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田野ユタカのLIVE後記−39

田野ユタカ LIVE '07夏 オアシス♪

2007年7月29日(日)
於:西荻窪“奇聞屋”


出演:田野ユタカ  ゲスト:ROKU岩切  音響:加藤明

 
 【LIVE裏話】

 LIVEスケジュールというものは、平均的にはおよそ三か月以上前に組むものなのです。
 7月あたり、ふとLIVEをやれる間をつかむ・・・が、どこもスケジュールはビッシリだぁ(汗)。
 7月29日(日)。奇聞屋さんは通常休みだけど…吉川さ〜ん!「OK!」 おっしゃあ!
 Joseや〜ん!「ありま、その頃は山形ツアーなんだふ」おりょ?じゃソロでやろうか…
 加藤さ〜ん!「うわぁ、ちょうどその頃は沖縄出張なんですよぉ」…うむぅ、無理かぁ!
 でもここでやっとかないと、また間が空いちゃうなぁ。ん?FM八ヶ岳を離れたROKUさん♪

 ここ2年もの間、LIVEユニットを組めなかったのは、仕事やら諸々の事情が絡んでいた。
 「取りあえず音響を…」「いいよ!」お!ラッキ♪ソロLIVE決定!「ちょっと出ない?」
 「どひゃ!1年近くギターに触れてないし、二つ返事で受けれる状況ではない」
 「じゃあゲストとして数曲なら?」
 「アシスタントがつけられれば音を作ってやれない事も…一回合わせてみてからでどう?」

 6月末の週末に時間を取る。ブランク感はあったが田野は直感。「やろう!一か月ある」
 「加藤さん!小島君に来てもらえません?」「アシスタント?う〜ん、調整してみます」
 果たして調整結果連絡は「小島君はダメですが、自分が沖縄から朝の便で戻ってやります」
 ・・・ん?じゃあ・・・?カンペキじゃ〜ん!!!
 かくして2年ぶりのROKUさんとのユニットは、う余曲折の果てに急転直下で決まったのです!


 【構成】

 さすがに悩みました。当然夏の選曲。でも数が多すぎてどう組んでも余る余る。
 やりたい曲が山ほどあるのに、泣く泣く削ぎ落としの作業。最近では一番の悶絶でした。

 一部はソロ主体。いきなり新曲「鏡の中の東京タワー♪」で入るのが苦悩の末の選択。
 そして「渚のバケーション♪」でご挨拶。速効で「君の瞳のジュエリー♪」と続ける。
 ここでやっとMC。空気を作る。続けて懐かしい曲「君を好きになった夏♪」。
 そして「夏色のドレスで♪」。客席は満員。嬉しい。酔っ払いさん乱入はご愛敬。
 少しいじって嗜める。「LOVE LETTER♪」し〜んとした優しいトーンはお客様が作ってくれる。

 ここでROKU岩切さんINN!2年ぶりのユニットは、思い出深い「ガラスのマドンナ♪」から入る。
 アルバム収録曲で唯一ROKUさんのアレンジ曲だ。そして一部ラストには「京都・紅♪」を。
 一部ではたった2曲のユニット。ROKUさんの眠っていた細胞が呼び覚まされ、覚醒する♪

 幕間は座る所がなかった。さ、さみしい(爆)。ROKUさんちゃっかり演出家O氏の隣。

 二部は「Dear Mermaid♪」でスタート。「ブルース色の雨に濡れてる♪」・・・
 「郡上恋唄♪」。ハープもオカリナも、加藤さんマジックで更なる奥行きに!
 「十二単♪」。シーンとして聞いてくれている。客席が本当に怖がっている?
 「チャイナチャイナチャイナ♪」「オブラート♪」そして「月の灯かり♪」。物語は紡がれる。
 ラストバラードは「君がいた海♪」。大好きな曲・・・プログラムは終演。

 ミスや要所への反省は要るが、LIVEとしては納得。それは語らずとも互いに判っている。


 【アンコール】

 そしてそれはお客様こそ最も判っていた事でもある。この拍手は何だ?
 「NEGURA FAR AWAY♪」。まだ求めてくれるん?
 ならば「背中合わせ♪」。ん?O氏がいたんだぁ〜!
 「CANVAS TOP♪」。間奏よりもエンディングで長回し。でも打ち合わせなしのあうん!
 燃え尽きていたような…でも最前列のお客様が囁いたリクエスト…それは想定外の曲。
 まだ…出来る。ROKUさんが隣で囁く。「約束♪」。譜面もないのに・・・
 もう泣きそうでした。奇聞屋さんでは異例のアンコール4曲。燃え尽きたぁ〜。


 【新曲】

 今回の新曲は「鏡の中の東京タワー♪」。6月の新曲「絵画の君に恋してる♪」同様、
 始めにタイトルありき…のパターンで作った曲。これを言い当てたお客様がいた。
 すご〜い!気持ちの良い見破られ方だった♪
 最初にタイトルが浮かび、その曲名を軸に詞とメロディ(=物語)を紡いでいく手法。
 普段は窓からは見えない東京タワーが、窓辺に置いた鏡に映っている。
 部屋の明かりを消すまで、それに気付かなかった…置いてある鏡の意味さえも…
 みたいな曲です。如何でしたか?


 【お客さん】

 今回は開演前に豪雨に見舞われたにも関わらず、出がけを急襲されただろう事にもめげず、
 多くの方が来て下さいました。ありがとうございました。
 ROKUさんとの久しぶりのユニットにお集り戴いたファンの方も多かったようですネ!
 ありがたい事です。頭さがりまっす♪


 【エピソード】

 ☆加藤さん!沖縄から直行!夏を運んで来たぁ〜!!!
  LIVE前大豪雨→LIVE後ピーカン♪


 【所感】

 ROKUさんとのステージは、Joseやんとのそれと同様に半端じゃない時間と場数の積み重ねの
 歴史があります。その間、我々は意見の相違も主張の差も徐々に明らかになり、同じLIVEに
 立つという目的の為に、時に我慢し、時に折れ、時に我を通し、語り合い、今日迄来たのです。
 普段BANDのスタイルを取らない、この最少単位のユニットには、最少故に誤魔化せない面と、
 最小であるからこその切瑳琢磨のメリットもあるのです。恐らく我々は手探りしながらも、
 かつてない領域にいるのでしょう。それは誰もが来れる域ではない。だからこそ自信もある!
 田野もROKUさんも主活動はそれぞれで、広く他の活動もしているから、外の世界でも当然
 ぶつかる事があるでしょう。でもそこでの負の蓄積を田野にもぶつける人がいたなら、
 それは可笑しい。何で人間関係を強制されなければならないのか?自分でこなすべきです。
 誰が対であるかでLIVEの入りが変わるなら、それは中身以前の問題。
 田野の力が及ばなかったということを受け入れます。でも子供じゃないんだから、
 自分の損得以前にステージのこちら側と向こう側は、きっちり田野はけじめます。
 それが田野であるという事の証明です。

 今回のLIVEは、明確にその姿勢を打ち出したメッセージであると共に、
 益々進化したユニットで、来て下さったお客様が答えを教えてくれました!!!
 ROKUさんも加藤さんも、来てくれたお客様も、本当にありがとうございました♪

                                 田野ユタカ