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2024年1月14日(日)

 田野ユタカ LIVE 2024冬@阿佐ヶ谷harness

“つれづれ独り語り♪”LIVEレポート


於:阿佐ヶ谷「harness」


by Kyoko


 セットリスト♪

  一部

 ① 冬が好き     [作詞作曲:田野ユタカ]

 ② 僕が君に想う   [作詞作曲:田野ユタカ]

 ③ 初詣       [作詞作曲:田野ユタカ]

 ④ ロッヂの風景   [作詞:田野ユタカ 作曲:佐藤房夫]

 ⑤ ラウンジにて   [作詞作曲:田野ユタカ]

 ⑥ 十二単      [作詞:柳川真寿美 作曲:田野ユタカ]

 ⑦ Kのバラード   [作詞作曲:佐藤房夫 補作詞作曲:田野ユタカ]

  二部

 ① プラタナスの坂道 [作詞作曲:田野ユタカ]

 ② 京都・栂ノ尾小径 [作詞作曲:田野ユタカ]

 ③ 口紅       [作詞:片桐芳 作曲:田野ユタカ]

 ④ 大和路      [作詞:田野ユタカ 作曲:深野義和]

 ⑤ Love Letter    [作詞作曲:田野ユタカ]

 ⑥ 啼けない狼 -New- [作詞作曲:田野ユタカ]

 ⑦ ターニングポイント[作詞作曲:田野ユタカ]

 ⑧ Negura Far Away [作詞作曲:田野ユタカ]

  アンコール

 ① 背中合わせ         [作詞:田野ユタカ 作曲:佐藤房夫]

 ② 鏡の中の東京タワー [作詞作曲:田野ユタカ]

 

  都内の老舗liveハウスで田野さんに出逢ってから約1年とまだ日は浅い。

  私Kyokoは同行した音楽仲間の小林克司さんと共に田野さんliveにお伺いするのは今回が初めてになる。

  阿佐ヶ谷harnessさんの入口で談笑していた田野さんは

  「ココで煙草吸ってたら初めて来る方にも分かり易いかと思って」と茶目っ気たっぷりに笑った。

 

  既に満席状態だったのだが、まだ3人来ていないとの呟きに、

  この日を楽しみにしていた人が如何に多いかが窺えた。

  詰め合いながら肩を寄せ合いながら、遠慮がちに隣に座った若い女性は、

  田野さんにはとても気に掛けて頂いていてと澄んだ瞳で微笑んだ。

  場内は穏やかな中にも、スタートを待ち望む沸々とした熱気が籠っていた。

  大柄な黒と青緑のチェックのシャツ、頭には漆黒のターバンを巻いて大胆に長く肩に垂らし、

  そしてサングラスというステージ姿。(単刀直入に言おう カッコいいです田野さん!)

  ゆったりと優しい歌声が響きわたり、liveは始まった。

 

  3曲目の「初詣」。

  当時の中学生たちの恋にまつわる話が披露されると、場内が一気にその楽しさに引き込まれ、

  曲の明るさに合わせて、あたたかいリズムが溢れた。

  5曲目「ラウンジにて」。

  どうだろうこの曲の歌詞の色香は。「乱れた天使」が一夜を越え「聖女の瞳」に変わる、という言葉選び。

  華麗なエロティシズムとでも言えようか。そして田野さんの真骨頂でもあるロマンティシズムとの融合。

  私はおお〜と小さく呟きメモを取った。イチオシ決定。

 

  合間のM C。術後の生活のこと、「あの時来てくれてたね」「楽しかったね」

  八ヶ岳のこと、スキーのこと、音楽活動のこと等々。

  お客さんとユーモア混じりに声を掛け合い、頷き合い、心を通わせて、会場は朗らかに沸き立つ。

  一部最後の「Kのバラード」は、盟友であられたという故佐藤房夫さんの曲。

  田野さんの、想いを乗せた歌声に胸が詰まる。「自分が歌い継がないと忘れられてしまう」。

  私は亡き友の曲を仲間たちと歌った昨年末の、大学O B達とのliveを思い出していた。

 

  第二部初めは「プラタナスの坂道」。ゆったりと伸びやかに歌い上げる田野さん。

  プラタナスの並木道を軽やかに、颯爽と歩いている情景が浮かぶ。

  2曲目「京都・栂ノ尾小径」
 
  <田野さん!Kyokoのきょうは京都の京です!>と心の中で叫んでいたことは、
   田野さんも、同行の小林克司さんも、無論知る由もない(笑)。

  一部での「十二単」や「ロッヂの風景」などもそうだが、

  作詞や作曲が田野さんではない方の楽曲も何曲かあった。

  また4曲目の「大和路」は、「首里の夜明けは」という別の歌詞もあるそうだ。

  そうした試みは「深野義和」さんとの交流から生まれたとのことだった。

  会場の何人かの方も、そのお名前はよく知っているという雰囲気。

  深野義和さん。とても気になる。音楽をやっているのに、詩の本も書いたのに、

  私、知らない〜って言えないかも。後でググってみよう。

  (数日後に、いかに活躍しているプロの方であるを思い知ることになる)。

 

  新曲の「啼けない狼」。

  田野さんの、粋でワイルドな一面が、リズミカルなシャウトで表現される。

  田野さんはロマンチックなだけじゃあない。

  後に続いた「ターニングポイント」「Negura Far Away」で、

  場内は一体となり最高潮。アンコールの拍手は鳴り止まず、田野さんは更に2曲を熱唱。

  こうしてL I V E は華やかに幕を閉じた。

 

  この後は打ち上げということだった。

  「打ち上げって楽しいじゃない」とM Cで話していた田野さん。

   参加なさるお客さんや田野さんは、カラオケでは何歌うのかなー。

  しかし未消化の在宅ワーク(副業)の締切は明日の朝イチなのだ。

  帰るしかあるまい。既に小林(前出)も、可能な限り会場に居たのだが、

  仕事で已む無く途中退席していた。打ち上げ盛り上がるんだろうなー。

  私はliveの余韻と、残務を抱える身の無念さを噛み締めつつ

  独りで駅に向かった。harnessに向かう時は風情ある路地を

  いくつか曲がり通り抜けたのだが、帰りはすぐそこに駅が見え、

  こんなに近かったのかと驚いた。

  レポートのご依頼を受けたのは、翌日の事だった。

 

  田野さん、素敵なひとときを有難うございました。

  これからもどうぞお身体を大切になさって、

  また素晴らしい楽曲の数々を聴かせてくださいませ。

 

                                      by Kyoko