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田野ユタカのLIVE後記-99

田野ユタカ LIVE '24 夏

“啼けない狼♪”


2024年6月8日(土)


於:東中野Cafe“じみへん”

出演:田野ユタカ



  【東中野Cafeじみへん】

  昨年暮れに先輩であるサスケさんに誘われ、超久し振りのコラボのLIVEをさせて戴いたじみへん。

  ジミーヘンドリックス、ジャニスジョプリン、ボブデイラン、ローリングストーンズ・・・
  少年期から青年期に掛けての青春(笑)を彩ってくれた黄金ビッグネームのにほいがするCafe。
  狭くてゴチャゴチャした店内に、自分が刺激を受けた70年代の風土文化が融合している。
  お客様にとっては最初は驚きだったと思うが、LIVEが始まると不思議と皆さん馴染んでいた。
  夏のLIVEと呼ぶには少し早いが、この不思議な空間で歌いたい。
  7月8月になると暑すぎて、ギターを担いでここに辿り着ける体力も自信もないしね(笑)


  【構成】

  コロナに長く阻まれ、LIVE再開後にレコ発LIVEをやって恩ある千葉でのツアーも叶ったが,
  結局病気の悪化で手術を受け、半年ものリハビリの果てに昨年の今ごろに復帰LIVEを開催した。
  そして今回迄…久し振りに1年を通してLIVEが組めている。
  季節によって選曲はガラリと変えるのだが、小さめな店でギター1本という事もあり、
  この1年は久し振りの曲達もかなり歌って来れた。そして新曲も発表し続けた事もあり、
  プログラムは新旧お馴染み系、お久しぶり系、季節柄系とこの一年で作った曲達で埋まる。

   ~ 一部 ~
  ①「no-one in the beach」
   夏の入口だから、Topにはこの曲が浮かんだ。ギター1本でやるのは初めてだったかな(汗)
   
  ②「渚のバケーション」
   夏LIVEのオープニングによく歌っていたが、かなり久し振りの選曲。
   この歌の中の自分が若過ぎて、少し照れくさい(笑)

  ③「想い出を雨に流せば」
   超久し振りだった。でもこの季節ならではの曲。知ってる方がいない?
   ほぼ毎回来て戴いてもそういう曲があるのって、自分で積み重ねて来た歴史を感じる瞬間。

  ④「紫陽花の頃」
   物語は複雑だったが、ピュアな思いはよく覚えている…今は共に応援し合い、笑顔で会える。
   そんなナレーションを入れてみたくなる(笑)。この曲も歌うなら今が一番似合う季節。

  ⑤「鬼灯市」
   やはり季節柄を彩る抒情歌。
   浅草の鬼灯市の遠い記憶と現在の狭間で、夕方に転寝した時に見た夢が錯綜するような…
   微熱の感覚越しに垣間見た女性の持つ二面性と魔性に翻弄される心地よさ…

  ⑥「Kの夏」
   これも今が旬の選曲。もうすぐ神楽坂祭りだね♪
   Kはイニシャルの他に神楽坂という地名と背景も表しています。

  ⑦「ブルース色の雨に濡れてる」
   定番曲だが、やはり今が一番似合う季節だなぁ。歌うたびに新鮮です。


  ~ 二部 ~

  ①「Dear Mermaid」
   外せません(笑)。

  ②「Studio R/D」
   サビの「レインドロップステューディオ」のリフレインには麻薬性があるなぁ。
   次のLIVEではお客様もこの部分を一緒に口ずさんで下さいネ(^_-)-☆。

  ③「あの歌が聞きたい」
【New】
   深野義和さんに会いたい。あの歌がまた聞きたい。
   ご病気後のリハビリに挑んでいる深野さんの近況を皆さんに少しだけご報告。
   深野さんの名曲をいっそカバーで歌ってみようかと考えたが、何かしっくり来ない。
   そう、深野さんの歌は深野さんの声で聞きたいんだ。
   そんな事を曲にしかけては消し、ぐちゃぐちゃ作ってる内にこんな歌になっちゃいました。
   世間の皆様には全く意味が判らないと思いますが、判る人には判る…んな曲。それでいいのです。
   田野が田野のLIVEで田野のお客様に向けて歌っているのだから、好きにやらせてもらうのです(笑)

  ④「夕暮れ」
   長く歌ってきたが自分の中でどんどん育っていくような感じの曲。
   色褪せることなく歌い紡いでゆきたい、佐藤房夫作曲の代表曲。

  ⑤「ガラスのマドンナ」
   やはりこの時期に歌うとしっくり来ます。
   実は先月の八ヶ岳行の帰りにこの曲のアレンジャーROKU岩切氏を表敬。
   昨年の奥様の訃報を後で知り、線香を手向けに寄らせてもらったが、
   この曲は正にお二人の住居“ROKU's House”でレコーディングをした想い出深い曲。
   あれから色々とあったが、その恩と奥様Mさんの笑顔は決して忘れない。

  ⑥「啼けない狼」
   亡き友佐藤房夫の、この日は11度目の月命日。来月で丁度一周忌となる。
   「逢えるヤツには多少無理をしてでも逢っておけ」
   心優しい狼は死してもなお色んな事を俺に教えてくれた。

  ⑦「Kのバラード」
   この曲はもう躊躇いもなく俺のLIVEで歌い続ける。作詞作曲の佐藤房夫もそれを望んでいる。
   こんないい曲を作る奴と俺は友達であり、刺激や影響を受けたんだ。誇りに思う。


  ~アンコール~

  ①「Negura Far Away」
   お待たへ♪NEGURA~♪

  ②「鏡の中の東京タワー」
   ちょっと久し振りになっていましたね。
   待っていて下さる方が多い事をアンケートが教えてくれました♪


  【客席】

  じみへんは狭いです。でもその独特の空気感が妙にしっくり来る。

  その狭い客席の一番奥に、明日も新宿プリンスHでステージを控えていたサスケさんが♪
  更に体調を崩されていた歌手の津山さゆりさんも駆け付けてくれた。
  津山さんは愛媛のご出身で、サスケさんと同郷のよしみもあり、
  サスケさんが提供した曲「ブルースハープを聞きながら」を歌っている。
  これを聞いて田野はファンになった。ヴォーカルが心地よく刺さるのだ。
  この日の打上げの席上、今度田野も楽曲を提供させて頂く流れになった。
  こういう話しは往々にして音楽の現場で決まる事が多いが、
  さて、どうなります事やら…楽しみにしていて下さいネ!
  
  Mさんファミリー、皆勤賞ですね。本当にありがとう。
  YYKさん、長い空白を埋めるが如く聴きに来てくれてありがとうね。
  この日はイニシャルKさんは3名様(当社調べ)。
  小平で仕事を終えたYMちゃんも駆け付けてくれた。ありがとうね。
  狭いスペースで肩寄せ合って音楽を聞く…
  MNさんご夫妻もお久し振りです。差し入れをありがとう♪
  70年代時間旅行への船旅の乗船仲間さん達、ありがとう(^-^)/


  【所感】

  心臓手術からLIVE復帰して丁度一年です。
  小さいハコを選んで地味に地道にやって来ましたが、八ヶ岳PalmでのLIVEで一区切り。
  そろそろレギュラーのやや大き目のハコを決めて行こうかと考える一方、
  小さなハコで演る楽しさにも味を占めて来た気もします。
  コロナ前に奇聞屋さんが無くなり、コロナ渦~レコ発~手術~復帰…
  Baseの活動拠点がないまま慌ただしく時が流れました。
  そろそろお客様にもゆったり聞いて戴ける食事も出来る環境で歌いたいと思っています。
  かつてのpenguin houseや奇聞屋のような…。でも調子に乗ってもいけません。
  暑い夏を本格的に迎えますが、この間に身体のあちこちを再度メディカルチェックして、
  少しでも長く歌っていられるようケアして行きますネ!

  東中野「じみへん」、味のあるいいハコです。
  オーナーの中川さん、来て下さったお客様に感謝!ありがとうございました♪
  この先、年内はLIVEを2本組んでいます。また音楽でお逢いしましょうネ(^-^)/


                                       田野ユタカ