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田野ユタカのLIVE後記−32
2005 田野ユタカ LIVE in Kyoto
【京都・紅】
2005年10月29日(土)
於:烏丸五条“パーカーハウスロール”
個人的に思い入れの強い町・・・京都。多感な年令の頃から幾度となく訪れ、 思い出を数えたら切りがありません。あえて諸々を思い出さないようにさえしています。 その頃もその後も今も・・・ 年に幾度かこの町を尋ね、その間一貫して音楽は続けていました。 20歳の頃、この町で“しょうこまいらぶ”“テールランプ”“港を渡る春の風”等を書き、 21歳の頃、“栂ノ尾小径”という曲を書いて、当時よくお世話になった北山YHの 5周年のイベント時に披露しました。京都での、多分これが最初のLIVE場面でした。 以来気の遠くなる程の時を経た2005年10月。この地で初の単独LIVEに挑みました。 そしてそのイメージタイトルを、代表作「京都・紅」と銘打ったのです。 この町でいつかLIVEを・・・それは潜在的な、しかし明確な一つの夢でもありました。 小さな夢の実現に立ち会ってくれた皆様と、応援してくれた全ての方々に感謝します。 ☆コンセプト♪ 「夢時間・夢空間」。イメージは「夏から秋へ、秋から・・・」。 イメージタイトル「京都・紅」が匂うような、ドラマ仕立てのLIVE劇場を意識しました。 遠方のファンの方々にとって、一番集まり易いのが意外と京都だったかもしれません。 会場のパーカーハウスロールさんが京都駅から地下鉄で2つというアクセスの良さもあり、 初の京都LIVEは夢空間。全国からご参集戴いた、さながらオフ会LIVEの様相と、 初めましての方々との出会いの新鮮さが交錯する側面とが並存した夢舞台でした。 文字通り、夢のような時間を過ごさせて戴きました♪ ☆選曲・構成♪ 悩みに悩んだ今回。普段よりちょこっと高めのチャージ設定にもしましたので、 その分1〜2曲演目も増やしました。それでも歌いたい曲が入り切らずに、 断腸の思いで削ぎ落としの作業を施し、プログラムを決めて行きました。 オープニングはこの夏あまりLIVEをやれなかった分、歌い漏れてしまった夏の曲達。 頭からJoseさん合体で「1009」「まぶたに夏を焼きつけて」「思い出が重たすぎて」。 カラッとテンポ感のある曲で空気を作り、ご挨拶。ここで「ブルース色の雨に濡れてる」。 リズミカルな序章が落ち着いて、物語が本題へ入って行くような流れを意識します。 「ガラスのマドンナ」「十二単」。音響さんとも2度目の阿吽。しっとりと〜妖艶に・・・。 一転「チャイナチャイナチャイナ」。不思議な街角に迷い込んだ不安と興奮の感覚演出の後、 一部ラストには「僕が君に想う事」でバラード。二部への余韻と期待感を残せたかな? 二部の頭はソロでスタート・・・ ここは関西という事もあり、久し振りに深野義和さんとのコラボ曲「大和路」をセレクト。 唯一の奈良の曲です。次いで数ある京都の歌の中からは、散々迷った挙句に「京都」。 自分で自分の意表をついた、京都喫茶店巡りの歌です。幾つご存知でしたか? そして9月のLIVEでの新曲「LOVE LETTER」。お客様との距離が近くなる時間でした。 で、ここで再びJoseさん合体!田野からのお土産争奪ジャンンケン大会を挟みます。 決勝戦のお相手をJoseさんにお願いし、いよいよ今回の新曲「生きる理由」を披露。 少し重いテーマでしたが、歌うならここしかない!大きな拍手?ホッ・・・ そしていよいよ佳境へ。「瞳を閉じて過去を撃て」「芝居仕掛」「オブラート」。 Joseさんギターも京都の夜に冴え渡ります。3曲3様のリズム系でヒートアップ。 そしてこの後に「京都・紅」を入れます。じっくり歌わせて頂きました。 この日のラストバラードには・・・「風に吹かれている」を選んでみました。 更にアンコールには「背中合わせ」「CANVAS TOP」を連続で・・・如何でしたか? ☆新曲♪ 今回の新曲「生きる理由」は、作ろうと思った曲のイメージとはかなり掛け離れました。 テーマもちょっと重くなりましたが、「そんな曲があってもいいか!」とも思えたので、 敢えて挑戦してみた曲です。結構メッセージを込めて、時間をかけて作った曲ですが、 受け取め方はもちろん皆さんの自由です。個々の心象風景の中で感じて下さいネ! でも作って行く過程で、自分の中の別の感覚が目覚めて、思い掛けない曲になる・・・ 何か面白い・・・そう思いました♪ ☆お客様♪ オフ会LIVEの側面? 今回は地元京都は元より、大阪、奈良、和歌山、滋賀といった関西圏の方々。 東京、神奈川、静岡、愛知といった東海道一円から、九州・福岡からもお越し戴きました。 掲示板のHNでお馴染みの皆さんが知り合うってのも中々楽しいですよネ! そして半数近くの方は初めましての皆さん。田野?誰?半信半疑だったと思います。 でもすぐに馴染んで楽しそうに聴いて下さっていたように感じました。隔てのない空間。 それが嬉しかったし、それを作って下さったのは皆さんであり、音楽なんですネ! 今回、久し振りに大阪のAちゃんが、お母さんの車椅子を押しながら来てくれました。 小さい頃からLIVEに来てて知ってたので、嬉しい再会。もう高校一年生?ビックリ! でも色々あったんだね?お母さんの車椅子、最初は正直切ないと思ったけど、 楽しそうに聴いてくれてた二人の様子が覗え、帰る二人を見送りに外に出て、 車椅子を押す頼りなげに思えた小さな背中が、夜の町に向かって凛と見えた時、 言い様もない勇気と元気と感動をもらいました!お母さん共々本当にありがとう! 田野さんも頑張るから・・・また歌いに来れるように頑張るから・・・君も頑張れ! またLIVEで逢おうぜ!Aちゃん! ☆アンケート♪ 今回のアンケート結果も皆さんの嗜好がよく出ていて、とても参考になりました。 「印象に残った曲は?」という質問には、アンコールも含めて19曲歌いましたが、 18曲に票が入ってくれました。田野的にはこれは喜ばしい事と捉えています。 一番ご支持戴いた曲が、全くの同数で3曲並びました。 LIVEタイトル曲「京都・紅」、ソロで歌った「LOVE LETTER」、「僕が君に想う事」でした。 次いで一票差でご支持戴いたのは、ソロの「大和路」、新曲の「生きる理由」でした。 でもご支持戴いた曲達は、たった一票でも誇らしげに田野に胸を張って来るんです。 頭が下がる思い・・・嬉しいっス(^^ゞ アンケートの中にはこんなご意見も戴きました・・・ *「主のない部屋」が聴きたかったです。 *「綺麗事のマジシャン」はもう歌わないのですか? ゴメンナサイm(__)m でも光栄です。歌う為に次を・・・きっとまた京都に来ますからネ! ☆所感♪ LIVEをやるってやはり大仕事だ・・・でもこんな幸福感、誰もが味わえるものか! やってよかったぁ〜!またやりたいと思った!全て来て下さった皆さんと、 来れずとも遠くから応援して下さった方々のお蔭です。スタジオを提供してくれ、 リハを見守って下さったハグ様や、多忙を縫ってサポートしてくれたJoseさんも含め、 皆さん本当にありがとうございましたぁ〜!最高だった京都の夜に・・・乾杯♪ おしまい |