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田野ユタカのLIVE後記−34
2006 田野ユタカ SPRING LIVE
【卒業♪】
2006年3月11日(土)
於:西荻窪“奇聞屋”
出演:田野ユタカ with Jose有海 音響:加藤明
仕事がイナバウアー(?)だった2〜3月。 それでもLIVE前には早めに帰宅してしまう田野は、 職場仲間からはどう見えていたんだろうか? ぬぁ〜んて事は顧みる余裕も全くなく(ナンダヨ)、 この冬が春へと移り変わる季節のLIVEへの思い入れの強さが、 結果的にほぼ一ヶ月に渡って週末を曲作りに費やす事を苦にしませんでした。 暖かい小春日和の土曜日、西荻窪にタクシーを乗り着ける田野がいました。 春だぁ〜!!!LIVEだぁ〜!!!キンチョーする〜!!!でも嬉し〜♪♪♪ 【コンセプト♪】 “卒業”という響きが時間と共に感覚的に薄れゆく淋しさ・・・ それは誰しもが少しずつ持っている、 大人になって生活を営むという事と引換えてしまう自分へのレクイエムなのでは? それだけに自分が音楽に夢中になって曲を作りまくっていたあの時代の歌達を、 時代に色褪せることなく、歌い上げてみせないと・・・皆に届けないと・・・ あの時代が自分や皆の中で確実に存在し、そこから今につながっている事を認識し、 その上で今日、そして明日を見据えて行きたい。あの頃の曲と今作る曲の 自分の中での整合性・・・それが今回の思い入れでした。 【新曲♪】 実は今回、3曲の新譜を書きました。その中からJoseさんとのリハ直前に、 [彩の雪(サイノユキ)]をセレクトしました。一番卒業の時期に相応しいと思えたからです。 3曲も、いとも簡単に出来た訳では決してなく、悶絶の日々でした(汗) [彩の雪]は一番後に出来、膨大な労力を注ぐ詞の部分が、 てこずりながらも割とツラツラと湧き上がってきました。 「変わってゆく 心のアヤ・・・」との詞から、「アヤの雪」と読みたいところを、 敢えて「サイの雪」としたのは、心象風景の表現上です。 和のテイストがある曲だったら「アヤ」なのですが、真夜中の都会の迷彩色が、 降り出した春の雪に霞んでいく光景をイメージすると「サイ」だったのです。 ラストが「そして彩の雪がやめば・・・」と謎かけになっています。田野の中では ある言葉がハマっています。でも皆さんのご想像の全てが正解な気もします。 如何でしたか?今MDを聴いています。歌い終わってから好きになりました。 【選曲・構成♪】 悩んだっす(汗)。 絶対やりたい曲達は「綺麗事のマジシャン」「Tokyo City Lights」「飛行灯」 「この雨が上がれば」「終曲」「Lady Lady」等でした。 いずれも卒業とリンクした曲達です。これらに構成上の演出を考えると、 やはり新曲が固まらないと他の曲が決められない・・・。 待望の新曲「彩の雪」があがり、後は抑揚と流れを紡いで行く・・・ ソロは紺野あずささん作詞の春を告げる曲「高知城の桜(オシロノサクラ)」、 お久しぶりの「しょうこ まい らぶ」、「LOVE LETTER」とつなげてみました。 そしてJoseさん合体後は、今冬歌い収めの曲達「冬が好き」「Blue Time Scean」。 去年の新曲でこの時期の京都の歌「京都・春待(キョウトハルマチ)」。not Samurai! しっとり歌いたかった「飛行灯」。一部ラストに「Tokyo City Lights」という構成。 二部は「この雨が上がれば」で入り、「ブルース色の雨に濡れてる」。好きな流れ。 「十二単」を続けた後に新曲の「彩の雪」を歌います。Joseギターが泣いてた! 終盤は「オブラート」、「Lady Lady」でヒートアップ。気持ち良かったぁ〜! そしてクライマックスは「綺麗事のマジシャン」。そして「終曲(フィナーレ)」。 アンコールは「NEGURA FAR AWAY」「CANVAS TOP」でノリノリ♪ トドメのバラードにはこの時期に何故かよく歌う甲斐バンドのカバー曲で、 Joseさんとの完ハモで決める「バランタインの日々」と紡いでみました。 【お客様♪】 今回は幼馴染の弟の小宮君が来てくれました。何と彼はこの日が誕生日! すると偶然にも音響の加藤さんも前日が誕生日だった? しかもお二人の名前は「アキラ」!これは歌うぜHappy Birthday to Akira! Joseさんと阿吽のハモリで皆でお祝いです。嬉しそうな恥ずかしそうな? 笑顔っていいなぁ。 時々曲を一緒に作らせて戴いている、作詞家の紺野あずささんも客席に。 深野さんも気持ち良さげに酔っ払ってる。来週は貴方がLIVEだっつ〜の♪ 【この日の人気曲♪】 アンケートはやはり散りましたねぇ。それでいいんですよネ! ドラマチック等のご評価を戴いた新曲「彩の雪」は好評なようでよかった。ホッ! この日は「飛行灯」が人気。「冬が好き」「綺麗事のマジシャン」「Lady Lady」「オブラート」。 「京都・春待」は、「もう一度ちゃんと聴きたい」(?)とのコメント入りで票を集め、 好評なのか不評なのか(汗)。コメントやメッセージもありがとうございました。 「イナバウアー」にも票が入ってましたが、んな曲は歌ってないっつ〜の(爆笑) 【音響♪】 1月のLIVE後、奇聞屋さんの音響機材を加藤さんがメンテナンスし、 この日は久し振りにノントラブルで本番を迎えました。 リハがスムーズだと余裕が出ていいものです。 出だしで多少接触不良があったようですが、やってる本人はいたって気持ちいい♪ 田野の良いも悪いも知り尽くした上で、尚且つ全てを委ねられる音響さんの存在。 とても財産だと感じました。そして彼等は出演者側と同じ表現者なのだとも・・・ 【所感♪】 皆さんのお蔭で、今回も至福の時を過ごす事が出来ました。 皆さんの記憶にも、良くも悪くも卒業体験があり、時を経て出会った我々は、 そのそれぞれの根元からこの場所でつながる事が出来ている。 決して色褪せる事のない心を皆さんが持っている事をこの日教わり、 だから決して年齢とかで否定し得ない自分がいる事を信じて欲しいと思います。 来て下さったお客様、来れずとも応援して下さった全ての方々に感謝致します。 田野は至福の春を感じながら、今は慌しい日常に戻っています。 それは皆さんも同じですよね?だからこれからも音楽でつながっていましょう! どんなに寒い冬だったとしても、それでも春は訪れるのだから、 きっとまたLIVEでお会いしましょう!ありがとうございました♪ |