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田野ユタカのLIVE後記−77


田野ユタカ LIVE '16 冬

“Oh my Friend♪”


於:西荻窪“奇聞屋”
2016年1月9日(土)

出演:田野ユタカ with Jose有海 
 音響:加藤明



 【Oh My Friend】
 昨夏のLIVEで歌いおろした「Oh My Friend♪」をそのままコンセプト曲に据え、
 皆さんへのご挨拶&メッセージにした2016年の1st LIVE。
 冬が好きになるくらいの青空!気持ちいいね〜!
 今年も歌える喜びを与えて下さる全ての方々「Oh My Friend」に感謝でっす(^_^)v


 【構成】
 冬のオリジナル曲を軸に、意外性や新旧も織り交ぜて・・・

  〜 一部 〜
 「Oh My Friend♪」と「Blue Time Scene♪」でアップテンポに導入し、
 続けざまに「冬が好き♪」を配して、序章のセレモニーを構成しました。
 今回から曲名を「京都・神楽岡坂♪」に改めた旧「神楽岡坂」で和のテイストへ。
 新曲で和の情感漂う「郡上夢宵♪」を更に紡いだ第2章。
 そして「Tokyo City Lights♪」「ち・が・う♪」「僕が君に想う事♪」とバラード系を配し、
 一部の幕間へ。如何でしたか?

  〜 二部 〜
 二部のソロの頭は、ここのところ続けている思い入れカバー曲のコーナー。
 今回は沢田研二さんの「船出の朝」を選曲。マニアック極まり(笑)
 この曲はジュリーがソロになってから初めて出したAlbum「ジュリーU」のラスト曲。
 田野は多分高校1年の頃この曲を聴き、影響を受けて翌年「誓いの船出」という曲を書き、
 杉並公会堂でBANDで披露。音楽にハマり始めたきっかけでもある大好きな思い出曲なんです。

 更には超久しぶりな童謡曲「夕霧坂♪」は「高知でのものも」同様に紺野あずささんの作詞曲。
 ソロでのあと1曲は昨秋の八ヶ岳LIVEでの新曲「見えない明日を求めて♪」を東京初お披露目。
 やはりマニアック…でしたかね?(^-^;

 ここで再びJoseさん合体♪「星のゴンドラ♪」「飛行灯♪」と紡ぎます。
 佳境への導入は、やはり超久しぶりになる「瞳を閉じて過去を撃て♪」は柳川真寿美さん作詞曲。
 ブランクあるのに田野もJoseさんも体が覚えていた往年の人気曲でしたが、何か新鮮でした。
 更には「ジェッダの風♪」でたたみ掛け、ラストバラードは「主のない部屋♪」をセレクト。
 如何でしたでしょうか?


 【アンコール】
  「初詣」・・・はい〜♪
  「背中合わせ」・・・おっとぉ〜♪
  そして「芝居仕掛」・・・ひゅ〜っ♪
  と続けて・・・本日のカーテンコールです。ありがとうございました!


 【新曲】
 今回の新曲は昨年大きな賞を取られて作詞家としてデビューされた内田りまさんの詞「郡上夢宵」。
 珠にオブザーバー参加させて戴く深野さんの「作詞教室プレミアム」で生まれた詞でした。
 この詞は田野が大好きな彼の地「郡上八幡」が舞台の作品なだけに付曲してみたくなりました。
 評判も良くて、内田さんも満足してくれたようでホッとしましたが、詞と曲が揃った事で、
 更にブラッシュアップされて行く予感もあり、歌いながら時間を掛けて作り込んでみたい曲です。

 内田さんは昨年の日本作詞家大賞で最優秀賞を受賞され、
 現在城之内早苗さんが歌う「おちょこ鶴」もヒット中です。応援しましょうネ!


 【客席】
 この日、懐かしい方が客席に戻って来てくれました。
 HPでは以前 マダム育子さんとして皆さんも親しまれたT中さん。
 元々は福岡でのLIVEでご縁の出来た方で、昨年娘さんのいらっしゃる千葉に越して来られました。
 大きなご病気をされ、闘病の末に治療を終え、LIVEへの復帰を果たしてくれました。
 お痩せになりましたが、学生時代にはマドンナだった頃のお写真も知っている田野としては、
 むしろ若返られたようにお見受けしましたね。
 いや〜嬉しかったなぁ〜♪最後はハグでお見送りでした。


 【アンケート】

  今回もほぼ全ての演目にご支持を戴きましたが、
  最もご評価戴いたのは「ち・が・う」と「飛行灯」でした。
  次いで「冬が好き」「僕が君に想う事」「星のゴンドラ」といったラインナップ。
  
今回は特にバラード曲がご支持を戴いていましたね。
  新曲の「郡上夢宵」もしっかりご支持を戴けて嬉しかったです♪

  今回は二つの問いかけを皆さんにしてみました。

  一つは「神楽岡坂」という曲のタイトルを「京都・神楽岡坂」に変えました。
  東京の大好きなスポット 神楽坂と間違えられ、解説が必要になってしまう事と、
  実際に「神楽坂」という田野の曲がある事もあり、あえて差別化してみました。
  曲のタイトルは皆さんにとって想像世界への入口であり、とても大切にしたいのです。

  もう一つは歌中の詞に出て来る「曼殊院」を、正規には「まんしゅいん」と読むのを
  実際の古い呼び方でも残っている「まんじゅいん」と歌っている事についてです。
  田野が若い頃に最初に「まんじゅいん」と覚えていた事に端を発する単純な理由と、
  「まんしゅいん」と歌うより「まんじゅいん」の方が音楽的にしっくりくる事が理由です。

  お客様の受け取り方の感覚を尋ねてみると、皆さん本当に真摯に答えて下さいました。
  どれも参考にさせて戴きましたが、皆さんに共通していたのは
  「送り手である田野の感覚を大事にして欲しい」「田野がいいと思ったものを受け入れる」
  という内容でした。ありがたいお言葉でした。
  結果、曲名は「京都・神楽岡坂」、詞は「まんじゅいん」で暫く歌い紡いで行く事にしました。

  添えて戴いたメッセージは参考になるし、本当に励みになります。
  ありがとうございました♪


 【所感】
  昨年暮れ、年末恒例の深野 Family の Christmas LIVE がお休みとなってしまい、
  淋しいとのお声も頂戴しましたが、その事でもの凄くブランクも感じていました。
  仕上げ方もあの時期に1本LIVEをこなしている状態とは違うアプローチになりますから、
  戸惑いながらも手探りで組み立てていった2016年の初LIVE。でもよかった。
  今頃になって達成感が湧いて来ました(笑)

  毎年同じ時期に同じようにLIVEをやれるという事は決して当たり前ではなく、
  そしてそのLIVEに皆さんが足を運んで下さるという事も、大変な労力と調整の中で
  とても稀な偶然の積み重ねの上に成り立っており、決して当たり前ではないという事。
  年頭から身に沁みつつも、歌えることと集える事に感謝せずにはいられません。

  来て下さった皆さん、来れずとも応援して下さった皆さんも、
  ありがとうございました&本年もよろしくお願いしま〜す(^-^)/


                                 田野ユタカ