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田野ユタカのLIVE後記−24

2004年8月28日(土)

八ヶ岳・仙人小屋 野外コンサート♪


 2004年の夏の締め括り・・・
 八ヶ岳の標高1,300mにある自然食材の御飯処「仙人小屋」に、山の仲間達が集結した。
 ここで職人修行をしている広島出身のせおしんじさんが、口コミで聞く田野の噂を確かめに、
 6月のパームLIVEを聴きに来てくれた。LIVE終了後、即決で田野に出演を打診してくれた。
 彼は来春、仙人の元での修行を終える。つまり今年が、八ヶ岳での最後の夏だったのだ。
 最後の夏に、何かをやりたい・・・仙人小屋野外コンサートは、そんな彼の情熱と夢が、
 周囲を大きく動かした果てに実現した、実に八ヶ岳らしいイベントだった。2004年8月28日(日)、
 雨の予報を見事に覆し、多くの人を集めてこのコンサートは盛大に催されたのだ!

 ・・・ 27日(金) 夕方〜 ・・・
 田野は甲府で仕事を終え、夕方、お土産に山ほど貰った葡萄を車に積んで、
 一路八ヶ岳高原へ!駆け込んだパームには、杉山さんやとらひげさん達が談笑していた。
 焼肉定食を貪ると、経営が変わってこすくなった泉郷ではなく、ペンションポプリさんへ。
 富士見高原にあるポプリさんを初めて訪ねたが、すごく雰囲気のいい瀟洒なペンションだ。
 オーナーが仙人小屋LIVEに行きたい為、この週末にはお客さんを取っていないという(笑)
 日曜日から合宿の団体が入るが、それまでは貸切状態だ。これがLIVEをやる時の理想だ。
 食事なしの素泊まり(寝起きや食事時間、門限やチェックアウトに縛られない)希望の田野と、
 実に利害が一致している。言わば短期の下宿人だ。お風呂も24時間入れるのが嬉しい!
 更に広いラウンジスペースがあり、ここで深夜に合流したROKUさんとのリハも出来る。大感謝!

 ・・・ 28日(土) 昼下がり ・・・
 翌日は昼頃起床。既に東京・静岡・愛知から、心強いサポーターの皆さんが続々到着の頃?
 ん?ここは携帯の圏外だった。うん、たまにはいいもんだなぁ。久しく忘れていた感覚だ。
 自分も腹ごしらえの為に外出。小雨模様の高原は、霧に包まれてとても美しい。
 県営牧場の緑が、まるで絵画のようだ。途中umeさん&みえはるさんご一行様と合流し、
 風音さんにご案内。周囲に建造物がない、森の中のような庭の席がお気に入りだ。
 ここのオムライスが妙に食べたかった。美味!お?michiさんの車がアウトレット傍で故障の一報。
 GSの社長に連絡取ろうかと思ったが、JAFを呼んだとの事で一安心。おっと、
 まったりしてたらあっと言う間にいい時間だ。お先に失礼&後でまた♪

 ・・・ 28日(土) 夕方 ・・・
 ペンションに戻り、風呂の用意をし、近くのヒルサイドホテルへ飛ばす。ここは日帰り入浴が可。
 今年の夏に見つけたお気に入りの温泉スポット。ゆったり入って身を清め、コーヒー牛乳堪能♪
 ん?時間を読み違えた?慌てて宿に戻り、服を着替え、ギターを持って飛び出した。
 4時半頃ならリハが出来そうと前日ROKUさんと打ち合せしていたが、到着は5時半(汗)。
 とにかく仙人小屋に到着。みんないるいる。やってるやってる!始まるぞぉ〜!!!
 その広場には、お盆休みの時に下見に来た時は柱が4本立っていただけなのに、
 その同じ場所には、草や木や自然の素材のみで素晴らしいステージが出来あがっていた!

 ・・・ 28日(土) 夜 LIVE ON♪ ・・・
 *中村進
 彼とは同じステージを踏んだ事が何度かある。ギターは相変わらず巧い!作る歌は、
 円熟味を増しているように思えた。「風の通り道」が印象的だった。やんややんや♪
 *八ヶ岳リズミックウエーブオーケストラ
 魂の轍でお馴染みのジャンベ等、アフリカ打楽器中心のBAND。リーダーはスパティオ小淵沢で
 キャンドルの工房を営んでおり、このステージまでの夜道を照らす、キャンドルロードの演出は
 彼のプレゼントだ。花散歩のK太郎も大阪から戻って参加していた。
 *ピミエンタ
 とらひげさんやマジョラムさんのいる、ご存知中南米アンデス地方の民族音楽
 フォルクローレのBANDだ。フォルクローレは歩きのリズム。観衆が踊り始める。いいテンションだ。

 そして*田野ユタカ with ROKU岩切*
 敢えてマイナーやバラードでアコーステイックを全面に出す。プロデューサーROKUさんのコンセプトだ。
 聴衆が入れ替わる。比較的控えめな田野ファンだが、この時だけは前に出る。
 田野を知らない多くの人は席に戻りかけるが、歌い始めると足を止め、振り返ってくれる。
 ・瞳を閉じて過去を撃て・・・空気を変える。このリズムは他にはない。あえて冷ます。
 ・四万十川・・・標高1,300mの高原に、土から生まれたオカリナの音色がよく合った。
 ・十二単・・・シーンとする。知ってる人はウルウル?知らない人はゾッ?フリーズ!
 ・月の灯かり・・・月が出てれば最高?7月の新曲だ。貯金に甘んじない田野&ROKU!
 ・君がいた海・・・夏の終わりのバラードを、海でなく、この高原で歌った。気持ちが入った。
 アンコール・・・「CANVAS TOP」 ROKUさんの間奏ギターは二廻しパターンだ!
 アンコールはどんどんやってと言われていたが、ケツカッチン・・・「約束」が歌えなかった(泣)。
 ボルテージアップを期待する観衆を敢えて裏切る田野ペースは、全体の中ではメリハリになる。
 ノリノリばかり続けるのでなく、途中でしっかり詞、曲、歌を聴かせるアーティストが別のノリを挟む。
 演奏後「ファンになりました」とCDを買った人や、次回パームLIVEの予定を促す人がいた。
 田野LIVEの常連さん達は、嬉しそうに「時間が短い」「もっと演って」と文句を言ってくれる。
 「迎合する必要なし」それがROKUさんの今回の狙いだった。頭が下がる。
 そしてコンサートは、終盤の怒涛のノリへと突入していく。

 *デンプシーロール
 もはやカリスマ的存在のジョニー鈴木が、本来の自分のフィールドで率いるブルースBAND。
 懐かしいOBB時代の曲も織り交ぜ、もうノリは最高潮に達する。コニタンの衣装がウケタ♪
 *せおしんじ&0.7マイル
 主催者殿がトリを務める。幾つかの不備はあったものの、本当にここまでよく頑張ったね。
 杉山さんのベース、K太郎のドラム、キタミュラ君のギター、そしてG&ボーカルはせおしんじさん!
 
思いの丈を爆発させ、延々続くアンコールの中、彼等は完全燃焼した!楽しかったぁ〜!

 ・・・ 28日 未明 ・・・
 −仙人小屋屋台−
 人気のきのこ汁が早々に売り切れ、残念。でもマタギ汁もすっげ美味かったぁ〜!
 −花散歩屋台−
 花散歩バーガー予約・・・してたのに売り切れ〜!ジョニー鈴木の予約分を譲ってもらった。
 その現品は、ステージ上の田野に杉山さんの照れ笑いと共に届けられた。メチャ美味♪
 −中山coffee店−
 中山さん秘密の南アルプスの渓流釣りポイント近くの湧水を使って入れてくれたコーヒー。
 地味な屋台で最初は人も疎らだったが、田野が入れてもらったコーヒーの香りに誘われ、
 次から次へと長蛇の列。イタリアンローストは超美味!寒かっただけにありがたかったなぁ。
 −大山家ファイアー前mini LIVE−
 宿を取っていた方や、そのまま東京に戻るななさん達が帰られた後、界隈のファンの皆さんが
 キャンプ組の大山さんのファイアー前に集まっていた!「田野さん!約束歌ってくれなかった!」
 未明にファイアーの前で、生音mini LIVEが始まる。まずは「約束」を皆さんと合唱。
 更に「綺麗事のマジシャン」「葉山サンセット」「背中合わせ」 リクエストで「What you have given me」
 ジョニー鈴木も乱入しての「Negura Far Away」。いい雰囲気。至福の夜が流れていった。

 ・・・ 29日(日) ・・・
 明け方に戻り、昼過ぎに起床。ポプリさんの奥さんと談笑し、チャックアウト後、パームに寄る。
 放心状態。雨模様だが、少し渓流釣りをする。もう来年までこの川で釣りも出来ないな。
 季節は、高原ではもうすっかり秋だ。ROKUさんは爆睡だったらしく、Mailも寝惚気味だ。
 過激な日程お疲れ様。
贅沢に育てられた葡萄達に囲まれた車を走らせ、帰郷の途につく。
 LIVEの後はいつも寂しいものだが、幸福感にも包まれている。徐々にスピードを上げる。
 ROKUさん!ポプリさん!せおしんじさん!鈴木さん!PA殿!出演者の皆さん!仙人殿!
 そして来て下さった全ての方々と八ヶ岳!今回も、忘れ得ぬ思い出をありがとう・・・!

                                                おしまい