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田野ユタカのLIVE後記−41
田野ユタカ LIVE '08冬 “冬の日のある午後♪”
2008年1月13日(日)
於:西荻窪“奇聞屋”
出演:田野ユタカ with Jose有海 音響:加藤明
【LIVEタイトル】 “冬の日のある午後”… 28年前、大学で組んでいた葵というユニットの相方、佐藤房夫さんの曲。 田野が好みな曲をたくさん書いていた佐藤さんの曲の中で、唯一思い出せない・・・ でも最高に優しくて柔らかい、日溜まりのような冬の日の午後を歌った曲。 今回のLIVEテーマにしっくり来たので、思わず引用してしまった幻の名曲。 巧い下手はある程度はあるものの、所詮は曲がよくなければつまらない… なぜなら人はいとも簡単に飽きるから…。でも、いい曲は時代を超える♪ だから思い出せる範囲に新たな創作を加え、この曲を近い内に蘇らせたい…。 今回のLIVEは、ふとイメージで沸いたこの曲の中の場面がコンセプト。 「寒い冬の日の午後の、あの僅かな日溜まりの様な幸福感」でした。 【構成】 やはり寒い冬の日の、午後のぬくもり…のイメージで。 「Tokyo City Lights♪」が2008年の歌い初め。この曲、割と人気あるみたい。 続けてすぐに「チャイナ・チャイナ・チャイナ♪」を。特有のリズムがいい流れを作ってくれる。 ご挨拶のMCを挟んで「Blue Time Scean♪」客席が楽しそう…こっちも楽しい♪ 「冬が好き♪」空気が柔らかくなり、温かい風が会場を渡って行くような感覚。 少しMCを挟み、東京では歌った事のない「絵画の君に恋してる♪」をご披露。 Joseさん合体バージョンは、聞いた事のある方でも新曲のように新鮮だったのでは? 11月公演「月華」の劇中で「京都・紅」「十二単」を使ってくれた劇団「梗の会」を率いる 女優の松下京子さんを紹介し、「十二単♪」をJoseさんと妖艶に歌い上げる。ブルッ。 ちょと空気が寒くなった?次に「僕が君に想う事♪」をちょっと切なくバラードする…。 そして一部のラストには「主のない部屋♪」を久しぶりにセレクト。如何でしたか? 幕間はオーダーやらあちこちでの挨拶やらで凄い活気♪ そんな中に一人で出て行き、二部の頭はソロコーナーでスタート。 いきなり新曲の「その角を曲がれば♪」を披露。ホッ…。少々MC。 LIVEタイトル曲「冬の日のある午後」を、記憶している1フレーズだけサラッと歌い、 この日のイメージをお客様それぞれの心象風景の中にメッセージしてみました。 続いて京都の曲を…この日は「栂ノ尾小径♪」を選択。21歳の頃に京都で作った曲。 そして「鏡の中の東京タワー♪」…昨年を代表する1曲。 ここで再びJoseやん合体で「Highway River♪」。おっと、いきなり歌詞トチッた(汗)。 お詫びしてもう一度頭から歌わせて戴く。許してくれてありがとう。 そして「芝居仕掛♪」を…Joseギターの真骨頂!今年も冴えてるぜ! 珍しくJoseさんが3弦を切断。すかさず今日は客席にいたROKUさんがフォロー。 空気はハプニングをもショーにする。Jose有海の弦張り替え場面は滅多に見れない(笑)。 立て直して久しぶりの「赤い月の夜♪」へ紡ぐ。客席が更に盛り上がってくれる。 切ないバラード曲「nude♪」を歌う。歌い込む程に深く、愛おしくなって来る。 お客様も静まり返って、それぞれの心象風景に浸ってくれているように感じられた。 そんな中、本日のLIVEのラストには「ブルース色の雨に濡れてる♪」を歌ってみました。 流れからもとてもハマった気がしました。ブルースハープの音色が伸びる。 田野もJoseさんもリハでは苦しかった音域が、本番ではキッチリ出ている。 加藤さんマジックもあいまって、本当に気持ちイイ… 拍手&拍手。ありがとう。 【アンコール】 「背中合わせ♪」。客席には作曲の佐藤房夫さんも楽しそうに手拍子… 「初詣♪」は新春LIVEのもはや定番!軽やかなリズムと初恋のテイストの曲。 「CANVAS TOP♪」。客席の前の方数名が踊る踊る♪おっとワインが零れたぁ〜! ひゃ〜!大丈夫でしたかぁ〜?そりゃあもう大騒ぎ・・・でも楽しいなぁ〜♪ …今日は客席に演出家の小柳津さん…観念して(笑)もう1曲「主のない部屋」を再び。 夢時間はあっという間に終演…でも楽しかったぁ♪ありがとう! 【新曲】 2008年最初に作った新曲は「その角を曲がれば♪」。 判っていても同じ事を繰り返してしまう男女、それは月日に育まれた情愛の絡み合い。 計算ではないし、ましてや理屈でもない…だからその角をいつものように曲がらずに、 今日は君を見送ってその角で帰ると決める事で、区切りをつけようとしている。 そんな事が出来るだろうかという自問自答…自分次第と思う互いの中の葛藤… 久しぶりのフォークテイストの曲。如何でしたか? 【アンケート】 今回のアンケートも票が割れましたねぇ。 やはり全般に散っていて、その方その方の感性が伝わって来て興味深かったですネ! そんな中で今回の一番人気は…僅差で「冬が好き♪」、次点が「僕が君に想う事♪」でした。 更にソロで歌った新曲の「その角を曲がれば♪」や「鏡の中の東京タワー♪」、 「十二単♪」「ブルース色の雨に濡れてる♪」「nude♪」あたりが上位でした。 でもどの曲も誰かの心に響いてくれたのだと思える結果は本当に嬉しい…感謝です! 【お客さん】 東京はもちろん、神奈川、千葉、埼玉…そして山梨、静岡、愛知…九州は福岡から… 久しぶりに全国の田野リスナーが終結してくれました!嬉しい2008年の初LIVE♪ 小さい奇聞屋さんではありますが、超満員の大盛況でした! 皆さんから戴いたパワーで、田野は今年も頑張れそうです! 【エピソード】 ☆非売品CD「友達になっちまえ♪」 10年前、知的障害児とその親で構成される「青空の会」さんにカセットテープで贈った曲ですが、 各家庭のテープはもはや擦り切れ、会の20周年を記念して昨年CD化の話しが持ち上がり、 いつもPAをお願いしている加藤さんのご協力でとてもいい音で蘇り、CD化されました。 CDはバザー等で会がコツコツ貯めた資金で作られましたが、 深野さん、Joseさん、加藤さんというプロに格段のご協力を賜った事で実現しました。 ジャケットや盤面に素敵なイラストを書き卸して下さった吉見礼司さんもその一人です。 子供達はこの曲が大好きで、イントロがかかるだけで踊り始めます。楽しいネ! 彼らのピュアな生きるパワーが作ってくれたCD…とも言えるかもしれません。 この日は数枚持って行き、青空の会へのお気持ちの寄付を頂いた方にお分けしました。 御寄付は青空の会の会計に組み込み、子供達のイベント等の資金の一助とさせて頂きます。 ありがとうございました! でもLIVEではやらない、アルバムにも入っていない田野の隠れ曲…如何でしたか? 【所感】 新しい年の最初のLIVEは、やはりその年を占う試金石ですね。 まさか自分がこの年齢でも歌っていられるとは、若い頃には夢にも思わなかったですが、 それを可能にしてくれたのはやはり足を運んで聴いて下さるお客様に他なりません。 この日も中央線のとある駅のLIVEハウスを埋めて下さった方々がいたからLIVEが成立しました。 そのお客様の為なら、また曲を作り、頑張る事が出来る…。 顔ぶれは時代と共に変遷して来ましたが、今は新旧遠近も分け隔てのない、 大人の空間を作ってくれているように感じられ、とても心地がよいです。 ちょっとお洒落で、ちょっと無邪気に…お互いにいい年齢の重ね方をして行きましょうネ! 来て下さった皆様!来れずとも遠く近くで心を寄せて応援して下さった皆様! 奇聞屋さん!加藤さん!Joseやん!本当にありがとうございました&2008年もよろしく♪ 田野ユタカ |