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田野ユタカのLIVE後記−73
田野ユタカ LIVE '15 冬
“Dan-Dan Dadan♪”
於:西荻窪“奇聞屋”
2015年1月10日(土)
出演:田野ユタカ with Jose有海 音響:加藤明
【Dan-Dan Dadan】 8月のLIVEで歌いおろした「Dan-Dan Dadan♪」 気持ちや関係が段々に変わっていく…段々近づいて行く…不安もあり、快感もある。 でも押し並べて段々という感覚は日常の中に割とあるものですよね? 開き直って受け入れてみると、この段々感覚は音楽のリズムに似ています。 評判も良かったこの曲を、POPなテイストで新年のタイトル曲に選んでみました(^_^)v 【構成】 冬のオリジナル曲を新旧バランスよく配し、新しい要素のトッピングで懐かしいのに新鮮・・・ 〜 一部 〜 「Blue Time Scene」「冬が好き」を導入に配して、お客様の居心地を解き解します。 「Tokyo City Lights」「チャイナ・チャイナ・チャイナ」の畳み掛けで暖かくなってくれるかな? ここに新曲の「神楽岡坂」。京都の情景描写と心象風景の和のテイストを雅やかに。 更に「十二単」の淫靡感で、感情の抑揚とメリハリ感は演る方も聞く方も心地よく・・・ 次いで「ち・が・う」でまたテイストを変え、一部のラストに「僕が君に想う事」。 如何でしたか? 〜 二部 〜 二部のソロはカバー曲「白い思い出」。聴いたことがある方…多かったですね。 古い歌ですが、ダーク・ダックスさんや色々な方が競作で歌っていました。 田野は18歳の頃にバイト先で曲名も知らずに毎日聴いていたグラシェラ・スサーナのバージョンがツボ。 Xmas LIVEで披露され、この先敢えて歌わない限り人様に聴いて頂く機会のなかった曲…メドレーで。 紺野あずさ先生の4行詞「星のひかり」と、深野義和先生が一番しか作詞しなかった「Touch Me」。 いずれも作曲は田野ですが、意外性も手伝ってか結構いい流れになりました。 でも作品としてのクオリティもありましたよね。埋もれさせては勿体ない曲たちでした。 弾き語りラストには、超久しぶりに「古都」を。18歳で初めて作った京都の歌…作曲は佐藤房夫さんです。 Joseさん再合体後は、「星のゴンドラ」でまた空気を変えます。 そしてここで「飛行灯」。シーンと静まり返る客席と、疑似恋愛をしているような(笑) 佳境へは「ジェッダの風」、そしてLIVEタイトル曲「Dan-Dan Dadan」でヒートアップです。 ラストバラードは「主のない部屋」を。良い流れと選曲だったと思いますが、如何だったでしょうか? 【アンコール】 「初詣」・・・賑やかに軽やかに♪ 「背中合わせ」・・・やんや&やんや♪ そして再び一人で「鏡の中の東京タワー」を歌ってピリオドです。 ありがとうございました! 【新曲】 今回の新曲は久しぶりの京都ソングである「神楽岡坂」。 意外と観光客が来難い東山と吉田山の間にある実在の坂道です。 昨年の11月に訪ねる機会を得て、紅葉真っ盛りの真如堂を愛でて来ました。 その時、少し寒いけど真っ青な秋の高い空から注ぐ陽光に紅葉がキラキラ揺れていた風景から 曲にしようと決め打ちで作った曲です。評判が良かったようで嬉しいです! 【客席】 この日は旧友が2人、久しぶりに来てくれました。 一人は1stアルバム「主のない部屋」のジャケット写真と、 2ndアルバム「飛行灯」のインナー写真も提供してくれた Uncle Bear こと、ぶん・いとうさん。 今般CDを発売されたいうんだから、その多才さと昔の夢を紡いで行く姿勢にビックリです(^-^; もう一人は古いファンの方はご存知の佐藤房夫さん。 学生時代にユニットを組んでた盟友で、彼の作る曲がどれも良くて、かなり刺激と影響を受けています。 この日も古都や背中合わせといった曲は、作詞が田野で作曲は彼によるもの。 時を越えて、今でも定番の馴染み曲になっていますよね。 感慨深い旧友達との再会でした(^-^)v 【アンケート】 今回は散りまくり過ぎて、8曲が同票でした。 新曲の「神楽岡坂」をはじめ、「十二単」、「ち・が・う」、「飛行灯」、「主のない部屋」、 深野さん作詞&田野が作曲の「Touch Me」、カバー曲の「白い思い出」、 そしてLIVEコンセプト曲の「Dan-Dan Dadan」といった布陣です。 次いでは「冬が好き」、「Tokyo City Lights」、18歳の頃作った「古都」、「僕が君に想う事」、 更に「星のゴンドラ」といった曲たちがご支持戴きました♪ 新旧がバランスよく並んでいて嬉しいです。 アンケートには、皆さんがそれらの曲と出会った頃の心象風景も記されていて、 皆さんの人生と想い出のどこかに田野の曲が寄り添わせて頂いている事を光栄に思わずにいられません。 励みになるし、素直に嬉しいです♪ 【所感】 昨年秋に、会社員としての田野は大きな決断を迫られる事がありました。 ビジネスマンとしては、地位・名誉・高収入を手にする最後のチャンスだったでしょう。 でもむしろお世話になった方や尊敬する方の後押しとか、後を託したい思いが痛かった。 だから真剣に悩んで一時は東京を離れる決断に傾きかけたりもしました。 その場合、今回は最後のLIVEになったかもしれなかったのですが、 結論としてお断りし、その結果会社員としての自分の可能性にピリオドを自ら打ちました。 でも決めてみると、田野にとって辛かったのは恩義ある方への申し訳なさだけでした。 その方たちへの筋目は、12月にきっちり通して来ましたので、 今回何処かスッキリした気持ちでLIVEに臨めていました。 しかしその代償はこれから払わされるのです。覚悟はしていますが、ステージには立てます。 田野もJoseさんも、年齢もと共に下降線を辿る部分とも戦っていますが、 年齢とキャリアこそで埋めて余りあるパフォーマンスをステージで体現出来るのは楽しい。 ダサ格好良く生きるのも悪くない…そう思えました。 来て下さり、拍手をくれた皆さん!心からありがとうございました。 これでまた、音楽でお会いし続けられますネ(^-^)/ 田野ユタカ |