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田野ユタカのLIVE後記−101
田野ユタカ LIVE'24 霜月
“Studio R/D”
於:吉祥寺“曼荼羅”
2024年11月16日(土)
出演:田野ユタカ with Jose有海 OA まつむらあきひろ
【Studio R/D】 コロナで阻まれた期間をようやく超えたと思ったら心臓手術でブラックペアンの世界へ。 昨年6月に手風琴ギター部の有志の方々のご支援でLIVEを再開し、そこから今日までは 小さなハコを選んで手探りながらLIVEを続けていました。 出来ていた事が出来なくなってくる苛立ちや恐怖は、年齢と共に増えて来るのだろう。 先輩達もそうだったのだろうと容易に想像がつく。 でも小さなハコでのLIVEはそれでもあの顔この顔懐かしい顔を田野に再会させてくれ、 新しい出会いさえ紡いでくれる。続けている限り音楽のチカラは寄り添ってくれる。 小さなハコでのLIVEでも新曲は作り続けた。今年の代表曲は何と言っても「Studio R/D」。 今回のLIVEのCONCEPT曲は、敬愛する深野義和さんがご自宅の地下に作った 大人の顔して大人になり切れぬ少年少女達の夢の隠れ家&秘密基地を歌ったこの曲に決めた。 【吉祥寺 曼荼羅】 日本のLIVE HOUSEの草分けであり、幾多のメジャーアーティストを輩出して来た聖地。 ここを田野LIVEの終焉の地にしようと思っていた。 この一年は久し振りに各季節毎にLIVEを組めたし、お客様も足を運んで下さった。 二つの目標があった。 @HP開設後に始めたこのLIVE後記やレポートが100回を数える迄はやろう。 A深野さんが最後にLIVEをされた年齢迄は自分も頑張ろう。 その目標を前回のLIVEで二つともクリアした。 ご病気をされた深野さんとは会ってはいるが、LIVE会場にお越し戴くのは今は難しい。 奮い立たせるモチベーションは、今、何だろう?田野は一種の燃え尽き症候群でもあった。 次のLIVEを決めずにこのLIVEに臨んだ。一度足を止めるとズルズル歌えなくなって行き、 老け込んでいくぞとアドバイスされた事もあるが、いつかはそんな日が来るのは避けられない。 だからこの老舗の空間で歌うところまでは演ろう。ここまではとにかくしっかりやり切る。 その後は終わってみてからゆっくり考えてみよう。 もしこのLIVEが結果的に最後になってしまっても悔いが残らないように・・・。 そう思っていました。 【OA まつむらあきひろさん】 今回は田野のCDアルバム4作中3作のジャケット&インナーdesignerを務めてくれた イラストレーターでもあり甥っ子のまつむらあきひろさんをOAに迎え、夢の初共演が実現。 彼のLIVEは時々顔を出していたので、曲はどれも馴染みがあったが、 その中で「よれよれ」と「ひみつ基地」を選曲して来た。そして1曲絡ませろと脅した(笑)ら、 ボブ・ディランの「knockin' On Heaven' Door」をセレクトして来た。 し、渋い(^^; 渋すぎる〜♪ 本番はテンション高く熱演のステージ。袖で見守る叔父貴(笑) ボブディランの曲で合流し、ハモりと久々のBハープで叔父と甥の夢時間を楽しんだ。 幼い頃から知る彼と彼の人生と、血のせいか(笑)本当に不器用で遠回りで、 でも彼は好きな道で自立した。苦労も幾つか恋愛もあったようだが、まだ独身の彼。 田野の長男の子供達(田野の孫達)に毎年お年玉を欠かさない。立派なもんだ。 人としても周囲への気配りの出来る、LIVE共演者からも慕われる不思議なキャラだ。 共演に胸が熱くなった。年取ると涙脆くなっていけない。 【LIVE】 一部はかつては深野familyで毎年行っていたXmas Party LIVEから産まれた曲♪ 紺野あずさ先生作詞の「聖夜の響き」でLIVE inn♪ Jose有海さん合体後は「プラタナスの坂道」一頻りご挨拶トークを交わして 「China・China・China」「瞳を閉じて過去を撃て」「芝居仕掛」と立て続けに。 有海氏が入ってこその曲達を一気に畳みかける感じ。 一部のLastは「僕が君に想う事」を歌って休憩に入りました。 二部はまずはソロで。 「あの歌が聞きたい」「啼けない狼」と続け そして新曲の「私の道がそこにあるなら」をご披露しました。 一年近く空いていらしてくれたお客様には全部この一年で作った新曲でしたね。 再びJoseっち合体後は「月の灯かり」「十二単」と続けて、 後半は「オブラート」「ジェッダの風」とシャウトして空気を作ります。 LastのCONCEPT曲「Studio R/D」では急遽まつむらあきひろさんも参戦。 事前に送ったLIVE音源から見事な三声のハーモニーとタンバリンでリズムを刻んでくれた。 曲終盤のブレイク部では、お客様を煽っての大合唱。 何だ皆さんちゃんと覚えてくれてるんだ(笑) 即興歌詞でもう一回し大合唱して大盛り上がりでプログラム終了。 鳴り止まぬencoreに応え「だけど瞳は空を見ている」をまつむらあきひろタンバリンと共に。 そしてこの日の大締めの1曲にはこの時期やはり「St.Silence」をセレクトしました。 【お客様】 この日は遠方からのお客様も多く、人気者のマダム育子さんこと竹中さんが半年ぶりにご来場。 Nさんご夫婦とK子さんお久しぶりでした。JCのKちゃんも曼荼羅junior特待で応援ありがとう。 愛知から結婚ほやほやの従妹の娘さんが初めて東京の叔父さんのLIVEにお母様と来てくれました。 田野の音楽を通じたコミュニティーが田野の知らない所で大きく育って背中を押してくれている。 嬉しい。 田野の曲「高知でのものも」を歌う橘和希さんもご来場。 田野の曲をこれから歌って行ってくれる津山さゆりさんも来てくれました。 この歳になり時間的余裕が出てきた同級生が、驚きと笑顔で帰って行くのも嬉しい。 新宿区のスター“福の神”は田野LIVE復活を支えてくれた手風琴ギター部のBandの皆さん。 満員御礼、ありがとうございました。 【新曲】 「私の道がそこにあるなら」 これは今一度歌の世界で生きようと思いを新たに歩み出した女性が主人公の物語。 皆さんそれぞれの人生に重ねて聴いて戴ければ良いと思います。 感動のコメントを多く頂戴しました。届いてくれたんだね。よかった。 【アンケート】 今回はダントツで「Studio R/D」がご支持を戴けました。 新曲の「私の道がそこにあるなら」も深く皆さんに届いてくれたようです。 「月の灯かり」「僕が君に想う事」「オブラート」「十二単」等with Jose有海ならではの曲も。 encoreでの久し振りに有海さんとの完ハモ版「St.Silence」もご評価戴けました。 まつむらあきひろさんではカバーのコラボ曲もですが、「ひみつ基地」は人気でした。 ありがとうございましたm(_ _)m 【所感】 LIVEのMCでも話しましたが、今回想定以上の方々から鑑賞希望を頂戴しました。 過密を避けるべくsold outとし、見合わせて戴いたお客様もいらっしゃいました。 大人の事情は様々ですが、LIVEを組むことでそこを目掛けて体調を整えたり、 季節の装いを纏ったり、音楽を通して知り合った者同士の安否確認(笑)が出来たり、 その果たす役割を担えている幸福と感謝で胸が熱くなります。 LIVE前、Facebookにてお世話になった作編曲家の西村幸輔さんの訃報をお伝えしましたが、 Facebookをやっていない方々にとってはLIVEでのMCでそれを知ることになり、 ショックを受けられた方もいらっしゃり、過日お線香を手向けに同行させて戴きました。 LIVEが無いと、そのような大切な情報も伝わり難くなっている事も実感しました。 心臓手術から2年、実は逆流が再発しており、いつまた手術になるのか不透明な状況ですが、 LIVEが終わって直ぐに、田野は曼荼羅さんに次のLIVEのブッキングを申入れました。 より身体は劣化をするし、それまでに倒れたりしたら御免なさい。 でも今回のLIVEを一つの区切りには据えましたが、今回ご来場を見合わせて戴いた方にも、 曼荼羅で歌う田野をお見せしたい。聴いてもらいたい。 更には橘和希さんや津山さゆりさんといった実力派の歌姫達への楽曲も提供して行きたい。 何時、どのLIVEが最後になってもおかしくはない中ではありますが、 今はそう思って愛用のギターを再び磨く田野がいます。次は3/20になります。 そこを目指して田野は踏ん張ってみます。 既にそこをターゲットにして会場に来ようとリハビリを頑張る方がいらっしゃいます。 その方のこの日はお誕生日。祈る思いで備え、準備を重ねて行きますからね。 来て下さったお客様。折角の機会だったのにご来場を見合わせて下さった方々。 Jose有海さん。まつむらあきひろさん。曼荼羅のスタッフの皆様。 遠く近くから応援してくれた方々も、ありがとうございました m(_ _)m 田野ユタカ |