分自身にむけての応援ソングのように聞こえましたが、
　どんな思いを込めて作られたのでしょうか。

　二部はサングラスをかけての登場。そうそう、これがいつもの田野さん！

　スタートは「しょうこ　まい　らぶ」
　学生時代の頃の曲だそうで、好きな子のお名前でしょうか。
　続いてカバー曲「さようならの世界」。
　雨・・雨・・この曲は前もライブで歌われていましたね。
　あれっ、確かその時も私がレポート書いたような気がします。
　そして、そういえば田野さんの秋の曲って聞いたことないと言ったら、
　こんなんがあるよって教えてくれた曲「プラタナスの坂道」が登場。
　いつか聞きたいという思いが叶いました。
　「Love　Letter」今時はラブレターを書く人がいるのだろうか？
　この時代だからこそ手紙は逆に新鮮と思うが、この歳になると書く相手がいないのが残念！
　そして和テイスト曲「京都・紅」
　京都の歌数々あれど、皆なんとなくその通りに歩いてみたくなります。
　「月の灯かり」月の綺麗な夜は、リフレインするフレーズ。
　アルバムに入れるためにアレンジしたとのこと。うれしいなあ・・

　アンコールの最後には、「St.Silence」。
　深野さん有海さんが揃わないと歌えないと言っていた曲。
　もう生で聞くことはありえないと思っていました。
　田野さんからの素敵なクリスマスプレゼント！と勝手に思いました。

　有海さんなしで歌ったことがない曲もギター1本でこなし、
　「キンチョーキンチョー」と言われていましたが(笑)、そんな風には見えませんでした。

　私が田野さんと出会ったのは奇聞屋さん時代。
　ここにいる皆さんはもっと永いおつきあいも方々なんですね。
　手風琴はさまざまな歴史がつづられた場所とのことで、
　お話で名前の出てくる懐かしいミュージシャンの方々。
　そんな聖地のようなお店に今私がいるのが不思議な感覚になります。
　手風琴の歴史の中に田野さんの歴史も存在しているのですね。
　そして今回のライブ開催は亡くなられたマスターとのお約束だったとのことでした。

　手風琴ギター部の方々。今は亡きマスターの代わりに、
　このライブ開催を担ってくださったとのことです。
　そんな田野さんのよきお仲間。手風琴のママさん。そして田野さん。
　楽しいひとときをありがとうございました。

　帰り道空を見上げれば月の灯かりが・・

　ライブの余韻に包まりながらひとり帰路に向かった私でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｂｙ　sanu