四万十川は忘れられない。今も心の故郷だなぁ。笹山久三さんの自伝的小説
「四万十川〜あつよしの夏」がTVドラマ化されていたのを偶然見て、潜在的に
自分の中にあった故郷の風景に共鳴したのが始まり。
昔ならどうって事のない川の風景。当り前だった田園の暮らし。
泳いだり、魚を採って食べたり、明るくなれば起き、暗くなれば寝る生活。
東京で生まれ育った人ってのは、本質的には実に純朴な田舎者なんですよ。
憬れます。そんな故郷が欲しいと…。
記憶の中の故郷は、同じ場所に住んでいるのに見る影も無く、激変してしまい、
それを受け入れるしかないのが、ある意味で東京人の文化を言い得ています。
そんな自分の感性には、四万十川はとても大きなインパクトで入って来ました。
ドラマに感銘した直後、たまたま身近な所に四万十川流域のご出身の方が
何人かいらして、ひょんな話しで、そのご実家のある土佐大正町に旅した時の、
あの夏の事は生涯忘れられないなぁ!
太古の昔から当り前だった川の風景がそこにはあった。感動したなぁー!
あ、誰もが行って面白い所ではありません!不便で遠くて・・・
何もないから好きなんですから…。
そんな四万十川も、その頃とも随分変わってしまいました。
自分もまた、無責任な観光者の一人にすぎないんだと気付きます。
地元の方々の暮らしと、川を守れと思う自分とのギャップとか…。
でもそこから川への愛情の強さに、自信を深めた「四万十川」を
作詞作曲し、音楽を通して中村市の有力者の方々ともお知り合いになれました。
FM高知に出演した時、生トークで「暮らしが便利になっても、
宝の川を失えば、そこに思うような豊かさはないんだ」
そんなな話しをしながら、裏腹に今も答えを出せないままの自分もいます。
でも、ここではそんな堅い話しは極力控えます。
自分が川に何を見て、何を思ったか…みたいなメンタル部分を中心に、
ここでは皆さんに少年少女時代の夏休みに帰ってもらい、
子供の田野と一緒に遊んでいる気分で読んで欲しい…
ってな感じで、つらつらと綴ってみたいと思ってます。
わぁ、自分で楽しみぃ〜!
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