profile Gallery Song List Link BBS Diary Q&A Home


田野ユタカのLIVE後記−54

田野ユタカ LIVE '10 夏

“花 火”

於:西荻窪“奇聞屋”
2010年8月14日(土)

出演:田野ユタカ with Jose有海 ゲスト:橘和希
音響:加藤明



 【LIVEコンセプト】

 色々な事があるのは人生の常だけど、理不尽に失われていく生命達の無念さ、悔しさ…
 生き残った者たちは言いようもない思いを抱えて、それでも生きて行かなくてはならない。
 ひとしきりの弔いが終わると、この国では黄泉の国へ道標とすべく、送り火を焚いて魂を敬う。
 古き良き美しい風習の残るこの国に生まれ育った自分が、季節を愛で、歌を作り、歌い続ける事。
 今年の夏はそんな心を大切にしたLIVE…華やかな花火をある意味送り火に例えて届けたい♪
 そんな思いがコンセプトにありました。


 【構成】

 昨年、夏の歌を新旧織り交ぜて、古い歌も蔵出しするかのように極力並べてみました。
 だから今年はスッと自然に、海で砂を掬った手のひらに残った粒のような曲達に新曲も配し、
 今の自分の思いにも正直に…そんな意識で構成しました。
 そして今回は、何といっても「高知でのものも」をリリースした橘和希さんをゲストに迎えて、
 田野の作曲した歌を歌う本格演歌方とのコラボという試みがまた楽しみな構成…

  〜 一部 〜
 オープニングは「1009♪」「まぶたに夏を焼きつけて♪」の2曲の連続歌唱でスタート。
 疾走感タップリに、一気に夏モードを全開にする出だしです。
 ご挨拶の後は、「思い出が重たすぎて♪」「Dear Mermaid♪」をこれに続けます。
 一息ついて、オカリナ曲「郡上恋唄♪」を披露。オカリナの微妙なピッチが生々しくて、
 その危うさがまたこの曲の好きなところなんですが、皆さんは如何ですか?
 続いて「京都・紅♪」…「十二単♪」と、濃厚な和のテイスト曲を配します。
 一部のラストには「ブルース色の雨に濡れてる♪」をセレクト。
 田野もJoseやんも、声のピークに近い音域でシャウトしました。如何でしたか?

 〜 二部 〜
 二部のソロコーナーは、「夏色のドレスで♪」「LOVE LETTER♪」と紡ぎます。
 そしてこの日のゲストの橘和希さんを舞台に呼び込み、龍馬伝やおりょうさん、高知談義に花。
 「高知でのものも♪」を田野ファンに初めて生披露出来ました。更には「おりょうの恋♪」。
 本格演歌を生で聴く滅多にない機会。演歌の持つ良さと奥行きを少しでも感じて欲しい。

 大盛り上がりのゲストコーナー後、Joseさん再合体。大好きな曲「四万十川♪」を久しぶりに選曲。
 オカリナは使わず、初めてのギター2本バージョンでのご披露…如何でしたか?
 そして今回のLIVEコンセプト曲「花火♪」へ。歌い込む程に好きになっていく曲だなぁ。
 そして新曲の「METRO♪」、もうお馴染みの「ジェッダの風♪」と一気にヒートアップして、
 ラストバラードには、この時期やはり「君がいた海♪」をセレクトしました。
 声が枯れ枯れ寸前でしたが、如何だったでしょうか?


 【アンコール】

  Joseギターの真骨頂が聴ける「芝居仕掛♪」と、「七夕祭り♪」を配し、渦巻く歓声の中、
  もう一度橘和希さんをステージに呼び、田野&Joseやん&お客さんの全員参加で、
 「高知でのものも♪」を大合唱&大乱舞!お客さん、相の手バッチリ!飲み込み早っ!
  Joseやん、方南町のお祭り仕込みの掛け声で煽る煽る(笑)
  いやぁ〜楽しかったぁ♪
皆さん、如何でしたかぁ?


 【新曲】

 「Metro♪」
 ありていに言えば地下鉄のホームを舞台にした歌。
 そのホームでの様々なドラマや葛藤は、他人様には窺い知れないもの。
 そこに想像心象風景や物語のエッセンスをイマジネートして出来た曲。
 これだけ東京に生まれ育ったのに、思えば地下鉄をモチーフにした曲は初めてかな?
 結構好きな曲になって行きそうです。どうでしたか?


 【ゲスト】

 やっと田野ファンに橘和希さんをご紹介し、彼女の歌を聴いてもらえました。
 歌の持つ力、艶、心…いいよねぇ!単に歌がウマいってだけじゃないよね。
 「おりょうの恋/高知でのものも」を、是非買って聴いてみて下さい。
 Joseやんがよく言ってますが、良い音楽はジャンルなんか超越してビンビン伝わって来る。
 演歌もいい!いいものはいい!
 彼女はコミュニティーFM局「レインボータウンFM(79.2MHz)」で火曜日の朝10時から、
 「おもいで歌謡うた物語」という番組のパーソナリティを務めています。

 http://www.792fm.com/
 NETでも観れるそうですよ!
 とにかく今は龍馬&高知ブーム。彼女を紅白に出そう!
 皆さん、CD購入はもちろんありがたいですが、皆さんが行きつけのお店等の有線で
 必ず1飲み1回、「高知でのものも」をリクエストして下さいネ!
 もうすぐジョイ・サウンドのリクエストコーナーにもエントリーされます。
 そうしたらガンガンリクエストして下さいネ!メジャーのカラオケに入れるかもです!
 カラオケに入ったら、ガンガン歌いまくって盛り上がって下さいネ!元気が出る歌です!


 【お客様】

 この日は久しぶりの方も多く、毎回微妙にちょっとずつ違う顔ぶれなのに、
 演奏が始まればすぐに何の違和感もなく、溶け込んでくれます。嬉しいねぇ。
 橘和希さんのお客様で、美男ボクサーとして名を馳せたA兄弟の兄のKさんが客席に。
 感性豊かで紳士で笑顔の素敵な爽やかスポーツマンさんでした。ファンになっちゃうなぁ。
 田野の古いファンのS君も昔インターハイでボクシングを頑張っていた一人。
 共通の知り合いやS君がKさんの試合を実際に見ている事もあり、盛り上がってました。
 作詞の紺野先生も田野LIVEは久しぶり。アイスクリームの差し入れ、ありがとうでした♪


 【アンケート】

 今回の人気曲は「高知でのものも」…は、別格でしたネ(笑)!
 田野のプログラムの中では、やはりかなり票が散りました。ブッチャケ・・・
 「花火」、「京都・紅」、「四万十川」、「ジェッダの風」が並んでいます。
 次いでは「Love Letter」、「君がいた海」、新曲の「Metro」といったところが人気曲。
 それぞれのコメントもしっかり読ませて頂きました。本当に参考になります。
 いつもありがとう♪


 【所感】

 それぞれの個人個人が抱える様々な問題があり、それを乗り越えてLIVEに集う。
 しばし夢空間を共有し、そしてまた個々の現実に立ち向かうべく、
 個々の暮らしに戻って行く。こんな営みの繰返しだけど、そんな空間を持てる事が、
 自分にも、皆さんにも尊いんだなと感じました。
 色々な思いが交錯した今回のLIVE。明るく、強く、優しく、柔かく…
 花火を送り火に擬えて、鎮魂の思いで綴った今回のLIVE。
 直前に来れないとのお知らせを多く頂き、お盆休みでもあるので心配しましたが、
 蓋を開けてみればほぼ満員のお客様に盛り上げて頂きました。嬉しかった。
 そして今は、田野は田野なりにこれから立ち向かうべき様々な問題や現実に、
 たった1日の至福の時間を糧に、一抹の寂しさの中でも気合いを入れ始めています。
 皆さんも…どうか負けないで!
 そしてこれからも楽しい集いを共有しましょうネ!

 来て下さった全ての皆様、来れずとも遠く近くで応援し続けて下さる皆様。
 Joseやん、橘さん、本田さん、紺野さん、加藤さん、奇聞屋さん、そして深野さん、
 本当にありがとうございました♪また音楽で集いましょうネ!!!


                                 田野ユタカ