２００１．２．１４

　　　　　　　☆とうごペンションさんとの出会いから・・・


　八ヶ岳との出会いは、本格的には２６歳の時だと思います。
　リゾートイベントを盛んに模索していた頃、２年程軽井沢LIVEを続けてから
　新スポットを開拓しようと、学生の頃から馴染みのあった八ヶ岳高原の
　甲斐小泉界隈に、当時ﾏｰｷｰというＬＩＶＥﾊｳｽの後輩だった大橋渡君と共に出向き、
　とあるペンションのオーナーと意気投合、ゲリラLIVEを敢行しました。
　ここが今はクローズ中ですが、有名な「とうごペンション」さんでした。

　次の夏にイベントを共同企画する事になり、スポンサー候補の乗りの良いオーナーを
　何軒か紹介され、一軒一軒挨拶に廻り、都度お客さんを前にゲリラで歌いました。
　見知らぬ男女が出会いかなんかで盛り上がってる中に乱入し、ＬＩＶＥやられりゃ
　そりゃ迷惑だったろうなぁ･･･。

　女性はともかく男性の中には険悪に見てた奴もいたもんなぁ。
　大橋君が歌の途中で一気呑みを強要され、奴が「タダ酒が呑める」と
　お替りするもんだから金が続かねぇと部屋に逃げてった兄ちゃんもいたっけ･･･。
　大笑いしたけど、今から思えばゴメンチャイすかぁ？

　当時さほど多くなかったあの辺のペンションオーナー達は、乗りもよくて結束固くて、
　次の夏に出演バンド４組を集めて伝説の「第一回八ヶ岳星空フェスティバル」が、
　とうごペンションのﾊﾞﾙｺﾆｰをｽﾃｰｼﾞに、花と芝生の庭を客席にして開催されました。
　コンセプトは「いつかウッドストックを八ヶ岳で･･･」楽しかったぁ！

　でも準備やらなんやらで、当日田野はヘロヘロです。高熱を出して、
　開演前に診療所に担ぎ込まれ、尻に太―い注射を打たれてのステージでした。
　トホホ、かっこわる･･･。でも、充実してたかなぁ！

　その次の年からは徐々にスポンサーも増え、大泉村スポーツセンター、
　ウエスタン牧場ラングラーランチ、八ヶ岳清流広場、八ヶ岳泉郷ふれあいの里等に
　場所を移し、毎年野外コンサートを実施しましたが、地元住民殿の苦情も多く、
　同じ場所で二度出来る事は無かったです。

　でも気がつくと八ヶ岳ジャズフェスだの清里音楽祭だの、今やメジャーのイベントも
　この頃から立ち上げ、地元の情熱とパワーが様々な形で出会い、結びつき、
　進化していった時代でした。
　終わった後のビールと草原に寝転んで見上げた星空は格別でしたぁ！

　この間、本当に商売抜きで親身に応援してくれた「とうごペンション」さん。
　マコトさん、お父さん、お母さん･･･。お父さんは亡くなったと聞きました。
　閉まっているのは淋しいですが、アルバム完成の折には必ず持って行きます！
　この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

　各ペンションが各々の事情で継続に無理が出て来た頃、既にあの
　「パームスプリング」がｵｰﾌﾟﾝし、軌道に乗って来ていました。切っても切れない、
　運命の出会い＝ｶﾝﾄﾘｰｷｯﾁﾝ「パームスプリング」不定期な夜…なんやそれ？

　いつかこの辺にライブの出来る瀟洒な店でも持ちたいなぁ、などと思っていた
　道沿いの森に、ある年･･･当り前のような顔をして･･･ポツンと店が･･･。
　恐る恐る中を覗くと、そこにはあの髭のチーフ＝ジョニー鈴木がぁ･･･