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田野ユタカのLIVE後記−45
田野ユタカ LIVE '08秋
“黄金色の風景画”
於:西荻窪“奇聞屋”
2008年10月5日(日)
出演:田野ユタカ with Jose有海
音響:加藤明
【LIVEタイトル】 「黄金色の風景画」…昔、秋のLIVEには必ず歌っていた曲。いつしか自分で作ったこの曲が、 手元を離れてイメージを広げ、奥行を持ち始め、気軽には歌えない難しさを持っていきました。 この曲に正面から向き合おう!田野の中の秋の心象風景を伝えるには避けて通れない! それが今回の自分に課したテーマでしたが、そのままLIVEコンセプトに掲げちゃいました。 〜曲解説〜 “美大生の彼女と通ったお茶の水の画材屋さんと、その奥にある「檸檬」という喫茶店。 一緒にいたくて、神宮の銀杏並木を描く彼女の横で、いつしか見様見真似で同じ風景を 描こうとした主人公…でも描き上がった彼女の絵には、一面の黄金色の雨が降っていた。 いつも同じモノを見ていると思っていた二人の目線は哀しいほどに違う事を知る。 やがて「檸檬」はなくなり、彼女も去って行く。銀杏並木には今日も恋人達が歩いている…” 「檸檬」はその後、立て直された画材屋さんのビルに小奇麗に新装して入っていました。 でも“あの頃の学生街”の空気感…時代が育んだ、古いアルバムの中の1枚の写真のような… そんな恋の歌の一つです。この曲を軸にイメージを広げて行ったのが今回のLIVEでした! 【構成】 夏の終わり〜そして秋〜初冬…を意識した選曲と構成。 これに新曲やお馴染みの曲を織り交ぜ、物語を紡いでみました。 〜 一部 〜 オープニングは、「まぶたに夏を焼きつけて♪」。MCを挟んで「想い出が重たすぎて♪」、 「Dear Mermaid♪」…大好きな夏の終わりの曲達に「チャイナ・チャイナ・チャイナ♪」と続けてみました。 一気に4曲の後は、刹那に「京都・紅♪」で一転して和のテイストへ。そして「十二単♪」。 [淫靡]の世界に誘った後は、「ガラスのマドンナ♪」を切なく丁寧に紡いでゆきます。 一部の最後には「君がいた海♪」をセレクトし、夏に区切りをつけました。如何でしたか? 〜 二部 〜 二部はいつものようにソロでスタート。LIVEコンセプト曲「黄金色の風景画♪」を久々に。 間の取り方を間違えると台無しになってしまうデリケートな曲…丁寧に…語るように…。 続いて新曲「久々野の子守歌♪」…この日最も緊張した2曲。万雷の拍手にホッ… 「Love Letter♪」…お客様の空気がとても柔らかい。そして優しい。その空間が至福です。 ここで再びJoseさん登場!パチパチパチパチ♪ Joseさんのまったりトークを聴いていたら、そのまま曲紹介(?)MCに…「僕が君に想う事♪」。 う〜ん、いい流れだなぁ。あ!歌うの俺だった(汗)。き、曲の出だし忘れたぁ〜(冷汗〜) Joseさんに自分が作った曲の歌い始めを歌唱指導してもらう(大汗〜)。思い出すますた♪ ゆったりと二部の中枢へ流れていく感覚…。7月の八ヶ岳LIVEでの新曲「雨の夜♪」。 東京では初お披露目なので、この日のお客様は新曲を2曲分お楽しみ頂けたかな? Joseフィルターを通すと、曲はこんなにも羽ばたくものなのか…改めて相方の凄さに感服! 加速して「芝居仕掛♪」「オブラート♪」でヒートアップ。感情の激しい起伏感の中を「nude♪」へ。 そしてラストバラードは「プラタナスの坂道♪」をセレクトしました。如何でしたか? 【アンコール】 「NEGURA FAR AWAY♪」…歌間に客席から起こる[ボンボボンボン〜]コールが楽しい。 そして「CANVAS TOP」へ。Joseさんは毎回違うフレーズで盛り上げてくれる。 引出しの多さに改めて驚く。 長く果てない時間を費やして準備し、辿り着いたLIVEの日…楽しい時間は束の間です。 LIVE '08秋“黄金色の風景画”は、あっという間に終演となりました。ありがとう。 【新曲】 「久々野の子守歌♪」…今回はお配りするプログラムの裏に、初めて歌詞を載せてみました。 田野が作った初の子守歌。岐阜県は飛騨路の南、下呂温泉の北方に位置する、 久々野地方をモチーフにした曲。[子守歌]を作るという発想は深野義和さんに戴きました。 今年の夏、出張のついでに立ち寄った山と川と伝説と桃源郷の山里・久々野。 この美しい里に嫁いだ同級生のHさんと、地元の有識者であられる荒田先生のご協力で、 入念に詞を練り、言い伝えを紐解き、歴史を調べ、方言のニュアンスに至るまで拘り、 時間を掛けて作りました。曲作りって苦しいのに、今回その過程がやたら楽しかった♪ 地名とか伝説とか方言とか…解説しないと解らない=キャッチではない…曲ですが、 永く慈しめる大切な曲…とても充実感と達成感がありました。如何でしたか? 【エピソード】 ☆超満員の日に空調故障…汗 この日は多くのお客様にお運び戴き、久々に通路に丸椅子が出されました。 いつもより詰め気味に座って頂き、窮屈な思いをさせてしまいましたが、 そんな日に限って何と空調機が故障!!!暑い〜!!! なのにそれを理由に帰られるお客様はなく、大汗をかいた田野やJoseさんと一緒に、 お客様も汗をかいて聴いて行って下さいました。嬉しかったなぁ。 「アクシデントも含めてLIVEですよ。汗が素敵で、却ってナイスハプニングでした!」 と言って下さった方…ありがとう!救われる言葉でした! ☆お客様…なのにスタッフィーなROKU岩切氏 お客さんなのに、後から来た方に席を譲ってくれたり、PAの加藤さんと 音響機材の微妙な不良を修正したり、片づけをしてくれたり… ROKU岩切さん!ありがとうございますた!!! おっと、そこのお客さん!ROKUさんにオーダーされても困ります(笑) 【アンケート】 今回はステージからお声掛けしたこともあり、結構アンケートが返って来てくれました。 ご協力ありがとうございますたぁ〜<(_ _)> …アンケートに見る皆さんの中の今日の1曲… 1位 雨の夜 2位 京都・紅 3位 LOVE LETTER オブラート(同数) 5位 久々野の子守歌 僕が君に想う事 十二単(同数) 8位 黄金色の風景画 ガラスのマドンナ 想い出が重たすぎて(同数) プログラム17曲中16曲に票が入ってくれました。アンコールの曲も含め、 どの曲達も、誰かの心に響いてくれたんだ…そう思えて、本当に嬉しいです。 添えて頂いた様々なメッセージもシカと受け止めました!ありがとうございました! 【所感】 今回は久しぶりに元気な顔を見せてくれた方、初めて田野を聴きに来てくれた方、 いつも支えて下さる方々…たまたま揃うと奇聞屋さんがちょっと狭かったですネ! 暑くて熱い…と何方かが仰って下さいましたが、ちょっと窮屈させてしまいました。 でもそんな日があると、やはり励みになり、頑張る事が出来るものです。 LIVEは聴きに来て下さる方がいなければ成り立たないもの。曲を作るエネルギーとか、 色々なパワーを皆さんから戴いているのだと、改めて感じさせてもらいました。 それは当たり前の事ではなく、スンゴイ事…そんな皆さんとの関係に、田野も少しずつ 成長させてもらっているという実感が嬉しく、またそれを誇りに感じました。 今回もお越し戴いた全ての方々、遠く近くで来れずとも応援して下さった方々。 深野義和さん、Jose有海さん、加藤明さん、レイコちゃん、ROKU岩切さん、奇聞屋の皆さん、 遠い久々野のHさん、荒田先生…多くの方々に感謝致します。 ありがとうございました♪またお会いしましょう!きっとまた音楽で集いましょうネ♪ 田野ユタカ |