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つれづれ日記
田野の日本紀行ー26

北の国から(富良野〜美瑛)編

 
 久しぶりのつれづれ日記。もうアップしても誰も気づかないだろうなぁ(笑)などとほくそ笑みつつ。

 なぜか2015年5月下旬、思い立って仕事を休み、富良野へ出掛けてみた。
 倉本聰さん脚本のドラマとは大好きだった「前略おふくろ様」で出会って以来、単純にファンである。
 青春時代の想い出とも随分と重なる。
 名作「北の国から」の舞台“富良野”にはいつか行ってみたいとの漠然とした憧憬は潜在的にあったが、
 ズルズルと時は流れた。不意に実現しちゃおうと思い立ったのが2015年…深い理由は何もない。

    

 旭川空港から美瑛〜上富良野にかけての風景は、近づいて来ると圧倒される程に美しい。
 小一時間ほどで富良野だ。やあやあ、残雪の十勝岳さん!初めまして&こんにちは!
 「北の国から」「優しい時間」「風のガーデン」等々、倉本聰さんの印象深いドラマの数々を育んだ富良野。
 5月下旬の彼の地は正に新緑の季節♪ここはひとつミーハーに徹して観光ピーポーを楽しもう!


  −布部駅界隈−



  北の国からは五郎、純、蛍が布部駅に降り立つ場面から始まり、蒼汰兄ちゃんが3人を迎えたんですね。
  無人で閑散とした駅舎には幾つかの写真が展示され、駅前には倉本聰さん直筆の木板が出迎えてくれます。
  つららと蒼汰の場面なんかも印象的でしたね。

  右端は比較的布部駅から近かったラーメン屋「札幌軒」。純とシュウが車両火災事件の後に立ち寄った他、
  古くは岩城滉一と風吹ジュンがデートし、純と正吉が車のトランクに隠れていた場面で初めて登場した。
  思わずラーメンを食べに寄ったが、元気なおばちゃんが採れたてのアスパラを振舞ってくれた♪


  −麓郷界隈−


   五郎の石の家     最初に住んだ廃屋   全焼した夢の丸太小屋   純の風力発電の家   五郎と愛犬"明菜"の家


  拾ってきた町〜 左から雪子の家、中畑家長女夫婦の家、純と結の新居…になるはずだった家等々 中畑材木店と劇中によく登場した老舗の小野田そば店

  麓郷はこの時期は本当に気候のいい美しい場所でした。
  景色を堪能しながらロケ地を効率よく回れます。でもさすがに朽ちる寸前の家もあるなぁ…。
  それでもTVで見覚えのある家や風景を目の前にすると「おお♪」と思ってしまいますネ(^_-)-☆
  中畑木材店のロケに使われた場所には本当の木材店さんがあり、
  その近くには飲む場面で度々登場した小野田そば店があり、思わず入って自慢の十割蕎麦を堪能しました。
  
  ロケで使った家々は公園として運営され、お土産のキャラクター商品も沢山売られていた。
  そそられたお土産には「子供がまだ食べてる途中でしょうがラーメン」や、「純のぼやき台詞集バンダナ」等々。
  絵葉書やキーホルダーやCD等をついつい買ってしまう(汗) バンダナ買ったけど、LIVEにゃ使えなそうだ(笑)
  帰り道は八幡丘の道。五郎さんが熊と出くわした森や、純がレイちゃんと歩いた道。蒼汰兄ちゃんの牧場等々。


  −富良野駅周辺−

 

  駅近くには倉庫を改装した「北の国から資料館」がある。
  指に残った泥がついた一万円札2枚とか、歴代の出演者の衣装や台本、セット、小道具等が展示されている。
  亡くなった蒼汰兄ちゃんが蛍と正吉の結婚式のスピーチをテープに残していて、式で流した場面…
  そのスピーチをヘッドフォンで聴けるコーナーでは北の国からフリークと思われるお姉さんが聞き入っていて…
  涙を流してる…順番は待たずにそっとその場を去りました。
  五郎さんの衣装を借りてセットで写真が撮れる。一升瓶も茶碗もある(笑)。なりきり吾郎さんで1枚♪

  そして駅近くに劇中にもよく飲みの場面で登場した「くまげら」があった。
  倉本聰さんがプロデュースし、富良野塾生が畑に転がる石を運んで積み上げた外内装。そそられるなぁ。
  富良野牛のステーキ丼や海鮮鍋、ジャガバターやらスイートコーンやらアスパラも賞味しましたぁ♪美味!


 −ニングルテラス−



 雪子おばさんが富良野に移り住んで勤めたろうそく屋さんがあるのがニングルテラス。
 新富良野プリンスホテルの敷地内あるが、ここは昼より夜が幻想的でお奨め。
 ろうそく屋さんの他にも木彫小物、アクセサリー、紙、革、オルゴール、Cafe 等々、
 思わず買いたくなる小物があちこちの店に沢山あって中々楽しい。


 −優しい時間−

 

 北の国から・遺言から3ヶ月後、寺尾聡、二宮和也、長澤まさみ、大竹しのぶ等、
 錚々たる役者陣で富良野や美瑛を舞台に放送された「優しい時間」も好きだったなぁ。
 「森の時計」という珈琲店を舞台に、二宮君演じる拓郎青年の葛藤から成長を描く物語。
 ここは客がミルで豆を挽き、それをドリップして飲ませてくれる。これ、やってみたかった♪
 辺りは暗くなってしまった時間帯だったが、至福の珈琲タイムを過ごした。


 −風のガーデン−



 中井貴一、黒木メイサらが主演した風のガーデンもトーンが心地好いドラマだった。
 これも新富良野プリンスホテルの広大な敷地内にあり、天気にも恵まれて緑が本当に眩しかった。
 ガーデンの中にロケで実際に使った家があり、微妙に撮影時の小物や匂いを残している。
 中井貴一が森の奥から子供達を見守ったキャンピングカーが、そのまま残されていた(笑)。


 −上富良野 美瑛−

 

 優しい時間で、二宮君扮する拓郎が修行していた美瑛の「皆空窯」は実在する陶芸の窯元さん。Galleryも素敵だ。
 比較的近い所に神秘的な湖「青い池」があり、30分程で散策出来る。その色は正にエメラルドの伝説だ(笑)
 ポプラファームの「サンタのヒゲ」は、富良野メロン半分ににミルキー且つあっさり系のソフトクリームが!美味♪
 美瑛には我々世代には堪らないケンとメリーのスカイラインのCMに登場したケンとメリーの木がある。
 その他にもセブンスターの木やマイルドセブンの丘等々、CMに登場した木達が美しい丘に今も息づいている。
 国道を逸れて、どこをどう走ったって美しい美瑛。最近公開された映画「愛をつむ人」は思わず観に行きました!

    
 2泊3日はあっという間で、それでもとても中身の濃い旅になりました。
 町中でちょっと喫茶店に入っても、ロケで使われていたり、お店の方が出ていたんですってエピソードが一杯だ。
 本当に地域に密着し、地元に根付いて愛されるドラマの作り方だったんだ。皆さんの誇りなんだなぁ。
 滞在中はなりきり五郎さんでした(笑)。高価な料理より、劇中の実在するお店で食べる食が美味しくて楽しい♪
 また来たいな。来れるかな?美瑛・富良野、去り難し・・・

                                 おしまい