| profile | Gallery | Song List | Link | BBS | Diary | Q&A | Home |
田野ユタカのLIVE後記−107
"田野ユタカ LIVE '26 文月"
於:六本木“BIRDLAND”
2026年7月11日(土)
☆出演 Guitar&vocal:田野ユタカ
Base:小川清邦(きょん小川)
Drams:今成英樹
Keyboard:井上美緒子
Guitar:小野寺紀文
Sax:モリヤミヤウチ
OA & others:まつむらあきひろ
【六本木LIVE】 六本木という地で素晴らしいメンバー達のサポートを受け、 満員の素敵なお客様達に見守られてのBandでのLIVE。 とにかく準備は当然ながら大変で紆余曲折があった裏舞台は置いといて、 身に余りある光栄であり、夢のような時間でした。 関わって下さった全ての方々、お越し戴いた全てのお客様、 満席でご来場を見送って戴いたお客様、BandメンバーやOAの二人、 バードランドのスタッフの皆様、改めましてありがとうございました。 燃え尽きました。 その後幾つかのお招き戴いたゲストステージで歌ったりしましたが、 猛暑の夏に突入し、ひたすらゆるゆると怠け者暮らし(笑)を堪能していました。 恒例のLIVE後記、本文を書き始めたのはLIVEから一か月以上が経っていました。 【背景・コンセプト】 昨年は後進の歌い手さんに曲を提供させて戴く活動が多かった中で、 西村さんのご逝去によってアレンジをお願いする方は限られていました。 しかし自分も含めて我々世代の気力や体力、集中力、アイデアや閃き、目、耳、身体… 残念ながら個人差はあるものの平均的には後退しているのは否めない事実。 アレンジ発注先からの納品も連絡もないまま時間だけが過ぎ、次第に焦りました。 そんな中、これを解決に導いてくれたのはバンドLIVEでいつもベースを弾いてくれる、 気づけば長〜い付き合いになっていた きょん小川こと小川清邦さんでした。 得手不得手もある中で、提供曲のアレンジ音源を全てまとめてくれたのでした。 楽曲提供歌手のお一人である津山さゆりさんをゲストに招き、 ご披露戴いたのが昨年9月の曼陀羅LIVEでした。ここで残念な事態が起こり、 そこをきっかけに永く一緒にやって来た元相方とはUNIT解消したのは既報の通りです。 自分の場合はLIVEで皆さんに自らの劣化や衰えを感じさせぬよう、 今は一か月以上前からリハーサルを積み上げ&積み上げて仕込みをします。 少し間が開けば声は呆気なく出なくなり、もう戻らないのではとの不安と毎日戦い、 やっとの思いでようやく仕上げ、皆さんの前に立ち、でもそんな裏側は億尾にも出さず 涼しい顔や振舞いで歌っていたいと…でも正直いつも一杯一杯です。 一月以上掛けて紡ぎ上げ膨大な時間と労力、それをいとも容易く踏み躙られ、 様々な事情を越えて駆け付けて下さったお客様の時間と期待を愚弄された昨年9月。 怒りと失意の自分に、その日全てを見届けていた小川清邦氏が声を掛けてくれました。 「田野さんは声も出てたしキッチリ仕上げてましたよ。 田野さんならまだまだBandだって背負えます。やりましょう、Band LIVE」 心臓を手術後、ギター1本のLIVEに復帰出来ただけでも充分に有難かったが、 普段寡黙な小川君の熱い励ましに随分救われ、同時に大きく心が揺れました。 自分の身体は年齢的な事も含め、その夢のような提案に耐えられるのだろうか? そもそもBandでのLIVEなんて、まだ自分の選択肢に残っていたのだろうか? その迷いをやるしかないとの思いに変えたのは、今はUSAで暮らす孫からのLINEでした。 数年前に八ヶ岳PalmでのLIVEで重鎮Dempsy Rollとの共演を見せた事がありますが、 「今度帰国したら八ヶ岳に行きたい。理由はじいじのLIVEが観たいから」とのメッセ。 ん?じいじは八ヶ岳でLIVEをやってる人?と解釈されていたようです(笑)。 心臓の持病の再発を宣告されて2年。手術からは4年。 一月の定期検診で「また少し進行しているが即手術程ではない」と半年後の経過観察診断。 生殺しのような事を言わないで「LIVEやってもいいですね!」とお医者様に宣告した。 思い出深い東京のド中心「六本木」で、最後かもしれないチカラを振絞ろうと決心した。 小川君の励ましと孫達の期待に背中を押され、実現への舵を切る事になったのでした。 同時にその開催は元相方への感謝と惜別、複雑な思いを孕んだメッセージでもありました。 【構成】 OAはもうお馴染みの まつむらあきひろ with モリヤミヤウチ のお二人。 OAの2曲でLIVEスタート後、 「かげぼうし」と「窓辺の花」の2曲を丁寧に紡いでくれました。 曼陀羅LIVEでお客様にも馴染みが出ていて、彼らの演奏には客席もホッとする空気。 少しオーダーや化粧室の時間を作って一部をスタート。 〜 一部 〜 オープニング曲「Tokyo City Lights♪」はOA二人に絡んで貰い、 ミヤウチ君のSaxとまつむらさんのpercussion&chorusが絡む豪華版。 次いで「Kの夏♪」をAlbumアレンジと同様にサックスを入れてご披露。 Albumの数々の曲の中でも元相方の秀逸なアレンジが光る曲。やはり財産だ。 ここで一人になり、新曲の「紫陽花〜うつりぎ〜♪」をご披露。 評判は良かった。やはりホッとするなぁ(笑)。毎回あるこの緊張感は大切だ。 貯金に頼らないLIVEの一貫であり、これは田野の意地でもある。 次いで「snow flake♪」「桜ふれいく♪」と最新作を並べる流れ。 新旧の曲達をバランスよく散りばめる意図もあるが、 ここ何度か来れなかった方への贈り物にもなるのかな。 ここで夏の鉄板曲「Dear Mermaid♪」をセレクト。 直前に慌てて作ってもらったセットリストの綴りが違っていましたね(汗) Marmaid×。Mermaid〇。 一部のラストはまつむらさんを招き入れ、ブルースハープとコーラスで絡んでもらう。 「ブルース色の雨に濡れてる♪」で一部を閉めます…が、 これもセットリストには「ブルース(色)の雨に濡れている」とのミス表記(大汗)。 デザイナーでもあり、今回演者としても大活躍してくれたまつむら氏に頼む時、 コピペ出来る資料で送ってあげればよかったのにJPEGで送った為、 手打ちの作業が入り、急がせ仕事で校正の時間を取れなかった事によるものでした。 でも演奏は良かったと思うので勘弁して下さいね〜m(_ _)m ここでちょっと休憩休憩♪ 〜 二部 〜 二部の頭はソロで「鏡の中の東京タワー♪」でスタート。 間奏でステージ後ろのカーテンが開く演出です。 大きなガラス窓の向こうには麻布台ヒルズがクッキリ見えるのですが、 麻布台ヒルズが出来る前はその正面に東京タワーが見えていたそうです。 確かに位置的にも地形的にもそうなのですが、麻布台ヒルズが被ってしまいました。 でもよく見るとその後ろに僅かに東京タワーが今も見えるんです。 光の海に揺れていましたね。Galleryコーナーでご確認下さいね。 さて、ここからはBandの登場となります。 素晴らしいメンバーが集結してくれました。 普段のLIVEではやらないアップテンポ系の鉄板曲やballadeの入魂曲で構成。 まずは「Lady Fun-Fun♪」から。次いで「摩天楼ホテル♪」へ。 深野さんが例えた変な踊りも年季が入って来たぞ(笑)。 でもここでノり過ぎないように、冷静に…心臓の音を慎重に聞き分けます。 「月の灯かり♪」。ガラッと雰囲気を変えます。 井上美緒子さんの四段構えKeyboard→ピアノ+シンセ+アコギ音補完+コーラス、 小野寺紀文さんのアコギとエレキの曲中持ち替えの二刀流演奏… そして「nude♪」へ。静まり返る会場に緊迫の琴線が張り巡らされます。 そしてここから一気に終盤への畳み掛けです。 「芝居仕掛♪」で変な踊り(笑)。「オブラート♪」でまたまた変な踊り(爆)。 会場を煽りながらスパートを掛けます。 最後は久し振りの選曲となった「1009♪」で夏LIVEを明るくEnding! 【アンコール】 ドッと疲れてしまいました。一度楽屋に戻って水分補給。 でも直ぐに行かなきゃ。ふらつきながらステージに戻る。眩い笑顔達がそこにある。 「だけど瞳は空を見ている♪」を初めてBandで。いいね。楽しいね。 "俺達の旅"の続編映画がこの秋公開されるらしい。昭和青春歌謡は不滅かな(^_-)-☆ そして最後の最後はもう一度「Lady Fun-Fun♪」のメンバー紹介間奏長回しver。 OAも含めて出演者全員がステージでお客様と音楽を楽しみ、 音楽のチカラに心酔しました。 ゴメン。力尽きてこれ以上は歌えませんでした。正直ここまでが精一杯(汗)。 楽屋でお店側が用意してくれた賄いは自分はLIVE後に戴くと片づけずkeepして貰った。 陽気の事もあり、お店側は早く食して欲しかったろうに申し訳なかったです。 水分を補給して一口戴く。美味しい。メンバーは喜んでくれたろう…が、気づいた。 賄い食べてる場合じゃない。お客様のお見送りに遅れを取った。 慌てて出て行くがもう半分以上の方が帰宅されていた。 残ってくれていた方々と乾杯また乾杯♪ビール美味し♪ 暫しの放心状態からドッと疲れが押し寄せて来た。終わったんだ、LIVE。 【新曲】 「紫陽花〜うつりぎ〜♪」 紫陽花と書いて花言葉のうつりぎと読ませる詞の構成です。 心象風景は受け手の皆さんの引き出しの中で自由に解釈して下さい。 そのどれもが正解なんだと思います。聞き手の数だけ物語があります。 最近気づいたのは、読み終えた小説の文庫本が凄い数我が家に眠っていました。 映画も偏りはありますが凄い数を観ています。ドラマ系も時代毎にBD等に一杯です。 実体験の引き出しの他、小説や映画の物語への感情移入での増幅、創造、刺激、シンクロ… だから曲が出来るんだなと自分で妙に納得した瞬間が最近ありました。 新曲。もの凄く労力を費やして作り上げます。 でももう作って産まれてくれた曲達を再度ご披露出来る場がそうは無いかと思うと 少し苦しくなります。切なくもそれが歌い手の誰もが遅かれ早かれ迎える、 とある季節のようなものなのか… 【メンバーエピソード】 Base:小川清邦♪ 元相方がいない今は紛れもなく彼がバンマスでした。メンバー集め、アレンジ構成、 リハーサルのスケジュール調整とStudioの押さえ、獅子奮迅の活躍でした。 そうこれがプロ。忘れていた感覚が蘇りました。一番の功労者であり感謝すべき"きょん"♪ Drums:今成英樹♪ お馴染みの人柄の今ちゃん。初めてLIVEに出て貰った頃は独身だった彼が、 次のLIVEでは結婚してて、その次のLIVEではパパになってて、今回はbQの重鎮様。 Dram叩きながらコーラスという田野の無茶振りにも誠実に応えてくれた。 Keyboard:井上美緒子♪ 小川氏が連れてきてくれた鍵盤のマジシャン。ものを見て感じる審美眼が素晴らしい。 娘さんもプロドラマーとの事。今回ハモりを三声にしたい田野の願いは彼女の参加によって実現。 ピアノ+シンセの他にAギター音もカバーして更にコーラス…頭が下がる姉さんですm(_ _)m Guitar:小野寺紀文♪ Band内最年少。ギターも巧いが人柄と笑顔の似合う長身ハンサム君。こりゃ人気出るわ。 Dramの今成君が連れて来た貴重な逸材は1曲の中でアコからエレキにギター持ち替え熱演。 ご来場のサスケさんの目に止まり、この後日に元相方が深酒でまたも救急搬送されて入院し、 どこぞのLIVEに穴を空けかけたのを結局彼に救ってもらった。皮肉ながらも因縁も感じます。 Sax:モリヤミヤウチ 田野LIVEで最近OAを務めてくれてるまつむらあきひろとのUNITでのSaxでお馴染み。 田野LIVEでは深野さんBandに時々参加していた片岡郁夫さん以来のSax奏者の加入だ。 寡黙な彼が情熱的なSaxを吹きならせば曲は水を得てバブル時代の六本木迄飛んで行った(笑)。 Chorus、harp & percussion:まつむらあきひろ ご存知田野の甥っ子でもあるまつむら氏。OAからBand演奏、裏方まで幅広く活躍してくれた。 今回ハモりの時に田野の声の後ろで歌う感覚=音量7〜8割+マイクワークをアドバイス。 後でLIVE動画をチェックすると実に見事にこれを体現してくれた。凄く良くなり楽しかった。 お客様もアンケートに書いてくれていた。お客様は見てくれてるし聞いてくれてるのだ! 【お客様】 サスケさんが久し振りにご来場。橘和希さんは久し振りになる妹分の中村友美さんを伴ってご来場。 2月にレインボタウンFM出演でお世話になった久米さんも初の田野LIVEご鑑賞。静岡からは大橋渡さん。 神戸から作詞家の近藤さん、愛知から大野さん、新潟から仲川さん、岐阜から洞口さん 豪州シドニーから久し振りのスッタカさん。USAソルトレイクシティからHANATA&SHU。 竹中さんも千葉から娘さんとご一緒に来て下さいました!福の神の面々も嬉しいご来場です。 Azryのお二人も末の娘さんとご来場。今回受付を手伝ってくれました。ありがとう♪ 幼馴染や青春を共にした連中や、夢一杯で社会人になった頃の同僚も少々。 そして永く続けたからこその醍醐味?長野から超々々久し振りにkey子さんが駆け付けてくれました。 学生の頃は友人や後輩達でそれなりに客席は埋まったが、LIVEハウスで演るようになり、 初めて付いてくれたファンだ。あの頃応援して貰い、だから頑張れて…今を聞いて貰えて嬉しい♪ いる人いない人。そこには一言で語れぬ絆と歴史があり、物語があるんだ。噛みしめていました。 【アンケート】 アコースティックとBandとを通して今回は「月の灯かり♪」がご評価戴けました。 新曲の「紫陽花〜うつりぎ〜♪」もかなり届いてくれたようで嬉しいです。 「Lady Fun-Fun♪」、「桜ふれいく♪」、「Tokyo City Lights」がご好評。 「1009♪」は久し振りな事もあり新鮮だったようです。 「ブルース色の雨に濡れてる♪」、「鏡の中の東京タワー♪」、「Dear Mermaid♪」 といった曲たちもご評価を頂戴してます。新旧がバランスよく並んでくれて嬉しいね♪ まつむらあきひろさんでは「窓辺の花♪」を推す方がじわじわ増。有難いです。 ありがとうございます。 【悔い】 今回、一つ悔いがあります。 それはここまで周到に準備していながら、PA席に加藤さんを配さなかった事。 老舗のバードランドさんだから音響は信用していたが、普段はJazzやハワイアンのお店。 実際強弱の激しい曲、構成の複雑な演奏陣、対角線なオリジナル曲群を 一生懸命に捌いて戴いた。そう、必死にやって戴いたのだ。 でも演奏中のハウリングや、田野vocalの微妙な特質へのバランス等、 田野の曲を初めて聴くエンジニアは田野オリジナル曲の深淵に翻弄された面もあった。 でもこれはPA殿の責任ではないように思います。 田野LIVEのお客様の多くは永年加藤さんのPAに慣れていて、耳が肥えている。 その方達を気持ちいい領域に持って行くには、企画の初期段階から加藤さんだった。 この初動を経験から読み切れなかったのが田野のミスであり、今回の悔いでした。 微妙な言い回しでそれはアンケートにも如実に出てしまっていました。 悔いを残した事は今後の活動に悔しさという新たなエネルギーにはなりますが、 今はまだ考えられません。その気力体力や身体的余力が田野に残っているのか否か? 残した悔いはじわじわ自分を責め立てるだろう。だが今はここに印しておき、考えまい。 【所感〜後書き】 気負わず、無理せず、徐々に徐々に。リハで一か月、準備はそれ以上掛けて迎えたLIVE。 しんどかったが楽しかった。愛しかった。そしてやって来た燃え尽き症候群の日々。 今回sold outのお客様に恵まれた事。LIVEを乗り切れた事。 卑下する事はないが、ここで思い上がってはいけない。 このLIVE後に、やはり田野の音楽創作に多大な影響を与えた高校時代の親友が急逝した。 手術した自分が生き残り、健康には注意してたあいつが夏の盛りに突然逝っちまった。 彼の骨も拾わせて貰ったが、辛い。生松圭介… 社会人になってからもう一度音楽を志そうとのきっかけとなった現場を彼は共にしてくれた。 高校二年の頃の原点となったステージ〜東京家政大学園祭招致から今回のLIVE迄、 あいつは毎回ではないがターニングポイントを全て見届けてくれた生き証人でもあった。 LIVE後に逢って「高校の頃よりは少しは成長したろ?」ってな馬鹿話がしたかった。 合掌。 LIVE直後に心臓の定期検診を受けた。 また進行してしまっているそうだが、直ぐに再手術が必要な領域でもない。 経過観察が結果だ。またかい?まぁよかったと思うかね。 ならば年内にもう1本くらいはLIVEは組めるよう動こう。 でも今回の悔いの部分へのリベンジや来年以降の活動は また来年1月の定期検診を経ての判断となる。生殺し感(笑)が半端ないなぁ。 とにかく今回のLIVE。全力投球でやり切れてよかったとさせて下さい。 来年にもし同じことがやれるとしたら、絶対悔いを残さない為の教訓も得ました。 でも来年もBandを背負ってLIVEする自分が今はイメージ出来ない。 これだけのメンバーに出会えてしまうとBandでのLIVEをまたやりたいとの欲は出る。が、 身体的負担やダメージを思うと、Bandはやはりこれが最後になってしまうのかもしれない… だからこそこの貴重なLIVEにお運び戴き、ご支援戴いた全ての皆様に感謝申し上げます! ステージから見えた皆さんの笑顔、忘れません!ありがとうございました! 田野ユタカ |