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田野と素敵な仲間達の話−7

「藤山直美」観劇記−編

…Jose有海さんが藤山直美「大阪から来た女」に出演したぁ!…


 01年12月22日(土)。我等がJose有海さんが出演し、
 友人の小柳津暁夫さんが舞台監督を務めるという、
 藤山直美さんの「大阪から来た女」を観に、新橋演舞場へ行って来ましたぁ。

 新橋演舞場は日本の観劇文化の象徴の一つです。
 重厚な作りと、庶民文化が融合して、妙に心地よく、落ち着いた感じがします。
 つれづれ日記「ツアー日記編」にある通り、「大阪から来た女」は
 大阪の松竹座での一ヶ月公演を経ての東京公演ですから、二ヶ月に及ぶ長丁場。
 稽古の期間を含めると約三ヶ月の間、それこそ寝食を共にするかのごとくの
 集団共同作業です。我々素人には気が遠くなる話ですね?
 色々な事があったんだろうな・・・。でももう終盤戦です。
 この日は千秋楽を三日後に控えた時期でした。

 物語は戦後間もない東京は築地のあたり?戦後の混乱と傷跡の癒えない中、
 戦争孤児や身寄りのない者達の拠り所となっていた教会が舞台。
 大阪の侠客「大文字組」組長の一人娘「雪子=藤山直美」が、
 父が任侠道をなくしていくのに失望し、家出してきてこの教会に辿り着く。
 ここに集まる人達との交流の果てに、再開発計画で立ち退きを迫られる教会を
 救う為に奮闘する・・・というもの。
 出演は他に(敬称略)牧師先生=村井国夫、その妻幸子=多岐川裕美、
 林太郎=永島敏行、さくら婆さん=正司照枝、更に 秋川リサ、綾田俊樹、
 長江健次等。
 Joseさんの役どころは、教会に出入りするバンドマンのギター弾き♪ぴったり?

 席は舞台を正面に見た、二階の一番右の一番前。結構いい場所です。
 オープニングは賑やかな闇市の場面。のっけから
 「あ〜!Joseだぁ〜!煙草吸って語り入れてる!あ、スイングしてらあ♪」
 楽しいね?こういうの!なんかJoseに目が行っちゃうから、
 本編になかなかついて行けないぞ?あははぁ〜!
 幕間にはロビーで喫煙・喫茶しながらくつろぎます。
 もちろんこの間に食事をとる方も大勢います。
 覚えのある馴染んだギターフレーズの混じった「蘇州夜曲」や「東京ブギウギ」が
 BGMで聞こえて来ます。楽屋のJoseさんとメールでやり取り。
 「何処にいるか見える?」「携帯ライトでばっちり判るよん♪」
 えへへ!深野さんが開拓した超必殺秘技=「携帯ライトセーバー振り」とは、
 携帯画面の照明を光らせ、ペンライトのように振る・・・
 これ、舞台からよく見えるそうな!


 物語は、都の役人の策略で次々と起こる妨害事件、林太郎と雪子の恋、
 原爆病の子供「ひかり」の死と死の際での約束…と展開して行きます。
 合間合間に見せる、直美さんの間合いや表情や動作のちょっとした機微・・・
 さすがです。名人「フジヤマ」!名優達が固めている脇も一流で、本当に楽しい!
 やがて雪子の提案で、教会に合唱団が結成され、全国にこの教会の素晴らしさを
 知ってもらおうと、ラジオのコンクールに出演します。この場面は圧巻。
 直美さんの質感のある歌とダンス!名人真骨頂です。
 出演者も全員が歌い、踊ります。Joseさん達の生演奏も冴え渡る。
 「あ!Joseやんが指差し目線くれた!わお!またくれた!しびれる〜!」
 男友達なのに何やってんだか…俺ってJoseやんのファンかもしんない!

 林太郎と雪子はひかりとの約束通り結婚し、
 牧師先生と妻幸子も本当の夫婦愛に目覚め、やがて都の役人は汚職事件で逮捕され、
 裏で工作した雪子の父が、逮捕前に教会で雪子と劇的な和解を遂げます。
 雪子を救う為の画策だった?
 再開発計画は見送られ、教会は残る事が出来、感動のフィナーレへ…
 笑いあり、涙ありのラストのカーテンコールでは、なんと
 Joseやんが最前列に飛び出し、直美さんと絡んでステップ&ターン!
 手櫛で髪をシャーッとポーズ!決まったぁ!
 「きゃあ〜!アリウミ〜!」立ち上がって奇声を上げかけ、
 「おっと、LIVEじゃなかったぁ!」両隣の老夫婦に「失礼いたひまひたぁ〜!」
 ん〜〜〜!でも楽しかったぁ(^^)/

 きっと我々には計り知れない様々な事があったんでしょう。終わって暫く経たないと
 見えない事もあるんだろうな。でも本当にお疲れ様!もうあと少し・・・
 きっと乗り切って、「素敵な仲間」Jose有海さんは、俺達の所へ帰って来る。
 でもいつかまたこんな機会があるといいな!夢を見ているようだった。
 この日の終演後、楽屋口で出待ちをして合流した我々が、連れだって
 イルミネーションきらめく銀座の街へ、
 美味〜いビールを求めて消えて行ったのは言うまでもありません。
 Jose有海さんと藤山直美サンタさん、素敵な出演者の皆様へ・・・
 乾杯&Merry X’mas!

おしまい