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つれづれ日記−10

北都日記 編


☆11月1日

 *イントロデュース♪

その物語は、11月の始め、北海道は札幌が舞台だ。
 深夜
11時過ぎ、小雪のちらつく大通り公園を、
 スーツ姿の田野はコートも着ないで、携帯を片手に走っていた。
 吐く息は真っ白で、通りには気の早い
X’mas
 イルミネーションがお目見えしていた。ト、トレンディドラマかぁ?
 うんにゃ、「み、店が判らない〜!」ぽよよ〜ん…



 *偶然の…必然♪

 田野が仕事で札幌に来る事はよくあるが、あの深野義和さんが
 時期を同じくして、番組の仕事で北海道を訪れるという偶然は、
 そうある事ではない。ちょっと調整はして必然にしたが、
 この日の早朝に北海道入りした田野と、夕方に北海道入りした
 深野さんが、同じ北海道の札幌にいる…こりゃあ合体するっきゃない!


 田野が昼間の仕事と夜の接待を済ませ、すすきのへのお誘いをご辞退申し上げ、
 フリーの身となったのが午後
10時半。
 やはりすすきのを回避した深野さんが待つ店へ…ところが双方酔っ払ってて、
 場所の説明も聞き取りもいい加減なもんで全然着かない。
 「判らない〜!寒い〜!」



 *Gホテル・キャラベル♪

寒空を一時間も走り回ったあげく、結局GホテルのBarに場所を変更して
 落ち合う事に…ここでは一発で遭遇!会うなり握手&ハグ!
 老舗高級
Barの空気が変わる…すんまそん!客層が明らかに違うこの店は
 正に大人の隠れ家。久し振りにしみじみ語りを入れるが、時折店内に
 不釣合いなうひゃひゃ笑いが響く。
 かなり酔った挙句に深夜一時半過ぎに引き上げる。



☆11月2日

 *雪印パーラー♪

 宿は同じビジネスホテルを取った。チェックアウトの10時には、
 フロント前のロビーにTFM軍団のスタッフが溢れてる・・・
 あ、トナカイだぁ!握手!皆がぞろぞろと準備に出掛ける中、
 1時からの深野さんと、
時からの番組のYちゃんはゆっくりなので、
 
人で田野が目をつけていた雪印パーラーでモーニング。
 よく考えるとTFMの土曜日の午後は、
時からの番組も含めて
 田野の会社の系列・関連のスポンサードばかりだ。
 関係ないけど…妙に嬉しい!



 *パセオ札幌♪

再開発された札幌駅前のパセオという駅ビルへ…。
 へ〜、札幌も変わったんだなぁ。お洒落な店が居並ぶ中を控え室へ。
 おっと、MPだぁ。おはようございます。2時からのMちんも紹介された。
 彼女は温泉同行組の一人だ。お昼はいわゆるロケ弁。誰も手をつけない・・・
 内地者で札幌に来てロケ弁食う人はいない?
 皆それぞれの札幌プランがあるようだ。田野はパセオ内を探検。
 あ、後でこのコーヒー屋絶対行こう!



 *生放送本番♪

 今日のゲストは西川貴教。すごい人の数だ。スタッフ溜まりの後ろから観賞。
 あれ?見た事ある後頭部…Mちゃみだ!彼女は筋金入りのレボファンだった。
 レボ様を前に尋常じゃないぞ。でもTMRのお客様へのサービス精神には
 関心させられた。本番は深野さんの上手な先導もあって、
 すんごく盛り上がったけど、秩序は守られ、混乱もなく無事終了。
 お疲れ様!



 *レンタカー探し♪

この後、しばらく抜けられない深野さんと我々の、札幌での足となる
 レンタカー調達へ。
Joseさんも縁がある系列のTレンタを探す。
 駅がでかいので結構歩く。幸い連休にも関わらず、系列割引で
 カリーナをゲット!スタッドレスとナビ装着。Goo!車をパセオの
 駐車場に入れると先ほどのコーヒー屋で待機。コーヒー美味!
 直に深野さんが抜け出してきて、Mちゃみ、Mちんと連れ立ち、
 今回の目的の一つである、札幌市郊外の住宅街にある
 「カフェ・ルネ」を目指して出発。



 *カフェ・ルネにて♪

 昔、FAT関西ツアーでお世話になった片桐芳さんが、札幌でカフェを
 開いていた。彼女は深野さんの作詞のお弟子さんでもあり、田野の曲
 「口紅」の作詞者でもある。前日の夕方、下見がてらに顔を出していたので、
 この日は最短距離で深野さんをご案内。
 瀟洒で落ち着いた高級住宅街の中に品よくポツンとあるその店は、
 冬の日の午後を日溜りの中で読書でもして過ごしたくなるような、
 落ち着いたお洒落な店だ。コーヒーもケーキも美味。
 BGMはS&G…好みだ。
彼女の詞に曲をつけて歌わせてもらっているお礼に
 前日にプレゼントしたアルバムが、この日はお店に飾られていた。
 照れるけど、何か嬉しいよネ!


 物静かな片桐さんは、久し振りの深野さんとの再会を
 彼女なりにとても喜んでいるのが判った。彼女の人柄は詞を見るとよく判る。
 センスも店を見れば判る。柔らかい時間が流れた。
 そのうち、ようやくパセオを抜け出してきたトナカイがタクシーで駆けつけ、
 名残を惜しんで店を後にし、この日の宿泊地に向かって出発。



 *竹山高原温泉♪

札幌近郊の竹山高原という所に温泉ありき…。
 カーナビのナレーションが「馴れ馴れしい!礼儀を知らない!根性悪い」と、
 一同が激怒!無視して逆らっていたらしっかり道を間違えた。
 レンタルビデオ屋で、VTRは借りずにWCを借りるという離れ業の果て、
 目的地到着。もう真っ暗。早々に夕飯。すごい!北海道オンパレードだ!
 お造り
、焼き魚、蟹、角煮、石狩鍋、なんたらかんたらと続き、
 デザートに夕張メロンときたもんだ。量がすごい!みるみる満腹になる。
 く、苦しい。この苦しみを越えたら、明日は来るというのか…。


 んな事より温泉温泉!トナカイと田野はこういう時早い。
 速攻で露天風呂へ…寒い〜!外は氷点下2℃。雪もちらほらして・・・
 いい風情だ。赤褐色の温泉は肌もしっとりだ。
 半身浴でならいつまででも入っていられる湯加減だ。極楽〜!幸せ〜!



 *札幌露天旅団♪

少し遅れてきた深野さんは脇腹を肉離れ中。今日からお風呂が解禁。湯治?
 風花のひとひらの雪が、湯船に落ちて消えて行く。曲が出来そうだ…。
 そんな時が流れるかと思われたが…その露天風呂は女湯に地続きだったぁ♪
 やがて我々は奥へ奥へと進軍を始める。なぜか両手がもみ手になっている。
 「おぉ!」むきししし!○秘!なんかこんな場面が前にもあったよなぁ…。
 が!更に進もうとする我々を遮るように、突如目の前をトドの隊列が横切る。
 後々「大トド・ブヨトド・タレトド」と名付けられたそれらの生物は、
 よく見ると親爺軍団だった。う〜ん、あまり同じ湯に入ってたくない。
 早々引き上げた。その後、トドを見た者はいない。遭難したと思われる。



 SAPPORO CLASSIC

かねてよりJoseさんご推薦の、
 北海道でしか飲めない「
SAPPORO CLASSIC」!
 しっかり売っていたので、早々湯上がりに購入。
 爆飲!ンマイ!痛飲!プッハー!
 やがてMちん登場。トナカイと
Mac談義に花を咲かせている。
 田野と深野さんは窓辺でひたすら「
SAPPORO CLASSIC」を飲る。
 昨日の早起きのダメージが残る田野は船を漕ぎ始める。気を使って
 Mちんが早々に引き上げてくれた。田野、一気に布団に潜り込む。
 「イビキ厳禁!」と言い残した田野は、大イビキをかいて
(深野さん談)
 
速攻爆睡!快眠♪zzz ZZZ zzz・・・



☆11月3日

 *紅葉の朝♪絵の中の風景♪

  朝だ!深野さんが起こしてくれた。「朝飯は諦めます」と言い残し、
 即露天風呂へ!思った通り!紅葉がまだ残る風景は、夕べは闇に包まれて
 見えなかった。気持ちいい!細胞の一つ一つが目を覚ます。
 今ごろ皆は朝食?夕べあんなに苦しかったんだから、今朝はまず
 この世界観を楽しめ…あれ?温泉宿の朝食って…不思議と美味いよね?
 …・・・・・・タカタッタッタッタカタカタ!!!セーフ!ふ〜、少しだけ…
 いただきま〜す!ん?んまい…お代わり?再び満腹〜!く、苦しい。
 この後、這って再び露天風呂へ…腹が苦しいけど、
 秋の陽射しが山々を美しく浮かび上がらせてる。時間一杯まで浸かる!



 SAPPOROビール園♪

 360度の紅葉の高原の中を、朝日を浴びて車は快調。
 「これから何処行くんすかぁ?」「
SAPPOROビール園!」「ビール園で?」
 「ジンギスカン食い放題&ビール飲み放題じゃ〜!」「ま、参りましたぁ!」
 ノン渋滞でほどなく到着する。寒いけど、秋晴れの空が気持ちいい。
 「赤レンガの建物が、秋の陽射しを受けた色づく木立に映えて
 きれいです」(純風)。
 「ジンギスカンは…うまいもんねぇ…」(五郎さん風)。
 思えば朝からかなり壊れてた。
 「あ!ビールアイスだって?」早々買って食う。んまい!もう胃袋が変!



 *秘技・わんこジンギス♪


 ジンギスカンでは皆完全に壊れた。ジンギスカン処女というMちん。
 トナカイの指導を受け、見る見る目つきが変わる。焼く。ひたすら焼く。
 一番美味しい焼け加減を会得し、皆の皿に取り続ける。これが恐怖の
 「わんこジンギス」の幕開けだった。さすがのトナカイもギブだ。
 深野さんはひたすらお代わりを頼みまくる。Mちゃみの
 ムービーデジカメが唸る。ビール工場の生はやはり美味い!
 「
SAPPORO CLASSIC」の生も…やはり美味い!
 黒ビールの生も…んまい〜!!!とにかく飲む飲む!
ワインも行く?



 *札幌白マント団♪

 トイレ…跳ね油を避ける為のエプロン(あぶちゃん)ペーパーを外すのが面倒で、
 したまま深野さんと田野はトイレへ。ペーパーしたままトイレ行く奴は・・・
 他にいない。あれ?このままだと用がたせない。後ろにずらしていたす。
 ふ〜!気持ちいい。後ろの人が柏手を打って「ありがたいありがたい…」
 と拝んでいる。あ!深野さんだ!やられた。「背姿法尿白マント観音」
 にされてしまった。判らない人は
、Diary・京都の「FATツアー裏話編」
 を読んで欲しい。でも深野さん、自分の姿も人の事言えないのになぁ…
 プッ!二人は薄っぺらい紙の白マントを後ろになびかせ、
 肩を組んで席へ戻った。ビール園中の視線が注がれていた…?



 *アダルツ・ビィ・アンビシャス・トゥー♪

「札幌白マント団」は不滅だった。
 監督・脚本:深野義和 演出:田野ユタカ
 全員白マントをつけ、ムービーデジカメの前に立つ。
 見詰め合う目と目…うなづき合い、立ち上がる二人…キスか…?
 と思われたが見事にクラーク博士のポーズを寸分の狂いもなく
 同じ方角に決める。息が合わないと中々決まらないこの難題を
 我々は見事に決めていった。
 一番抵抗していたMちんが一番上手かった。ホントは好きなのに違いない。


 隣の席の家族連れの小学生は、初めて見るロケ風景に目がうるうる(?)だ。
 お爺様と思われる人物に感動のあまり握手を求められ、隣でお婆様も
 笑顔で拍手。ビール園中が幸福感と感動に包まれていた…?さぶかった…?



 *ポプラの木の下で♪

 外に出てからも厳しい撮影が続いた。
 深野さん主演、田野助演の、本物のSLを使った「おどお、いかねでけろ」
 は感動巨編。涙なくしては見られない。
 続編「ベンチの二人」は…出来れば見たくない。
 トナカイ主演「やめて下さい!プライベートです」は鬼気迫るものがある。
 Mちん主演の「雲に乗りたい」は…まんま地でいけた。
 Mちゃみは過酷な状況下で、
健気にカメラを回し続けるが、
 音声には彼女の笑い声しか入ってないに違いない。
 深野さんが哀しそうに(?)笑ってる。泣いているようにも見えるぞ?
 ワケを訊くと「笑いすぎて…脇腹が…イタイ〜!」と涙目だ。
 せっかく湯治までしてくっつきかけてた深野さんの脇腹肉離れは、
 直後、Mちんが何でもない所で蹴躓いた瞬間「プチン」と音をたてて
 再び切れた。過酷な旅だ。旅の重さに押し潰されそうだ。



 *北空港♪

 昼間のビールは効く。それでも空港に着くと、皆お土産モードで目が血走る。
 そんな中、上機嫌のMちんは足が宙に浮いている。
 広い新千歳空港のお土産ゾーンの端から端まで踊るように渡り歩き、
 行方不明になる。彼女に自力で戻って来る能力はないと見た我々は、
 トナカイが荷物番をし、田野とMちゃみが捜索隊となって
 Mちん狩り(爆)に繰り出す。途中、ソフトクリームの看板に惑わされ、
 十勝小豆と苺をそれぞれ購入する。美味い!しかしまだ食うか?
 恐るべし!深野ツアー!おっと、Mちんは?…いたいた。
 最も遠いゾーンですんごい量のお土産をぶら下げて浮遊しているところを
 無事捕獲。今後、「ポップス・ベストテン」を聴く時のイメージが
 確実に変わった。ようやく帰路の飛行機に乗り込む。機中爆睡・撃沈…!


 リアルな詳細はここで観れます→ 勇気のある方はどうぞ!
 ホントにホントにお疲れ様!すっげ楽しかったっす!
 でも…深野さんの脇腹肉離れは思いっきり悪化。
 笑い過ぎですよ〜、深野さん!!!

おしまい