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田野ユタカのLIVE後記−25

LIVE秋の陣 “つれづれ独り語り Vol.2”

於 巣鴨「手風琴」


 2004年9月19日、日曜日・・・巣鴨はお祭りの真っ盛りでした。
 秋晴れ快晴ながら、夏のように暑かったこの日、一年振りの手風琴さんでのLIVEは、
 「つれづれ独り語り Vol.2」と銘打たれた、ギター1本での弾き語りのステージ・・・。

 ちょっとマニアックな選曲で、シークレットLIVEのような色合いを演出した今回。
 ハガキでのお知らせは出しませんでしたが、それでもありがたい事にお店は程好く満員。
 お越し頂いた皆様、ありがとうございましたぁ〜!

 −コンセプト♪−
 たくさんの曲達が生まれくる中で、歌う機会の少なくなった曲達にスポットを当てる企画。
 それを独りでやる・・・原点到達。でもしっかり新曲も投入し、季節感も意識した秋のLIVE。
 MCでも言いましたが、今回は昨年に引き続き、そんなコンセプトのLIVEでした。


 −LIVE・選曲♪−

 [一部]

 昨年はアンコールでやった「海に独り」で導入、次いで「首里の夜明けは」。共に沖縄の曲だ。
 「首里」は久し振りだなぁ。この曲の作曲は、何とあの深野義和さんなのだ。
 
続いて「燈篭流し」。これこそ正に10年振りくらい?メチャ久し振りな気がする。
 4曲目の「帰郷」はこの時期のお約束。この夏、久し振りに行った軽井沢の話しを挟み、
 時代と共に歌詞の情景が古くなる事もあるが、歌の中にその時代と情景を封じ込める・・・
 てのも悪くないと思いました。曲を聴けば、心象風景を持つ人(年配?汗)だけが感動する。
 田野の京都ソングの中では異質の「京都」は喫茶店巡りの歌。1軒1軒を解説してもうた(汗)。
 「星の海」。乏しいボキャブラでその光景を伝えようとしたけど、曲を聴いてもらうのが一番(^^ゞ。
 そして一部のラストソングはバラード「夏色のドレスで」。
 7月のアンコールでもやりましたが・・・結構感情移入してしまいました。

 [二部]
 「朝の雫」で導入。初めて自分のギターで歌い上げる。おっと隣に熊さんの縫ぐるみ?
 東京では最近まともにやってなかった「四万十川」。オカリナを吹く為、手風琴ギター部の
 くさまんがギターで援護。スリーフィンガー奏法・・・テンポがいつもより早め?コラボの面白さ?
 オカリナでのもう一曲は「郡上恋歌」。共に好評。上がり症のくさまんは大汗をかきかき、
 この大役を務め上げた。一家に1匹、くさまん縫ぐるみがあったらきっと世界は平和だろう?
 再び独りに戻って、新曲「木漏れ日の坂道」。時を経てから見つめた昔の心象風景を
 今の感性で歌った。更に「ためらい」「モノクローム」と続ける。共に本当に久し振りだ。
 これらの作品を主流に歌っていた時代に心がワープしていく。言葉が少なくなっていた。
 そして「ターニングポイント」。今だから出せる味もあるのかもしれない。シャウト!
 ブッカケばいいってもんじゃない・・・が、ブッカイテた(汗)。
 そしてラストは・・・「てのひらの朝」。もう泣きそうだった。曲達が生き生きと喜んでいた。
 君達を忘れていないと言ってあげたかった。これらの曲の積み重ねの上に今があるんだ。

 [アンコール]
 まず6月のパームLIVEでの新曲「ふらり」。東京では初お披露目になる。
 お客様の手拍子がリズム帯の主役。田野がそれに合わせての導入・・・一体感が生まれる。
 そして「背中合わせ」。ウイスキーのCMヴァージョン?万来の拍手が嬉しい。
 そして今宵も・・・無事にLIVE終了。至福♪


 −アンケート♪−
 お客様の女性率が実に9割だった今回のLIVE。人気No.1はぁ・・・・・
 「郡上恋歌」でしたぁ〜。パンパカパララ〜ン♪ くさまん、よかったネ!
 そして「燈篭流し」「首里の夜明けは」「ターニングポイント」「モノクローム」といった曲が、
 ご支持頂いた上位を占めていました。久し振りの曲が支持されてるのも嬉しいもんすネ!


 −巣鴨・手風琴♪−
 今回は水餃子、バジルソースの鰯の油漬けが好評。今回のメインはマスター特性の海老焼きそば
 前回のマスター特性ビーンズカレーに魅せられた方は残念がっていましたが、固定メニューではなく、
 
その時々でメインのメニューが創意工夫されるのが楽しい手風琴メニュー♪焼きそば美味かったぁ♪

 前にも言ったけど、この店には純粋に歌が好きで集う人達がいる。LIVEハウスではないから、
 設備や客席の作り等は必ずしも恵まれてはいないが、だからLIVEが出来ないとは思わない。
 事実最近、及川恒平さん、四角圭子さん、鎌倉研さん、生田敬太郎さん等がLIVE出演し、
 あの瀬戸口修さんも出演を希望している。この店の持つ空気、マスターの人柄の成せる業だ。
 無機質に設備だけが整った小屋で、必ずしもいいLIVEが生まれている・・・とも思えない。
 ここではLIVEをやる度に必ず得るものがある。事実今回もそうだった。ありがとう手風琴。


 −所感♪−
 お客様との距離が、いつにも増して近かったような気がします。
 曲を作った時代や背景や思いをMCで織り交ぜる・・・あまり今までやらなかった試みです。
 その理由は其々の感性で自由に聴いて欲しかったから・・・ですが、たまにはいいのかも♪

 今回が田野LIVE初体験という方もいらっしゃいましたが、皆さんそれぞれに暮らしがあり、
 そうそうパーフェクトにはLIVEに来れない場合も当然ありますよね?でも口コミ等で、
 少しずつ初めての方も来て下さる。そしていつも応援して下さる方々と近しく話している。
 とても嬉しい光景です。そんなお客様と音楽を通してふれあう・・・そりゃ楽しかったぁ〜♪
 またどこかでお会いしましょうネ!来て下さった方々はもちろん、事情で来れなかった方も、
 遠くから応援の「気」を送ってくれていた方にも、心からありがとうございましたぁ!

                                          おしまい