四万十川へ初めて行ったのは、今から9年前かなぁ?
サンフラワー号の豪華フェリーで、荷物満載の車で、お盆休みに
更に有給くっつけて、ボーナス惜しげも無くつぎ込んで、優雅な船旅で
個室をキープ。渋滞も無縁で、アルコールもOK(これがいいのよ!)です。
まぁ、この位のステータスは許されるっしょ?夕方、有明を出航すると、
間もなく東京湾の花火が打ち上げられる時期ですから、
甲板は実は隠れた特等席!オイシー!プッシュー&プッハー!
やがて相模湾から太平洋へ出た船は、四方に逃げ惑う飛魚の群れる海と
星空の中をゆったりと進み、翌日の明け方に和歌山の那智勝浦に寄港し、
夕方には高知港に到着。その日はそのまま桂浜辺りに宿泊し、夜は
時期的に重なる「よさこい祭り」に繰り出して元気をもらったり、
月の桂浜を散歩したりして過ごし、翌日いよいよ四万十川へ出発。
田野のベース基地となる土佐大正町へ向け、車を走らせます。
多少渋滞はあるものの、二時間程のドライブで到着。流域最大の町、
中村市へ行くには四時間かかるのに、四万十川の壮大なスケール故の
地形のトリックなんですね!
四万十川の名前の由来は様々な言い伝えがありますが、「四万十もの
湧水・支流を集めた大河」という説を田野は一番気に入っています。
土佐大正は中流域に位置し、本流に一の又渓谷からの支流や、
最大支流の一つである檮原川が注ぐあたりを中心に町が開けています。
定宿となる大正温泉は、ここから檮原川を少々遡った所にポツンと
一軒だけある温泉宿です。長期滞在(といっても一週間…)なので、
田野はいつも離れの広ーい部屋(8畳二間+キッチン+トイレ+温泉湯殿直結)
を使わせてもらいます。その日の午後には川で泳いでます。川は…
キレイでした。水も風景も…。嘘みたいにイメージ通りで、
ゴーグルを着けて潜れば、天然の鮎やら婚姻色鮮やかなウグイやらが
すぐ傍に…血が騒ぎます。捕まえたい〜!
初めて行った四万十川で、田野はまず、町の万屋さんに走り、
安い釣り竿とモリと魚篭を買いました。それまでダイビング(海だけど…)は
好きでしたが、釣りなどやった事もない田野が、自主的に釣り糸を
見様見真似で垂らしてみると…、釣れる釣れる!おんもしれー!
川の石の下にいる川虫や、面倒な時は魚肉ソーセージを付ければそれで十分。
初心者でもハヤやウグイならバシバシ釣れます。マニアックなおっさんが
重装備で能書きこいて狙い物のウンチクをたれるのなんざ無視して、
水着にTシャツ一枚で充分。釣れりゃ何でも面白い!
田野が最近はフィッシングにハマッているルーツがここにあるんすよね!
プルプルっと来るあの瞬間・感触、たまんねー!!!
四万十川の旅は、大体この様なプロローグで始まります。ここを基点として、
源流から河口まで、あちこちを開拓・発見して行きました。
滞在中は、苦手な早起きが苦にならず、朝早くから暗くなるまで遊び廻ります。
さーて、次回は何して遊ぶかな…?
つづく
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