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田野ユタカのLIVE後記−21

04・4・26

田野ユタカ LIVE inn Magic♪


  四谷と市ヶ谷の中間、防衛庁正門のはす前に“LIVE inn Magic”はあった。
  Joseさんと下見に行ったのは、新緑が初夏を迎えていよいよ萌え盛ろうかとの予感に満ちた
  土曜日の夕暮れ前。緑が心地よくて、二人でぽよよんまったり?と歩いていた。
  設備の良さは申し分ない。特に、ただのLIVEハウスとは思えない照明設備の充実度は圧巻だ。
  楽屋もいい!広くて綺麗で大きなTVモニターやソファー、9人分の鏡台と、更に衣装替室もある。

  ここ“LIVE inn Magic”はアイドル系プロダクションの経営らしく、アイドルLIVEのメッカとのこと。
  スター予備軍の女の子達数組が毎夜LIVEを繰り広げ、原石をダイヤモンドに磨いていく・・・
  そんな空間のようだ。だから我々の間では知られていないが、その筋の人達には超有名らしい。
  なるほど、だから採算ラインを無視した豪華設備が可能な訳だ。この設備で演れるのは面白い♪

  八ヶ岳パームスプリングでのLIVEは、ROKU岩切さんとユニットを組む。じゃあ誰がPAやるの?
  そう、耳の肥えている酔っ払い達をいつも黙らせてくれるのが、PAエンジニアの加藤明さんだ!
  加藤さん率いる太陽倶楽部レコーディングスさんが、月に一回、平日にこの小屋を貸し切り、
  所縁のアーティスト達と内容に拘ったLIVEを繰り広げて行こうという企画の、今回が第一回目。
  「是非その1回目を田野さんに」と打診を受けた時、光栄であると同時に責任重大と感じていた!

  お受けするにあたっては幾つかの問題もあった。このLIVEを支えて頂くのも、
  結局は来て下さる皆さんですから、月曜という日程が自分も含めてまずキツイ。う、有給休暇ぁ?
  更には多くの方が仕事を終えて駆け付けて下さる訳だから、食事が出来るというのが重要。
  定時退社出来ずとも、仕事を片付けてから駆けつけても、何とか間に合う時間に開演し、
  
終電ガール達に配慮した時間に終演すること。だらだら長くやるのではなく、
  タイトにしかも濃い内容で勝負する・・・等々。食事が一番の難問だったが、“LIVE inn Magic”の
  系列のレストランが当日のみ特別に、バイキング形式で料理をご提供戴ける事になった。
  加藤さんと共に、悩みながらも一つ一つに丹念に答えを出していく作業が続いた。
  告知も入念に・・・皆さんへの精一杯のおもてなしのつもりでしたが、如何でしたか?


  −コンセプト♪−

  今回のLIVEのコンセプトは[コラボレーション♪]
  季節感は織り交ぜながらも、太陽倶楽部レコーディングスさんや、“LIVE inn Magic”さん、
  ライティングオペレーターの篠田さん、Jose有海さん、そして加藤さんとの共同クリエート!
  更に作詞家の方々とのコラボレート作品とカバー曲を並べたプログラミングラインナップ。
  環境、音響、照明、料理・・・視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚へのアプローチは如何でしたか?


  −選曲♪−

  1部
   
1.街の灯り(作詞:阿久悠 作曲:浜圭介)
   2.朝を待ってる
(作詞・作曲:田野ユタカ)
   3.夕霧坂
(作詞:紺野あずさ 作曲:田野ユタカ) 
   
4.no-one in the beach(作詞・作曲:田野ユタカ)
   5.ブルース色の雨に濡れてる
(作詞・作曲:田野ユタカ)
   6.京都・紅
(作詞・作曲:田野ユタカ)
   7.約束(作詞・作曲:田野ユタカ)


  2部
   1.風になる(作詞:七井ちひろ 作曲:田野ユタカ) 
   2.Shiny Blue(作詞:仲田修子 作曲:田野ユタカ)
   3.ガラスのマドンナ
(作詞・作曲:田野ユタカ)
   4.十二単
(作詞:柳川真寿美 作曲:田野ユタカ)
   5.瞳を閉じて過去を撃て
(作詞:柳川真寿美 作曲:田野ユタカ)
   6.芝居仕掛け
(作詞・作曲:田野ユタカ)
   7.チャイナ・チャイナ・チャイナ
(作詞:秦美奈子 作曲:田野ユタカ)
   
8.Real Road(作詞・作曲:田野ユタカ)

   
Enc.CANVAS TOP(作詞・作曲:田野ユタカ)
   Enc.主のない部屋(作詞・作曲:田野ユタカ)

  やはりかなり悩みましたが、最終的にこの選曲がベストと判断。どうでしたか?


  −新曲♪−

  今回の新曲は2曲。
  まずは深野さんとも多くの曲を作っておられる‘紺野あずさ’さんと、童謡を作っていく過程の中で、
  偶然に生まれた曲先詞ハメの叙情曲、「夕霧坂♪」。春の訪れを憧憬画のように描きます。
  そして当HPの「Q&A」コーナーへの投稿作品の中から、2作品目となる‘七井ちひろ’さん作詞の
  「風になる♪」。全編に漂うトーンが初夏らしく、爽やかなメッセージソングに仕上げてみました。
  いかがでしたか?


  −音響♪−

  BANDでやるならともかく、防音設備がやや過剰吸音してしまうデッドな条件下、さすが加藤さん!
  見識のある方からもない方からも、「聴き易い」「音が丸く聞こえた」等多くの賛辞を戴きました。
  田野の歌も、長所短所も熟知している加藤さん。数々の修羅場をこなした片鱗が垣間見えます。
  気持ち良かったですよネ!


  −照明♪−

  普段は出来ない、今回“LIVE inn Magic”さんならではの目玉の一つが照明でした。
  “LIVE inn Magic”さんと太陽倶楽部さんの橋渡しをしてくれたクレアートの篠田さんは、
  前述の通り、バリバリのライティングオペレーター!加藤さんのアドバイスもあり、
  当日作っていった進行表には、いつもに加えて照明イメージという欄を設けました。
  しかしそこに書いたのは抽象的な表現ばかり・・・(春とか初夏とか艶とか海とか風とか)
  「このキーワードとリハで聴いた曲のイメージから作って下さい」という打ち合せのみでした。
  それだけであの照明!田野もJoseさんも自分達では見れなかったのがとても残念です?
  でも今回HARMONYさんが書いてくれたLIVEレポートに照明に関する記述があるのですが、
  篠田さんに渡した進行表に田野が事前に書いたイメージと結構一致していたんです!凄いぞ♪

  来れなかった方、スッタカさん撮影による「garally」で想像してみて下さいネ!



  −LIVE♪−

  もう夢心地でしたぁ!瞳を閉じて・・・の客席の皆さんの振り付けが定着し始めてて面白いよネ!
  あっという間に終わってしまった感じでした。詳細はLIVEレポートでどうぞ!


  −アンケート♪−

  今回は幅広く票が散り、来て下さる皆さんの思い入れが様々である事を物語っていました。
  その中で、ガラスのマドンナが頭一つ抜けていました。新曲も2曲とも票を戴き、嬉しかったな!


  −所感♪−

  食事を少し多めに用意しすぎて余ってしまったのが切なかったな。足らないよりはいいけどネ!
  でも「美味しい!」との評判、嬉しかったな!日吉サンドイッチもイケてたし♪
  福岡から「マダム育子」さんこと、竹中さんも素敵な娘さん達と一緒に来てくれました。
  八ヶ岳からパーム鈴木さんや杉山さんも駆けつけてくれました。
  深野さんと鈴木さんの握手ツーショットは感慨深いものがあったなぁ。すんごい事だぞ♪
  誰かが言ってくれました。
  「美味しくてお腹も一杯で音も照明もLIVEも良くて、すごくお得な感じがするLIVEだったよ♪」
  頭が下がります。全ての方々に心から「ありがとう」な夜でしたぁ!

                                                   おしまい