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2024年6月8日(土)
田野ユタカ LIVE'24 夏
“啼けない狼♪”
LIVEレポート
於:東中野Cafe「じみへん」
by ちひろ
PROGRAM♪ 一部 ① no-one in the beach [作詞作曲:田野ユタカ] ② 渚のバケーション [作詞作曲:田野ユタカ] ③ 想い出を雨に流せば [作詞作曲:田野ユタカ] ④ 紫陽花の頃 [作詞作曲:田野ユタカ] ⑤ 鬼灯市 [作詞作曲:田野ユタカ] ⑥ Kの夏 [作詞作曲:田野ユタカ] ⑦ ブルース色の雨に濡れてる [作詞作曲:田野ユタカ] 二部 ① Dear Mermaid [作詞作曲:田野ユタカ] ② Studio R/D [作詞作曲:田野ユタカ] ③ あの歌が聞きたい -New- [作詞作曲:田野ユタカ] ④ 夕暮れ [作詞:田野ユタカ 作曲:佐藤房夫] ⑤ ガラスのマドンナ [作詞作曲:田野ユタカ] ⑥ 啼けない狼 [作詞作曲:田野ユタカ] ⑦ Kのバラード [作詞作曲:佐藤房夫 補詞曲:田野ユタカ] アンコール ①Negura Far Away [作詞作曲:田野ユタカ] ② 鏡の中の東京タワー [作詞作曲:田野ユタカ] 梅雨入り前の快晴。日中の最高気温は28度を超えました。 田野さんのライブは3月以来。 東中野の「じみへん」さんに伺うのは初めてです。 ドキドキしながら歩いていくと入口でいつもの風景が…。 タバコをくわえた田野さんが入口でお迎えしてくれました。(^^♪ 初「じみへん」さん。 カウンターとカウンターの後ろに一列に椅子が並び、既にたくさんの人でびっしり。 舞台の壁には、赤地に黒のボブデュランと白地に黒のジャニス・ジョプリンのタペストリーが掛かっています。 サングラスに黒シャツと黒のバンダナの田野さんにお似合いです。 「no-one in the beach」 「渚のバケーション」 夏全開の曲からスタート。 3月のライブ以来ですが、どんどん復調されているのを実感する歌声でした。 「想い出を雨に流せば」 ♬六月の街は~♬ と、ギターのイントロなしにいきなり歌が始まります。 〝少しも派手じゃないドラマ〟っていうフレーズが素敵です。 「紫陽花の頃」 「鬼灯市」 「Kの夏」 梅雨から夏と季節感溢れる曲が続きます。 「鬼灯市」は、写真を切り取ったような情景の歌詞が素敵です。 「Kの夏」は、夏の別れを歌った曲。 ♪君が好き…これが最後でも…♪と歌い上げるほどに切ないです。 「ブルース色の雨に濡れてる」 ライブの定番。 昭和の不器用な人間の生き方が愛しい。 そしてサビのところでついコーラスに入ってしまいたくなる衝動にかられます。笑 ここでちょっと休憩。 後半は「Dear Mermaid」から。 田野さんのたくさんの曲の中で、これが一番好きかもしれない。 〝夏の恋〟って妄想でしかしたことがないけれど、熱いのではなくて寄せて返す波のような感覚の恋。 ♪その目を見つめ返して 恋におちよう~♪ってドキドキします。 「Studio R/D」 尊敬するシンガーソングライターの深野義和先生。 〝先生〟と書くのは、私が作詞教室に通っていた時の恩師だからです。 その深野先生のご自宅の地下にあるスタジオを歌った曲。 3月の新曲なはずなのに、何だかもう何度も聴いていた気がします。 曲を作る時、レコーディングする時、リハーサルをする時、何かを作り出す時のワクワク感が詰まった曲です。 リハーサルよりも長いお疲れ様、冷蔵庫はビールでいっぱい・・・ そして地下なのに・・・タバコが吸える!←これは初耳Σ(・ω・ノ)ノ! 大人の秘密基地そのままです。 New!「あの歌が聞きたい」 曲を聴く時は、いつも歌詞から情景を思い浮かべるのですが…。 〝忘れかけてた1頁〟〝ムーランルージュ〟〝モーニングバード〟〝京都で逢った人〟 ????…ん~このワードは…。 田野さんは、「深野さんの曲をカバーしようと思ったけれど、やっぱり深野さんの声で聞きたい」と。 深野先生はご病気をされて、今はお元気ですが懸命にリハビリ中とのお話でした。 私も深野先生の声が「あの歌が聞きたい」です! 「夕暮れ」 タイトルは「夕暮れ」なのに、彼はずぶ濡れ。 彼女が傘をさして微笑んでいる。 二人に何があったんだろう。 とにかく彼女は来てくれている。 雨降り夕暮れの中、二人に新しいページが始まる予感…そんな曲。 「ガラスのマドンナ」 これもライブの定番です。 雨の中。最後の日。 別れを切り出したのはどちらからだろう? 少なくともお互いに気付いていたのだろう別れの予感。 儚くてもろい恋。 壊れたガラスは、鈍い痛みとしてずっと心を傷つけ続けるのだろう。 「啼けない狼」 もうすぐ亡くなられて一年が経つという、田野さんの盟友 佐藤房夫さんを歌った曲。 二人が過ごした長い時間の中で、どれだけの思いをぶつけあって来たのだろう。 お互いに尊敬しあい、理解しあっていた関係を垣間見た気がします。 気の優しい狼は啼けないのだと。 それでも大切なものを守るために懸命に生きている姿を啼けない狼に例えています。 「Kのバラード」 そんな盟友の佐藤房夫さんが学生の頃に作られたという曲。 美大に通う彼女とミュージシャンの僕。 そのシチュエーションが田野さんのテリトリーにはなくて新鮮だったと以前のライブで話されていました。 新しいキャンバスに向かって新しい絵が描き始める彼女と、新しい恋の歌を歌い始める僕。 どちらも前を向いて歩き始める。そんな別れの歌。 アンコールは、 「Negura Far Away」 と 「鏡の中の東京タワー」 田野さんのライブに行き始めたのは、もう20年以上前のことだったと思います。 あの頃は、本当にNEGURAが遠かった…(笑) そしてみんな若かった! 乗りの良い曲に手拍子を打ちながら、どこか郷愁に浸ってしまいました。 最後の最後は、「鏡の中の東京タワー」でニュアンスを残して終了。 次のライブは9月ですね。 次はどんな新曲が出来るのでしょうか。 それぞれがそれぞれの時間を重ねて、ライブハウスで再会する。 その重みや尊さを味わうようなコメントがたくさんありました。 素敵な時間をありがとうございました。またお会いしましょう。 by ちひろ
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