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田野ユタカのLIVE後記−58
田野ユタカ LIVE '11 夏
“夏色のドレスで”
於:西荻窪“奇聞屋”
2011年8月14日(日)
出演:田野ユタカ with Jose有海
音響:加藤明
【LIVEコンセプト】 色々な意味でしんどい今年の夏…でも人は生きようと必死に、その為にすり減らし、傷つき…。 普通であることの素晴らしさ、その奇跡に今さらながらに気づき、それを夢見て歩き出した今、 穏やかな頃の激しくて切ない夏の恋の終わりを、傷みを、思い出を受け止めようとするように、 「夏色のドレスで」という曲をコンセプト曲に据えてみました。 【構成】 この時期のLIVE構成がマンネリ化しないように、それでも夏の定番曲達は配したい。 今回は久しぶりの曲もアレンジを変えて組み入れ、人気曲をこっそり落とし、 その事に気付かせないような構成を考えました。もちろん新曲も時間を掛けて考え、 直近の新曲達も散りばめ、お約束感があるのに新鮮な…そんな構成を意識しました。 どうだったかな? 〜 一部 〜 オープニングはやはり「1009♪」がしっくり来るなぁ。これはお約束。 ご挨拶の後、「思い出が重たすぎて♪」「Dear Mermaid♪」を続けて夏LIVEの空気感全開。 オカリナ曲「郡上恋唄♪」は歌えば歌うほど愛しくなってくる曲。ここらから抒情系の夏へ。 Newヴァージョンの「四万十川♪」は中々のご好評のようで、ホッ。 「花火」「京都・紅♪」・・・和のテイストの夏を配します。 一部のラストは「まぶたに夏を焼き付けて♪」をセレクト。 このポジションに配すのは初の試みです。如何でしたでしょうか? 〜 二部 〜 二部のソロコーナーは、コンセプト曲「夏色のドレスで♪」。そしてここでメガネをご披露。 昨年の八ヶ岳LIVEの新曲だった「避暑地の恋♪」を東京の田野LIVEでは初お披露目です。 次いである方にアンケートでリクエストをし続けて頂いた「久々野の子守唄♪」を配します。 Joseさん再合体の1曲目には「七夕祭り♪」を選曲。空気が抑揚の感情の動きを捕えます。 そしてNewヴァージョンの「葉山さんせっと♪」を歌う…あぁ、やっぱこの曲好きだなぁ。 ここで新曲の「あの夏のふたり♪」。10パターンも作り込んで歌い込んだ曲でした。 今回はこの辺りでのヒートアップ系には行かず、「君がいた海♪」をこの位置で歌いました。 そして今回ラストに選んだのは「ブルース色の雨に濡れてる♪」でした。 如何でしたでしょうか? 【アンコール】 ここでヒートアップだ!「芝居仕掛♪」「背中合わせ♪」をたたみ掛けて弾けます。 客席うるさい(笑)。でもアンコールに突入してからなら、これは許そう(爆)。 おっと、まだもらえたぞアンコール!ここで奇聞屋さんからステージにビールが届き、 恒例の全員乾杯!打ち上げモードです(笑)。 汗で曇ったメガネを外し「CANVAS TOP♪」も客席参加型で! お!今日はOさんが来てる?ならばもう1曲「バランタインの日々♪」は珍しいカバー曲。 客電が落ち、楽しくて、チクっと寂しいLIVEの終演です。 【新曲】 「あの夏のふたり♪」 時代の流行りとか、トレンドとか、世代気質とか、そんなものはどうでもいいけど、 人が別れる時って、互いに好きでどうしようもないのに…どうしようもないから…って事、 ありませんでしたか?説明とか解説は不要です。これはもう当事者同士でないと判らない領域。 伝える義務も責任もないのだから、人様に四の五の言われる事ではない。 でも例えば曲を聴いて琴線に触れたら、堰を切ったように涙が溢れ、 人はようやくその恋を乗り越え、消化して生きて行く。 皆さんなりの恋愛のご経験や、思い出の中で、聴き込んで欲しいとの思いで作った曲…。 10パターン以上も作り込んだ中から、最も素直に歌えたものをセレクトしました。 如何だったでししょうか? 【エピソード】 この日のエピソードは、田野のメガネ披露でしょうか? 前回のLIVEあたりから微妙に見えない譜面台が気になっていましたが、 白内障にやられて左目が極端に見えなくなっていたんです。 乱視もひどく、メガネを作ってもすぐまた悪化するから合わなくなると言われ、 ならばとっとと手術をと思っても、もっと悪化してからの方がよいと言われ、 「じゃあどうしたらいいんだよ〜」と悶々。マインドも低下し、気力も削がれていきました。 でも、HPで皆さんからの温かい励ましのメッセージときっと似合うなどのおだて(笑)を戴き、 すぐに合わなくなってもいいやと、眼鏡を作り、この日のLIVEに臨んだ次第です。 譜面はよく見えたけど、ギターのネックの手元が見難いとか、汗と共にレンズが曇るとか、 初めての経験で色々学びました。次回以降はもう少し落ち着いて歌えそうです。 評判としては、スーツだと意外と似合ってたメガネがぁ・・・ 「LIVEでは似合わん」「色を入れた方がいい」「ダークサイドなイメージは薄まる」等々、 メ、メガネ道の諸先輩諸氏から様々な、ありがた〜いアドバイスを頂きました(笑)。 あ、あ、ありがとうございますた〜(^-^ゞ♪ 【お客様】 この日はお馴染みさんに加え、久しぶりの方、初めての方がシャッフルしていました。 禁煙席がガラガラで、喫煙席が満杯ってのも可笑しかったですネ! シンガーソングライターの中村友美ちゃん! 打ち上げでのアカペラ披露ありがとう。頑張ってよネ! 作詞家…と呼んでももういいのでは?内田りまさんの浴衣姿が艶やか&涼やかでしたネ! 手風琴のマスターは久しぶりでした。忘れずにいてくれて嬉しかったなぁ。 客席には来れずとも、パリダカールラリー連続出場のギネス記録更新中の菅原義正さんと照仁さんから、 大きくて豪華な夏色のブーケが贈られ、ピアノの上で皆さんの目を楽しませてくれました。 打ち上げの席で、女性陣にしっかりと、夏色のお裾分けをさせて頂きました♪ 【アンケート】 今回は回収数が少なかったのですが、一番人気は歌い込んで来た曲「花火♪」でした。 Joseやんとの息も合って来て、イントロやハモリも決まって来て…確かに歌っていて、 感情移入が深くなってきている曲。大切に紡いでいきたい一曲に皆さんに育てて頂きました。 次点はニューバージョンの「四万十川」。根強いですよネ! 後はやはり多くの曲に誰かが反応してくれている感じで、桔梗していました。 リクエストにも、全ては無理でも微妙に応えて行きますからネ!本当にいつもありがとう♪ 【所感】 酷暑の日本に放射能の恐怖は消えず、復興の槌音も本格的にはまだまだこれからですね。 とにかく諦めたらいけない。スポーツ界では多くの日本人アスリートがそれを改めて教えてくれ、 音楽界でもやはり人々に勇気や希望を与えてくれるアーティストの活動が伝わってきます。 音楽を楽しみ、人としての感情を大切にし、それぞれの暮らしにまた立ち向かい、 きっとまた音楽に集って、互いの労を労うように再会しましょう。 言葉で語らずとも、同じ音楽を聴いて感動を共有し、その空間を共にする事だけでいい。 来て下さった皆様、来れずとも遠く近くで応援し続けて下さる皆様。 Joseやん、加藤さん、奇聞屋さん、そして深野さん、 今回もありがとうございました♪きっとまた音楽で…!!! 田野ユタカ |