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田野ユタカのLIVE後記−95
サスケ&田野ユタカ Collaboration LIVE
“あの〜ちょっと待って東京”
於:東中野“Cafeじみへん”
2023年12月6日(水)
出演:サスケ カツ 田野ユタカ
【30年越しの共演】 多分30年以上前、田野はまだ若かりし勢いのあるサスケさんLIVEのゲストで、 吉祥寺のMANDA-LA2に呼んで頂き、共演を果たしていました。 サスケさんは当時、田野が敬愛してやまない深野義和さんの事務所の関係で、 当時のBe-Pointでの深野さんのマンスリーLIVEのゲストで出演された時に出会いました。 そっくりな双子の兄妹デュオとして、当時はTシャツにソフトスーツ、リーゼントにサングラス という出立で、サスケローリングBandを従えてのRockナンバーを披露されており、 「カッケー!」というのが第一印象でした。 Rockの先輩なのに、Stageを降りると俺達のような無名な歌い手にも分け隔てなく接してくれ、 声を掛けてくれる、親しみのある優しいギャップ萌えのあるアーティストさんでした。 そのサスケさんに声を掛けられゲストで出る時、RockのLIVEにゲストとはいえアコギ1本で、 どう対処しようかと考えあぐねました。結局BandでのLIVE時に選ぶような曲を選曲し、 力み過ぎてあまり出来の良いStageが出来なかった記憶が残っています。 それから時を経て長いお付き合いになりました。 TVのCMで思い切りお二人が出ておられるのにビックリしたり、 東日本大震災当時は岩手へのツアー中にお二人で被災され、 避難所生活を経て、帰京してからは陸前高田市の復興支援に尽力されていました。 弟のタカさんが10年前に他界されてからは、 兄であるサスケ カツさんはタカさんの分までと一人サスケを紡いで来られました。 【フォークシンガー サスケ】 サスケさんは事務所の方針でRockもやるが、フォークソングがベースと知ったのは、 実は随分と後になってからでした。ゲスト出演以降、共演する機会は無いものの、 時々LIVEは拝見していましたし、タカさんご逝去以降コロナ中断はあったものの 毎年夏に行われる追悼LIVEに駆けつけて歌っていました。 レコ発LIVE等、カツさんはここぞという時には田野のLIVEにも足を運んでくれました。 「サスケさんて、フォークシンガーだったんだ」 でも織り交ぜるRockナンバーや歌謡曲の方にも楽曲を提供していたりと、 マルチに曲を作り、LIVEはメリハリが効いて楽しませてくれます。 そんなサスケさんからお声がけを頂き、30年ぶりの共演を果たす時がやって来ました♪ 場所は東中野では今や老舗でもある「Cafeじみへん」さん。空気感の大好きな店だ。 【LIVE】 冒頭にサスケさんがご挨拶代わりに2〜3曲♪ 田野は1時間程の枠を戴きました。 「冬が好き」で入り、「高速旅行〜highway trip〜」と続けて導入。 「プラタナスの坂道鬼」「十二単」「鏡の中の東京タワー」と中盤を紡ぎます。 終盤は「オブラート」「月の灯かり」と続けて、 締めの1曲にはこの時期やはり「St.Silence」をセレクトしました。 休憩を挟んでサスケさんの珠玉の名曲が紡がれます。 「弟」「高田の一本松」あたりはさすがに涙が滲んで来ました。 この日のサスケワールドは色んな意味で秀逸でした。 この後再びサスケさんに呼ばれてStageへ。 田野の曲「背中合わせ」と「Negura Far Away」をサスケさんのリードギターとハモ入りで。 これは中々贅沢だぞ♪。客席にいたきんちゃんにカホンで参加してもらった。楽しいネ♪ さかうえけんいちさんの曲でLIVEタイトルでもある「ちょっと待って東京」を二人で。 間奏はサスケさんが思い切りリードギターを刻めるようにカッティングをしっかりと。 田野オリジナルのハモリも被せた。いい感じ。楽しかったぁ〜♪ アンコール代わりの大ラスは「麦踏み」を、客席も恒例でほぼ全員参加(笑)。 【所感】 サスケさんのお誘いだったので、即答快諾させて戴いた今回のコラボLIVE。 30年以上前にまだ粗削りだった自分に声を掛け、分け隔てなく接してくれたサスケさん。 ゲストにも呼んでくれた時イマイチだった当時の自分に、今になってようやくリベンジし、 サスケさんの顔を潰さずにやっと自慢してもらえる後輩にこの歳でなれたような(笑)、 恩返しが出来たような感覚が自分にはありました。 何よりもワクワクして楽しかった♪これがサスケさんLIVEの真骨頂なんですね♪ 心臓の手術から一年。リハビリ半年を経て、今年は3回のLIVEを積み上げられました。 取りあえずこれが2023年の歌い納めになります。 お越し頂いたお客様。来ようとしてくれていたのに平日の壁に阻まれた方、 遠く近くから応援してくれた方々も、ありがとうございました〜(^-^)/ 田野ユタカ |